15「雑記帳」

05年3月6日(月)

★久しぶりの夜の部(バー・タイム)休み。
・・・といっても、店で確定申告の作業。

今年正月2日と3日休んだけれど、両日ともに大掃除やら新年のオープン準備やらで休んだ気もせず。
2月18日の休日は法事。
19日から21日は会員91号エム氏の案内役で沖縄行き。けれど二泊三日の間、運転しっぱなしかつ山中の城跡案内で疲れ果ててたが三日目の夜には店オープン・・。
今年三度目の休みの本日は昼から翌朝まで売り上げ伝票の整理・・・。
あ〜、休みらしい休み、欲しいなぁ。
ちゃぶ台で、お茶碗で夕ご飯食べたいなぁ。枕元のスタンドの灯りで本をよみたいなぁ。夜の10時頃に眠りたいなぁ・・。

申告のうんざりする作業途中、相次いで常連サン2名の「侵入」あり。(うらやましぃ〜。閉まってる店に堂々と入って来れるってことが)。
で、相手をすると呑んでしまいそうなんで(そ、用事で店を閉めてるとこんな人たちが一人や二人やって来て、つい誘惑に負けちまい呑みに出かけて云々。うむ、それを彼らは見越してるのかしらん?)、サービスで角ボトルとグラスをカウンターに放り出して勝手にどうぞ。でも作業未完。

3月7日(火)

閉店後の3時40分、会員91号エム氏らより電話。
カラオケボックスにいるゆえ来いとのこと。気晴らしに訪ねるがそこは4時半閉店とのこと。バーボンのロックかけつけ三杯。酔い足らず焼鳥「さのも」にて朝日が昇るまで飲む。

3月8日(水)

久しぶりに非会員ユキさん来店。カウンターほぼ満席で端に着席。「忙しいやん」「いや、うちの店はいったん入店されるとなかなか皆さん出て行かれないだけで・・・」
3時10分閉店後、翌日昼過ぎまで確定申告作業。

3月9日(木)

閉店後の4時前、会員44号ひとりんママよりメール。
同業者の彼女からの最近のメールは「ヒマか否か」の問い合わせばかり。
とりあえず申告作業一段落したゆえ「笑顔以外のサービスしてくれたら一杯飲みに行ってもええよ」と返信。で、呑んで食べて千五百円なり。そういや、笑顔なかったなぁ・・。

帰宅後、布団に入ってTVをつける。
映画「イーオンフラックス」PRで来日中のシャーリーズ・セロン嬢のインタビュー場面がうつる。
ビデオのスイッチをいれる。
映画は『モンスター』だった。セロンの。
さきほどTVに出てた美貌の彼女が、コレ?
二重あごにお腹どっぷりのこの娼婦が?
その信じられないほどの変貌振りとアカデミー賞受賞というその演技に、「うむ、これがその演技かぁ」と、そんなことばかりに目がいってドラマ自体に素直にのめり込めず・・。いや、そのどうしようもできない人生にわが身を重ね合わせてしまっては、いた・・。3/5。(その他映画作品は下記「今夜の映画!」で)

3月10日(金)

雨なのに忙しい夜。
3時半、夜食をと居酒屋「やり回し」へ。その途中、体調くずして今夜もバイト休んだテラ吉くんのマンションに灯りが点いてれば誘ってやろう・・・。が、部屋の窓は真っ暗・・。(だいじょうぶかぁ?おい?)。グラス生、酒ニ杯、トロとタコ造りで千五百円なり。

3月11日(土)

暖かい夜なのに雨の昨夜よりヒマ。
毎週水曜と土曜の深夜3時頃必ず来店の会員732号エフ氏さえ現れず。で、お客も途切れたので昨夜に続いて「やり回し」へ。
むむ、3時過ぎというのに閉まってるではないか!土曜やで!平日でも4時までは開けてる店なのに!・・しばし路頭に迷い、とぼとぼと焼鳥の「さのも」へ。
「さのも」の大将いわく、昨日は朝の9時まで営業していたという。
ここの大将と割烹「日本」の大将は共に我輩より年上ゆえ、その長時間労働の気力には毎回頭が下がる(こういう場合、ほんとに頭が下がるんみたことないな・・)。

