18「!がつくほどの、風邪!」

★05年4月3日(月)

米映画『アラモ』最新作をみる。
デニス・クエイド主演。
この人のオススメ作品は、無人惑星に漂着した人間と異星人の一対一の闘いとその後の友情を描いたボルフガング・ペーターセンのSF映画「第5惑星」と、ボスニア戦線からの傭兵の脱出劇を描いた悲惨極まりないオリバー・ストーン制作の戦争映画「セイビィア」か。

「アラモ」は60年代のジョン・ウェイン主演作も当時みたけれど、アラモ砦の守備兵がメキシコ軍によって全滅させられる史実に変わりがないンだから、一人一人がいかに勇敢に誇りを持って死んでいくのかが見所となるんだろうなぁ。生き証人がいないんだから。
その点では60年代作品のトラビス大佐(ローレンス・ハーべィ)がベストだったけれど、テキサスを奪われてしまったメキシコ側から描いた「アラモ」ってのを一度みてみたい、かつ真実はどうだったのか関連本も読んでみたいと思わせられた作品。
最新作ではアラモ守備隊全滅のその後が描かれているのが目新しく、銃剣でめった刺しにされるのはホント経験したくない死に方と思わされた作品でもありました。評価3/5。

4月4日(火)

雨。
が、昨夜につづき忙しく、かつ♀とトラブッて落ち込んでる墨丸会員91号エム氏に誘われ始発まで居酒屋「やり回し」にてつきあうが(昨夜は夜食代わりにと焼鳥「さのも」に行くが、好物の焼鳥珍しくも口にしたくなく)、どうも最近、体調不良気味。早朝、車で仮眠するつもりがそのまま昼すぎまで車内で眠り込んでしまった。

4月5日(水)

最近、風邪ひきかけ?というような感覚にパブロン飲んで一段落、ってのを繰り返してきたンだけれど、午後11時頃、急に体が震えだし止らない。昨日の車での仮眠が原因かしらん。
その時間帯にいらした会員691号ポストマンにお断りのうえ店を早々に閉める。熱を計ると39.5度。桟敷に崩れるように倒れこむ。

これほどの熱は覚えている範囲では、小学生のころ熱で天井が渦巻いてみえた記憶と、30歳頃に肺炎を併発した時か。
あの頃のように天井が回るような「幻覚」がみれるだろうか?
・・・みれない、みない・・・と朝方までうわ言とともに切れ切れに思ってたら、翌朝思い起こすにやはりみていた。

・・・駐車場まで歩けるか?でも体のこの部分とあの部分と・・・このいくつものグロテスクな真っ黒い四角形の体の各部分をどうやって運んだらいいんだろう?どれも熱もってるし・・・、という悪夢。
これで死ねるかとも思った。
遺書?ええわ別に・・・書き残したいこともないし。
う〜む、遺書なしで自殺する人の心境がわかったような気がしたなぁ・・・。

4月6日(木)

喫茶の部開店で早朝、我が妻タヌコに店追い出される・・・。
熱38.5度。
最近お気に入りの「三ツ矢サイダー」三本買い込み、車で自宅に向かう。
死のロードであるな。店から追い出したタヌコに殺意抱きつつ・・・。

汗だくになってめざめた深夜、懲りずにビデオのスイッチ、オン。
香港映画『インファナル・アフェア』三部作をみる。
一作だけ未見だったが一挙に三本ともみる。
自分で熱さましのタオル代えながら・・。

マフィアが警察にスパイを潜入させ、偶然にも同時に警察も潜入捜査官をマフィアに・・・という、身元があからさまになる恐怖、そしてそれぞれのスパイは誰かと探りあい、闘う男たちの傑作サスペンスだ。
香港俳優の百万ドルの笑顔チョウ・ユンファ主演の名作「男たちの挽歌」同様、こうした男の骨太ドラマはやわな日本ではいまどきつくれないだろう。
M・スコセッシ監督、ディカプリオ(ブラッド・ピットだったか)主演でリメイクされるんだって。そんなの見ずにみなさん、本家のをみましょう!会員458号木村署長似のアンディ・ラウも出てるしネ。評価5/5。

