201「11年、明けましておめでとうございます!」

11年1月6日(木)

年明けての1日午前1時、お客さん宅で鍋パーティするってんで早々に店閉め、計6名で新年会(主催の墨丸会員388号Cちゃん、ありがと!)
朝7時ごろまで飲んでましたか。

その前夜の31日、常連さんたちの出足遅いなぁといってましたら、お客さんいわく「墨丸忘年会が30日。つづけて31日にも飲むってのはシンドイですよ」。なるほど。そう言われればそうです。今年は考慮!

※9日は墨丸にて新年会(19時〜22時。ピザ(お一人千円相当)&飲み放題、景品付で3千円)ですよ〜。前日までにご予約を!

例年1日から2日にかけて店の大掃除で(12月に入ればスケジュール化しての掃除をと18年間思い続けるばかりなり)今年もそのつもりでしたが今回はそんな事情で、いけません、動けません。飲みすぎました。

で、2日夕刻に自宅に帰る予定が、1日夕刻に繰上げ。
朝方までの墨丸営業かつ休みもないに等しい昨今、久しぶりの遠方の自宅です(もう自宅とは思えんけど・・・)。
洗面所の電灯スイッチの場所も忘れてました。
かつ久しぶりの布団。17時間、トイレにも行かず眠り続けました。

サラリーマン時代に鬱々と「あ〜、日曜ロードショー終了のテーマソング流れてしまったぁ、もうまた仕事やん・・・」とか、指折り数え当初はホクホクしてた正月休みが減るにつれての暗黒の日々などはるかかなたの思いでしたが、今回の正月休み後はこれまた久しぶりに「あ〜、またあの店での暮らしが待っとんか・・・」と鬱々(で、ランチやめるかもしれません。だからって帰れるんやろか?ランチは11日からです。免許更新やら大掃除やらで)。それだけ布団での寝心地が良かったわけであります。ま、我が妻?リ・フジンにはあいかわらずの冷たくされる存在でしたけれど・・・正月早々。

で、自宅での孤独な日々ゆえに、三冊も読了。
お客さん方からお借りした本です。

1冊目、瀬尾まいこ「温室ディズ」(角川文庫)
学級崩壊の小・中学校で生き抜く(まさに「生き抜く」ですな、これは)少女たちの物語。

私も転校生ゆえの陰湿なイジメの経験アリ(その当時から教師なんてなんの役にもたたず)。
が、占い師による「あなたはトラブルを避けようとするがトラブルなしでは生きていけないタイプ」といわれたそのままに、なんの悩みもなかった小学4年生時代に不登校(朝日がさんさんと降り注ぐ輝くその素晴らしき時間に教室にいるのが単にイヤでサボってただけですが)。反面、イジメの6年生時には一日も休まず登校ってな具合。

で、前回紹介の佐々木譲「警官の血」読後、もと警官志望の私「警官にならんでよかった」との感でしたが、もと小学校教師志望でもあった私、この小説で「教師にもならなくってよかった・・・」(イジメ等さすが見てみぬ振りはできないとは思うけれど、なんの役にもたたなかったろうと)と思わされました(「バーなんて経営するもんじゃない」って思える本、サラリーマン時代に読みたかったわ・・・)。評価4/5。

2冊目、東野圭吾「夜明けの街で」(角川文庫)が、今回の一推し。でもこれは好みですね。
「不倫する奴なんて馬鹿だ。・・・でも、どうしようもない時もある」で始まる不倫の「恋」の物語です。題名がいまいちですけど。

でも、さすが東野圭吾さん。
その息苦しい恋の行方にわが身置き換えつつのハラハラドキドキの展開にとどまらず、恋した相手がもしかして殺人者?という、書けるもんならこんな物語書いてみたかった(誰かにいわれそう「書けるやん!?あの話」)という意味ふくめて、5/5。

3冊目、米沢穂信「インシテミル」(文春文庫)
秀作「ボトルネック」以来の米沢さんの本です。
時給11万2千円ものアルバイトに採用された男女12人が奇妙な施設に閉じ込められ・・・。

冒頭掲載の施設の見取り図みただけで、もう興味津々。
かつ私でも応募するやろなぁ、で感情移入多々。
でも昔っからこういう密室物ってのは肌に合わず&読解不能な箇所アリ、かつもう少し簡潔な展開だったらと、もったいない3/5。

どうにか墨丸も新年を迎えることができました。皆さま、今年もより、よろしくお願いいたしま〜す。 以上。

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