163「ジョゼと虎と魚たち」の夜

09年12月8日(火)

★最近、営業時間がようやく安定してきました。

一時期、17時から朝5時までの営業で頑張りましたが、これはシンドイ!
風呂と仕入れ行ですぐ夕方になっちゃうンですから。
おまけに10月中旬から休んでないもんで、よけいストレス過多・・・。

で、おしなべて4時以降の来店めったになく、平均3時から4時の間に最後のお客サン退出ゆえ、現在は18時〜4時の営業に。当面、この時間帯です。もちろんお客サンがおられればあいかわらず続行で〜す。

★原作を上回る映画ってなかなかお目にかかれないものですが、田辺聖子原作、犬童一心監督の「ジョゼと虎と魚たち」はまさしくそれでした。

結構女子大生にもてる大学生の妻夫木聡と足が不自由ゆえ祖母に「恥じ」だからと早朝に乳母車に乗せられてしか外出できぬ池脇千鶴との出会いと別れの物語。

う〜ん、こういうシチュエーションって好みだなぁ。
古くは、ファンだったマリナ・ブラディが1950年代に主演した仏映画「野生の誘惑」は、魔女の娘と人間との悲恋ドラマだったし、遠藤周作の60年代の秀作「わたしが・棄てた・女」はハンセン氏病の娘の悲恋物語だったし、昔から弱い立場のヒロインが妙に心に残って・・・。

本作のヒロインはでも、就学免除ながら祖母が近所から拾ってきた古本を押入れの中で片っ端から読破するある意味才女で、大阪弁で悪態をつき決して弱みをみせない。
妻夫木への恋心も彼への悪態でひた隠すのだけれども、彼が去ろうとしたときついに彼への恋慕をあからさまにするそのシーンなど、グッとくる場面多々あり。

30ページにも満たぬ原作をここまでふくらませ満足させてくれた脚本家渡辺あやさんがすごい。
最近みた映画のなかで一押しだけれど、ラブシーンが妙に生々しくっての(これは監督のせいか)マイナス評価で、4/5(ホントは5/5でもいいほど!)
 以上。

<戻る>