84「ラストラン!」

07年11月29日(木)

★最後の「木曜日」です。

東山彰良「逃亡作法」(宝島社文庫)読了。
(本読んでる場合じゃねえだろ、ですけど)。

最近、はじめて接する作家が多いですねぇ。
かつ、読ませてくれもします。
昔はわたしと同年代以上の作家を集中的に読んでました。
年少者の作品なんてある意味その天分への嫉妬心もあったんでしょうが、村上龍や春樹サンがデビューした頃からほとんど読まず、後年、福井晴敏なんて作家がデビューした頃たまたま読んだ作品なんて「やっぱ底が浅せぇ」感じで・・・。

が、先日から読み終え印象に残った作家、気づくと恩田陸は1964年生(ストーリー少々破綻)、薄井ゆうじ49年生(この年代はさすがの力量)、西村健65年生(少々軽い)、祐未みらの62年生(少々長い)で、今回の作者は68年生まれ。

彼の小説にはとにかく最初っから引き込まれました。
首に埋め込まれたマイクロチップスにより、敷地内から離れると目玉が飛び出てしまうってなシステムで脱獄不可能な刑務所からの「脱獄」モノ。
(傑作スリラー映画「ヒッチャー」のルトガー・ハウアー主演映画で、同様に爆弾仕込んだ首輪で脱獄不可能という駄作映画のパクリですが。これは著者も認めてます)。

軽妙酒脱というか、いままでにないセンスある文体かつストーリー展開で、読み始めて「こりゃ一晩で読めるなぁ」と思わされましたねぇ。
ただあとがきにもありましたが「前半のインパクトが強いわりに後半勢いが落ちて・・・」(という評のもと書き直されてるらしいですが)という感あり。
第1回「このミステリーがすごい!」銀賞と読者賞受賞作(このときの金賞が「四日間の奇蹟」)。読んで損なしの、評価4/5。
・・・こう振り返ると、やっぱ同世代以下の作家、「問題」あるかなぁ?

11月30日(金)

★最後の「金曜日」です。

自宅で寝るとつい寝過ごしてしまうンで、翌日用事ある際は店のソファにゴロリ。寝苦しさで目覚めます。が、最近は慣れちゃってつい寝過ごし・・・今朝も8時45分に目覚ましかけたにもかかわらず、起床12時すぎ。
それから我孫子hona店工事現場へ。

通りがかりの人たちに工事担当者「なにができるの?なにができるの?」としょっちゅう聞かれるそうです。「喫茶とバー」と答えると「喫茶?よかったわ〜!」とかで、工事責任者のKくん「モーニングしたほうがええみたいやで」
ま、周囲に喫茶店が一軒もないことを考えると・・・。
が今回、タヌコは店にタッチしないンでランチタイムぐらいしかできんわなぁ、昼間。ま、とりあえず様子見であります。

12月1日(土)

★千代田呪われた町店、営業最終日!

最終日トップのお客さんは(オープン早々に電話あり「あいてますか?」。その方で)、はじめて来店のカップル。
最近2度来店され閉まってたとのこと。
「ホームページみてきたんですけど、移転するんですって?」
「ええ、今夜で終わりです」
「ええぇ、今夜!ええ雰囲気やのにもったいない!」
「そうでしょ〜、つぎここに入店する人得ですわ〜」
男性の方、住吉区長居の「びぎん」のママさんの親戚とわかり、お互い「世間は狭いですねぇ〜!」(「びぎん」は何度か行った居酒屋。いまはスナックに)。

つづいて住吉からヨッシー、わざわざ来店。
「今夜が最後ってホームページみたからよ!それにチャンさんやポストマンも来てるかと思って」
つづいてせいざぶろうクン、北野田のシカタくん、羽曳野のグッちゃんが相次いで。
「15日にはオープンして下さいよ!忘年会帰りに寄りますよって!」

つづいて地元青年団の常連達。
「え、今夜で・・・(絶句)」
つづいて某大学の常連Мセンセ。
「え、今日で終わりでしたか!」
閉店後、せいざぶろうクン、Мセンセと一階の焼鳥屋「まるきよ」へ。
マスターのきよっさん「え、今夜やったん、終わりの日!?」

千代田のみなさん、短い間でしたがありがとうございました!
地下鉄御堂筋線ご利用の際にはぜひお立ち寄りくださいませ。

12月2日(日)

★さぁ、引越準備スタート!