で、骨太な俳優渡哲也主演『レディ・ジョーカー』をつづいてみる。
競馬場で知り合った4人の男たちが日の出ビールの社長を誘拐。身代金20億を手に入れようとする、グリコ・森永事件にヒントを得たという社会派サスペンスドラマ。

原作者の高村薫の小説はどうもとっつきにくい。
「マークスの山」なんて結構おもしろいのに凶器の登山用具のイメージがつかめず消化不良だったし、初期の「黄金を抱いて翔べ」だったか「神の火」だったか、読みずらくって途中で投げ出したし。

未読小説が映画化された場合、接する優先順位はまず原作それから映画作品。面白い原作を超える映画作品なんてなかなかないですもんね。例えばS・キ
ング作品では「キャリー」ぐらいでしょうか、原作を超えれたのは。
で、その高村作品ってことで今回は映画をさきにみることに。
桐野夏生の傑作サスペンス小説「OUT」の映画化監督平山秀幸の作品で期待すも、半田刑事役の吉川晃司のふてぶてしさが印象に残るも、なんなんだ〜?この結末。クソッ、消化するために原作を読まねばならぬはめに・・・。2/5。

4月7日(金)

午後ようやく平熱にもどる。週末のかきいれどきゆえ休むわけには・・・。
こんな日に限って忙しいが、会員20号せいざぶろうクンが手伝ってくれ助かる。

4月8日(土)

本日来店の非会員お〜ばやしサン、なおみサンともにそれぞれ長居から引っ越すとのこと。あの会員91号エム氏も九州勤務になるとか・・・。
毎年この時期、常連サンたちがドッと去っていく。そしてまた新たな住人が長居にやってくる・・。
この夜手伝ってくれた705号タムリン・トミタへのお礼にと居酒屋「北越」にて飲食。

米映画『スパイダーマン2』をみる。
コミックヒーロー物は好みでないと以前にも書いたけれど、ビデオラベル無印のテープをデッキに挿入すると録画したコレだった。本調子じゃない体を布団から再度起き上がらせるのも億劫で、仕方なくみる。
で、評価4/5!
おもしろいじゃん!
前作のストーリー憶えておきたくもなく忘れ去ってるのが残念なほど。
主人公ピーターくん、連日連夜の悪漢退治に追いまくられ、バイトには連続遅刻であっさりクビ。で家賃も払えず、学校の成績もがた落ちで落第寸前。愛するメリー・ジェーンの存在を悪党たちに知られては彼女を危険にさらすゆえに愛をも告白できずに去られてしまい、う〜ん、ヒーローというものの陰と陽、苦しみを描いたこんな作品はじめてみたと、新鮮かつホロッ。さぁ、お次は「バットマン」最新作をみてみようか!

4月9日(日)

長年愛用のミノルタ一眼レフカメラSFXN(愛用でもないか。重すぎてバカチョンカメラばかり使ってた)のシャッターが時どき下りなくなり、修理費用見積もり1万7千円要とのこと。
う〜む、修理するか、買い換えるか、小型カメラにするか・・・。
即断即決のO型気質なのにいまだ体調不良にて体も心もグズグズ状態中ゆえ結論出せず・・・。
割烹『日本』にてキープの麦焼酎となまこで夜食(?)。

★久方ぶりの、「今夜の名言!」

「砦までどのくらいある?」
「わからない」
「想像がつくか?」
「さっき聞かれたよりは近い」
チラッとみた映画『レジョネア 戦場の狼たち』での、灼熱の砂漠を行軍する外人部隊兵士の会話。

「ところで、輪ゴムで止めた札束を落とした方は?・・・輪ゴムをみつけたもので」
『スパイダーマン2』での、ドクター・オクタビアスのジョーク。

★久方ぶりの、「今夜の迷言!」

「シャープの製品、壊れやすいなぁ」とお客さんの会話に、ボソッと我輩ひとこと「ボクのん買ったときから壊れてた・・・」
最近の機械はようわからん。DVDプレーヤーの「このソフトは再生できません」との表示を信じて保証期間経過。ほかのプレーヤーでは問題なく映りまくり、ハードもともとが悪かったと気づいたのは保証期間経過後・・・。 以上。

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