２００９年６月２４日（水）
★無意識的にストレスが蓄積されてるンでしょうか、最近何事にも「意欲」「気力」がわきません。ありません。
例えば、「６月から毎日チラシをポスティング〜！」と決めたのに、初日３日間でストップ。
例えば、もう先月でしたか（厳密にはこの店オープン時からやけど）事務机周辺片付けかけて、これも中途半端なままストップ。かろうじてこのパソコン機器のみ空間ありで・・・。
ここまで記して「・・・やっぱ片付けよ」
・・・でももう数分後のいま、片付けようにも移動させたモノ置く場所なんてないことに気づき「あしたにしょ・・・」
例えば、もう何ヶ月も借りっぱなしの「パイレーツ・オブ・カリビアン」三部作ＤＶＤ（墨丸会員７３４号チャンさん所有の）も、まだみていず。ごめんなさい・・・。
例えば、格安で手に入れた電子タバコは数回試しただけだし・・・そういえば「禁煙セラピー」本は数ページで、「ニコレット」は数粒でそのままやった・・・と記していくと、「なんや、毎度のことやんか？」
先日の月曜日などはあまりの仕事への意欲のなさとヒマさに午前１時に店を閉め、会員５４１号てら吉クンと近所の居酒屋チェーン店へ。
ヒマゆえ持ち金もなく、「でも四千円分の金券あるからこれで飲も！」
以前この金券使おうとすると「お客さま、本日は生ビール半額セールで、それを今回利用なさっておられるので金券は使えませんが・・・」ってんで、その日も持ち金なかったというのに仕方なく現金払い。
それを教訓に「てら吉クン、今夜は生ビール飲まんとこ！」
・・・で、飲食後レジにて金券出そうとすると「お客さま、本日は生ビール半額セールで・・・」「生飲んでないけど」「いえ、半額セール日は使用できないことに」
「・・・なんや〜、飲まんでもかよぉ！いつ来てもセール日やんかぁ！いつ使えっちゅうねん！金券使える思て今度もいらんモンまで注文してしもたやんか〜！」と、わめく事もせず、ふたたび貧民はショックに打ちひしがれつつなけなしの金を支払ってしまったのでした・・・。
こんな毎日で、もう人生しんどいわ。
「名もなく貧しく美しく」（高峰秀子、小林桂樹扮する聾唖者夫婦の愛の物語）なんて日本名作映画の世界はいったいどこにあるん？・・・と、目覚めてベッドから起き上がるのももう億劫で、手元の本引き寄せ・・・という非積極的な読書はかろうじて継続中・・・。
こんな繰り返しの日々なんですわ。助けて・・・。
★で、本日読み終えたのが、本多孝好「ＭＩＳＳＩＮＧミッシング」（双葉文庫）。
以前紹介の、双子とのラブストーリー「真夜中の５分前」の作者デビュー作です（共に、てら吉クン所有）
小説推理新人賞受賞作ふくむこの短編集、「このミステリーがすごい！２０００年版」１０位だったそうで、さすがそれぞれの作品、個性的で読ませてくれます。
いかんせん、アル中がどんどん酒の深みにはまっていくように、本読みの世界もちょっとやそっとの物語では物足りなく、動じなくなっていきます。片時も手放せないような、魂が打ち震えるような、泣き叫んでしまうような、恐怖に慄くようなのを読みたい！という欲求不満にどんどん陥り・・・これこそ違う意味での「活字中毒」やなぁ。
で、この文章記しながらもいまはもう「あれ、この本多さんの本、内容どんなんやったっけ？」
結論：発想はいいのかも。でも深みがないというか、やっぱ、７０年代以降の若き作家の作品は性に合いません。
７月１日（水）
★それで、手にしたのが「ゴースト・フライト」
米国のウイリアム・カッツという人の作品で、デビュー作の、愛する夫が殺人鬼かもしれないという心理スリラー「恐怖の誕生パーティー」は傑作でした。
で、この人の翻訳物は全作持っているはずで、古本屋でこの２０年以上も前の「ゴースト・フライト」をなつかしいなぁと手にし、裏表紙のあらすじ読むと「これ、読んでないかも・・・」で、「え〜！」っという内容。
時は１９８２年。
ロス空港に旧式のロッキード・エレクトラが飛来。
不法着陸した機体から降り立ったのはひとりの女性。
１９２８年、女性で始めての大西洋単独飛行を成し遂げ、１９３７年、エレクトラで世界一周のフライト途中、南太平洋上で消息を絶った女性版リンドバーク、アメリア・エアハートその人だったのです。そして１８９８年生まれの彼女は失踪当時の若さのまま・・・（アメリアは実在した人物です）
こういうの、好きです。
でも読了まで１週間もかかりました。
なぜって、冒頭シーン以外、面白みゼロ。
ネタばらしするとこの作品、捕虜となったエアハートはドイツのダッハウ収容所に送られ（史実では、日本軍に捕らえられ銃殺されたという説が）、そこでナチの、若さを持続する生体実験の被験者となり成功。続いて生き延びたヒトラーも・・・。そうしてヒトラーは再びドイツに舞い戻り、新政権を誕生させようとする物語。
な〜んですが、「恐怖の誕生パーティー」以降、徐々に駄作が多くなってきた作者のこれは最悪レベルの作品でしょう。緻密さも起伏もなく、ヒトラーはじめ登場人物に生彩も魅力もなく、ただただページ数が多いだけという、こんな低レベルの翻訳物久しぶりや、というほどで、評価１/５。
※ポスティング、今月から再開です。事務机周辺、ほぼ片付きました。「パイレーツ・オブ・カリビアン」み終わりました。電子タバコ、今月から再挑戦します。あの金券は、まだ残ってます・・・。以上。