午後から換気扇、調理台2、二層式シンク洗浄等でもう夜半。
で、電話「やってます?」は、三日市「近咲暮」のマスター。
「昨夜で終わりでしてん」「え〜、最終日今夜やと!」
で、ふたりしてまた飲みに出てしまう・・・。
12月から酒もタバコもひかえめにしょうと思ってたのに、アカンなぁ・・・。

★「今夜の映画!」

「レトログレイド2204」
人類滅亡の危機迫る未来から歴史変えるべく特殊部隊が過去へ!
題名の前に「ドルフ・ラングレンin」とついている。
なぜか。「ロッキー4」出演の彼の名を出さないと誰もみないであろうから?それほどなにもかもが破綻。04年制作というのにこれほどバカらしい映画って最近ではめずらしい!そういう意味ではみてみてもいいんじゃ?と思います。評価1/5。

「ゴシップ」
ウワサが広まるメカニズムを調べる実験に取り組んだ大学生3人。その結果が意外な方向に・・・。
たまたま深夜テレビでみたんですけど、これはひろいもの。結末は予測できますが、これが期待のオチなんでうれしい。00年。ディビス・グッゲンハイム監督。4/5。

「ムーンライト・ジェリーフィッシュ」
障害児の弟と二人暮しの兄(藤原竜也)は新宿の組の大幹部。通院する病院の看護婦と愛し合い足を洗う決心したそのとき、蛇頭との抗争で仲間が次々に殺されて・・・というありきたりの、まったくありきたりのドラマ展開ながら、毎度のようにみてしまうンだなぁ、これが。ワンパターンヤクザ映画は水戸黄門ドラマと一緒。
でもこの作品、藤原竜也がどうしてもヤクザに、それも組の幹部にはみえないというのが学芸会的で「スゴイ」作品。2/5。

「プロミスランド 青春の絆」
テレビドラマ「24」のキーファー・サザーランド21歳、メグ・ライアン26歳頃の87年度青春映画。気弱な高校生サザーランドが家出しての数年後、落ちぶれた彼はあばずれ女のライアンと結婚したのをきっかけに故郷に帰る。当時バスケのトップスターだった友人は奨学金を受けれずこれも中退して町の警察官に。
この状況で悲劇の結末はほぼ予測できますわなぁ・・・。でも若々しい、いまや大スターの彼らが見ものです。3/5。

★「今夜の迷言!」

「逃亡作法」に出てくるジョーク、以下3編。

「金髪が飛行機に乗ってたんだって。彼女、疲れてたから、寝ようと思ってたんだけど、隣の弁護士が話しかけてきたのね。ゲームをしないか、って言うんだ。女は断ったんだけど、お互いになぞなぞを出して、答えられなかったら5ドルを払う、楽しいと思うよ、と言って男はあきらめない。女はもう一度丁寧にお断りして、寝に入ろうとしたんだけど、男が、分かった、ぼくの質問に君が答えられないときは、君はぼくに5ドルを払う、その代わり、君の質問にぼくが答えられなかったら、ぼくは君に50ドル払う、これでどうだ、って言うのね。それで、じゃあ、やろうってことになったの。まず、男が、地球から太陽までの距離は、って訊いたの。女はだまって、財布から5ドル出して、男に渡した。次、女の番なんだけど、丘に上がるときは三本脚で、降りてくるときは四本脚のものは、って訊いたのね。男はラップトップのパソコンをたちあげて、ネットで検索を始めたんだって。二時間の間、友達や同僚にもメールを出しまくったんだけど、結局分からなかったのね。で、隣で寝ている女を起こして、50ドルやったんだ。女が、ありがとう、って言って、また寝に戻ろうとするのを止めて、それで、答えはなんなんだ、って訊いたんだけど・・・」

ここで文中の話は中断。あと幾度となく「あの結末は?」と皆に聞かれるんだけど、そのたびに問題が起こり答えを言う間もなくラストへ。で、このオチはこのページの最後に・・・。

男と女の方程式。(要旨)
「賢い男と賢い女がつき合ったら、なにが起こる?」
「ロマンス」
「賢い男とバカな女がつき合ったら?」
「不倫」
「バカな男と賢い女だったら?」
「結婚」
「じゃあ、バカな男とバカな女がつき合ったら?」
「妊娠」

ある男がセックスのカウンセリングを受けにいった。
男「最近セックスの具合がよくないんです」
先生「ほう、どうしました?」
男「私は毎朝八時に家を出るんですが、妻に五時半に起こされ、お相手をさせられます。九時に会社に着くと、ミーティングの前に秘書が必ずフェラをしてきます。午後のミーティングの後で、決まって私の女ボスが私を部屋に呼び、二発やるまでは仕事に戻れません。一日の仕事でくたくたになって家に帰ると、妻がエプロンだけつけて待ってます」
先生「いったいそれで、何が問題なのですか?私より充実したセックス・ライフですよ」
で、男が言うには「問題はですね、先生、寝る前にオナニーすると、チンポが痛むんですよ」

「男は女に50ドル渡したあと、女に答えを訊いたんだけど、女は黙って財布から5ドル取り出して男に渡しましたとさ」 以上。

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