91「廃墟の奥へ」

08年3月12日(水)

★あ〜、嫌な気分。

砂ねずみ購入行でしんかなCITY訪れたのは前回のお話しですが、その際CITYのペットショップにはその類、ハムスターしか見当たらず。
「ハムスター買うとしても五百円ほどやし、二千円分の買い物せな駐車場代とられるしなぁ。差額ど〜しよう・・・」とあてもなく本屋コーナーに行くと、目に飛び込んできたのが「スコット・スミス」の著者名。

その新刊文庫本の帯に「『シンプル・プラン』のスコット・スミス待望の第2作!」とあり、「そっかぁ、スミスは今まで2作目出してなかったんかぁ!」

先日、映画「ジャンパー」みた際、実はアカデミー賞受賞の「ノーカントリー」みようと思ってたンだけど15日からの上映。で、しかたなく「ジャンパー」みてしまったわけで。
「シンプル・プラン」はその「ノーカントリー」同様、マフィアの金を盗んだ男が殺し屋に追われるという95年の傑作サスペンス小説。

13年ぶりのスミス新作、その題名は「ルインズ 廃墟の奥へ」(扶桑社ミステリー)。
著者名とその魅力的な題名だけで、裏表紙の解説なんて目にすることなく即購入。

そして先ほどその下巻読了・・・。
で、表題の「嫌な気分」に。

傑作です。
裏表紙の解説読まず(面白いに決まってるゆえ)、内容知らぬまま読み始めました。
アメリカ人青年男女数人がオフシーズンの酷暑メキシコに観光旅行に来ている。ある日、ジャングル奥地の廃墟に観光気分で出かけ・・・。

「う〜ん、これは探検もの?」
読みすすむうちに「殺人もの?」「う〜ん、サバイバルもの?」
・・・詳しくはもう述べないけれど、緑の魔境に閉じ込められた人々のヒーローなき絶望の物語でした!
で、読後、アメリカ小説には珍しい絶望感に「イヤ〜な、暗〜い気分・・・」に。評価、久々の5/5!

補足:次作まで13年もの空白期間があったことについて、周囲はデビュー作の「シンプル・プラン」が完璧すぎてこれを越えられないのだろうとまで思われてたとか。また「ルインズ」はすでに映画化されてるそうです。

ま、ちょっとその他「嫌な気分」について補足すると、駐車場代浮かすため「あとなんか買い足さないと・・・」とこれまた久しぶりのディーン・クーンツ新刊「ハズバンド」、今野敏の吉川英治文学新人賞受賞作「隠蔽捜査」、リチャード・マシスン「アイ・アム・レジェンド」買ってしまったあとでペットショップにもどると、別コーナーに「砂ねずみ」発見。
で、その値段が1980円。「ルインズ」だけで十分やった・・・。

砂ねずみ入れるケースは自宅にかつてのハムスターのが2個もあるし、「あと必要なのは?」と店員と相談。
もちろんエサ。
プラス・・・給水器。歯が伸びすぎないようにかじるための木片(かまぼこ板は断片がとがってるのでダメと初めて知った)。ゲージの底に敷き詰めるおがくずのようなもの。砂浴び用の焼き砂と、次々に・・・。
で、これらと書籍代合計すると・・・・考えたくもないわ。

さらに補足:「アイ・アム・レジェンド」は「吸血鬼」という題で出版された大昔読んだにもかかわらず、内容忘れてるのと駐車場代浮かすため、また買ってしまった代物・・・。

さらに月曜休みの夜。
我が妻タヌコにさりげなく「ガレージにハムスターのケースあったよな?」
「またなんか飼うのん!?」
「おまえなぁ、久しぶりにおうてんからガミガミいわんともっとやさしゅういえんかぁ?」
とごまかしてのタヌコの返答「あれ捨てたンとちゃうかなぁ」

翌日ガレージひっくりかえすも、あの「豪華」ケース発見できず・・・。
(ケースを店に持ち帰るためにこの日休んだようなものなのに)。
で、バケツの底で暮らす我が親友のため、あらたにケース買うはめに・・・。
・・・この砂ねずみが発端で、なんか悪いこと起こりそう・・・。
ん?その相棒、小屋(これも買わなけりゃならなかった)に閉じこもったままやけど。もう、死んだん?
以上。

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