１０年１月１８日（月）
年が明け、溜まってしまった新聞を処理しようと片っ端から読んでると、年末のそれに０９年度の有名人物故者一覧が掲載されてました。
そこに死去を知らなかった、わが心に残る方が二名・・・。
国内では、俳優の大木実さん。享年８５歳。
はるか昔、阿倍野区松虫の商店街にあった邦画専門館に誰か大人に連れってもらった際にみたのが大木実の主演映画。
ストーリーはもちろん、題名も覚えてないほどの小学校低学年の頃で、ただ印象に残っているのは、トラック運転手の大木実が夜道に飛び出してきた女を轢きかけたことがきっかけで、そのけばけばしい化粧の女をアパートに連れ帰り、その女が顔を洗って素顔をみせたそのすがすがしい顔立ちが、なぜか幼心にくっきり刻みこまれてしまい、以後大木実さんを画面で見かけるたびにそのワンシーンだけがまざまざと甦ってきたものです（う〜む、わが女性観はこの頃に形成されてしまったのかも・・・。どういうふうに？・・・わからん）
国外では、アメリカの画家アンドリュー・ワイエス。享年９１歳。
芸術絵画なんてまるでわからん我輩で、サマセット・モームの「月と六ペンス」に描かれたゴーギャに興味を抱いて画集開けど特に感銘も受けず。また、京都暮らしの頃、四条河原町の喫茶店壁面に描かれたモジリアニのピエロの肖像を目にし、一時彼のファンになったことがあるぐらいか。
でも、これも昔、朝日新聞でしたか、絵画紹介シリーズの一環で掲載されてたのがワイエスの作品「クリスティーナの世界」
足が不自由で立てない白人女性が、丘の上の家に向って背中を向け家を見上げている構図。その細密な描写とともにこれにはなぜか軽い衝撃を受けましたねぇ。
後年、東京池袋で開催された彼の展覧会にわざわざ出向きましたが（会社出張を利用してですけど）、その作品一作だけでした、その時点でも印象的だったのは。
他に以下の方々が亡くなられていました（ここに掲載するのは映画関係者ばかりですけど）。
「アラビアのロレンス」のテーマ曲を作曲したモーリス・ジャール。８４歳。
「史上最大の作戦」「バルジ大作戦」のケン・アナキン監督。９４歳。
カンフー映画全盛期の頃のテレビのカンフードラマ主演のデビッド・キャラダイン。７２歳。
グラマラスな米女優だったファラ・フォーセット。６２歳。
アルペンスキー三冠王かつ数々のスキー映画に出演したトニー・ザイラー。７３歳。
「ゴースト ニューヨークの幻」のパトリック・スウェイジ。５７歳。
「００７」第１作「ドクター・ノオ」での悪役ジョゼフ・ワイズマン。９１歳。
「慕情」の美人女優ジェニファー・ジョーンズ。９０歳。
そして唯一どんな女優だったか記憶にない「スパイダーマン３」のルーシー・ゴードン。２８歳。ああ、これはもったいない、若くって。 以上。