118「お寒〜い、就寝事情」

08年11月27日(木)

★12月間近ともなるとさすが店で寝るのもつらくなってきて・・・。

この時期になると新聞広告等で紹介販売されている、アルミを不織布と透明ポリエチレンではさみこんだ寝具シートが目に付く。身体の熱を反射させ、電気がなくてもポッカポカ。布団カバーの中やシーツの下に敷いて使い、非常時にも重宝ってヤツである。名づけて「スペース暖シート[ぽかぽか]ストロング」。シングルサイズで6825円。

これをわたしは、持っている。
もちろん、こんなものに7千円近くも払える余裕など、ない。
わたしが持っているのは、数年前に広告を見て「便利なものがあるもんだ」と思ってた矢先、ハンズだったかホームセンターだったかで見つけた数百円の代物である。ただの薄っぺらいアルミホイル状のデカイ版である。

これを夏の間使っていたタオルケットにこの季節、かぶせて寝ていた。
就寝中「寒いっ、寒い〜」と目覚めると、軽〜いアルミ箔状ゆえタオルケットから狭いソファベッドの下に滑り落ちていた。
ちょっと身動きするといとも簡単に滑り落ちるのだ。
で、身体に巻きつけるようにして寝て、また「寒いっ、寒い〜」と目覚めると、薄っぺらいゆえ足元の大部分が裂けてそれが滑り落ちていた・・・。
この寒気の中、毎夜タオルケット一枚で寝ていたようなもので、よく死ななかったと思う。

そんなことを何度か繰り返し(酔っ払って寝入るためこれ以上の工夫思い浮かばずで)先日、タオルケットの内側に入れて寝てみた。
うん、ちょっとゴワゴワしたけれど、温かく眠れ・・・が、朝起きてみると、アルミホイルの身体に接してる面が水滴でびっしょり・・・は、ちとおおげさだが、わざわざ風邪をひくために使ってるみたいではないか。

う〜ん、広告掲載商品の、不織布と透明ポリエチレンでカバーの意味と「ストロング」というネーミングの意味と7000円弱の価値が無知なわたしにもようやく理解できた昨今、「もっと暖かな被り物はないだろうか」と店の戸棚などあちこち探してると、この「アルミホイル・デカイ版」、もう一枚出てきてしまった・・・。

現状況下で役に立つようで役に立たぬこの代物、二枚一組だったんだろうか?
「安物買いの銭失い」は、わたしの貧困人生でたびたび経験してしまってるよなぁ、と破けたアルミホイル・デカイ版(いや、これはもう単なる銀紙と呼ぶのがふさわしいかも)をガムテープでとめながらつくづくそう思った・・・アッ、台所用アルミホイルをガムテープでつないだほうが丈夫じゃなかろうか?

★「今夜の名言!」

「人が老いるように時代も老います。坂の上の雲を目指した時代は終わり、私たちはいま地獄に向かう下山の時代に入りました。日本でこれほど自損行為と他損行為が頻発するのは[まもなく地獄がやってくる]という予感が社会全体に満ちてきたからでしょう。天変地異を予感した小動物が異常な行動をとるようなものです。(略)残念ながら、この未曾有の混沌から社会を救う思想や理念は現われていません。こんな時代にあっては、生きることそのものに価値を見出すことが大切だと私は考えます。厳しい現実を直視した上で、どんなにみっともなくとも死なずに行き続ける。そう覚悟を決めれば、下山もまた楽しいということになるかもしれません。私は腹をくくって口笛を吹きながら下ってゆくつもりです」

五木寛之著「人間の覚悟」(新潮新書)に関する産経新聞11/23付インタビュー記事より。(昭和7年生まれの老い先短し著者ゆえ言えるのであろうが・・・)

★「今夜の迷言!」

「踏襲」を「ふしゅう」、「未曾有」を「みぞうゆう」、「頻繁」を「はんざつ」、「詳細」を「ようさい」、「詰めて」を「つめめて」、「有無」を「ゆうむ」、「物見遊山」を「ものみゆうざん」、経済に強いはずが証券取引所の午前中の取引を意味する「前場(ぜんば)」を「まえば」と読んだのはアソウ首相。英語の実力のほどもアメリカ国務省の高官いわく、「何を言っているのか、全然、わからなかった」。
「静脈型産業」を「せいみゃくがたさんぎょう」、「全人教育」を「ぜんにんきょういく」は、「サメの脳みそ」のモリ元首相。
カイフ元首相は所信表明演説で60箇所もの読み間違いをしてたとか。
「ピースメーカー(平和の守護者)」を「ペースメーカー」、「バリアー(障壁)」を「テリアー(狩猟用小型犬)」と発音したのは、ぶっしゅ大統領。

「マンガだって読む、その幅の広さを買われた麻生首相は、いまや国民の目には、マンガしか読まない薄っぺらで頼りないリーダー(略)。草葉の陰で、祖父、吉田茂元首相が[バカヤロー、ハジを知れ]とカタカナ言葉で叫んでいる。羞恥心と言っても、きっと通じないからだ」

週刊新潮11/27号の記事「おバカ首相 麻生太郎」からの抜粋。(本文で首相名をカタカナ等で記してるのは新潮の記者と同様の気持ちゆえ。なんか、ボクでも首相になれそ〜)。以上。

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