3月12日(日)

確定申告作業、一応終了。
間に合わせるためで、こまかな領収書整理は未完。

・・・本日夕刻、人生最大の問題発生す。
落ち着いたら、記せるかしらん・・。ワカラン・・。

★「今夜の映画!」

週に2〜3回店に来られるTV「探偵ナイトスクープ」のプロデューサーO氏が、「社内会議で話題持ち切りの知られざる映画があるのだ」と紹介してくれたのが、『バタフライエフェクト』。

う〜む、どういう類の作品かを言ってしまえば面白さ半減ですなぁ、コレ。(店のカウンターでO氏に「どんな内容ですか?」と聞いてしまったお客がいて耳に入ってしまい・・・あ〜あ)。
佐藤正午の傑作小説「Y」に通じるところがある。
また墨丸のシンクタンク会員541号テラ吉くんいわくの「一匹の蝶が羽ばたいた結果、地球の裏側で竜巻が起こるという喩えのカオス理論ですねぇ」がヒント。評価4/5。
(注:DVDには特典で異なるラストシーンあり!)。

コレは見たかった。「その叫びは宇宙では聞こえない」は『エイリアン』の宣伝文句だったが、「その叫びは誰にも届かない」というのが実話をもとに描かれたという『オープンウオーター』。
ガイドのミスで大海に取り残されてしまった男女のダイバーの末路を描いてるンだけど正直いって、海のど真ん中で延々と浮いてるだけのようなお話ゆえ、凝縮された予告編のほうがこわかった・・・。3/5。

ようやくみれたのが、『コールドマウンティン』。
南軍の脱走兵が恋人の待つ町へ苦難を克服しながらひたすら歩き続けるという作品だけど、墨丸の邦画ベスト1「人間の条件」(小林正樹監督)での、厳寒のシベリヤの収容所から脱走した梶上等兵が新妻美千子のもとへと歩き続けるあの過酷極まりない状況のほうが悲惨。3/5。

上記と同じニコール・キッドマン主演の『ザ・インタープリター』は、国連通訳の女性が暗殺計画を知り・・・という内容だが、同時期にみたブルース・ウイルス『ホステージ』同様、新味に欠けた作品。だって冒頭、髪ふさふさでひげ面のウイルスが、はい数年後たったらハゲ頭の本来の姿で再登場・・・なぁんて流れの彼の映画、どっかでみたよなぁ?ともに、2/5。

もっと面白くなかったのが邦画の『デビルマン』。マンガをみてないせいか展開不明、セリフ下手すぎて会話不明、で、ビデオ早送りしてよけい不明に・・。1/5。

『血と骨』は子供時代の風景がよみがえってくるようなリアルなセットがいいし、たけしサンは天才と思わせる佳作。が、原作の印象強すぎて、3/5止まり。

のめり込んだのが米映画『クライモリ』。
題名からして興味をかきたてられてしまった。
ウエストバージニア州の未開発の森林に迷い込んでしまった男女がとある一軒家にたどり着いてみると、その周囲には累々たる廃車が・・。
「気味が悪いワ」なぁんて言うぐらいなら早く立ち去れ!そんな状況下で「トイレに行きたい」なんて言うな!なぁんてことを毎回思わせるこの手の映画、墨丸選ぶ三大傑作は、「悪魔のいけにえ」(リメイク版の「テキサスチェーンソー」ではない30年以上も前の初代スプラッター映画。売店で買ったゆで卵を客席で吐きそうになった・・)、「エルム街の悪夢」(眠ったら殺されるってのが衝撃的発想!)、「ファイナルデステネーション」(相手は死神そして運命。助かるはずがないのがコワイ)。本作は「悪魔のいけにえ」の部類にはいる佳作でアル。3/5。
同様の、なにも考えずにみれたのは『アイロボット』、でした。3/5。 以上。

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