261「謎と嘘」

13.11.18(月)

★11月11日(月)から急に寒くなりましたね。

で、急遽衣替え。冬物を出しました。
・・・冬用パンツ、毛布、電気毛布各一点が出てきませぬ。
なんで?こんな狭い店内の、かつ限られた収納場所から出てこないの?

と、悶々としつつ入れ替えて夏物を収納しました。
・・・薄手の夏用靴下、その4足分の片方分がありませぬ。
なんで?毎回コインランドリーで洗濯乾燥させるだけなのに、どの工程で紛失するっての?

片側2車線の国道を車で走ってると走行車線になぜかスニーカーの片方、子供靴、ハイヒール、サンダル、長靴の片方が落ちてることに気づきません?
ハイヒールや子供靴だと「これは変質者に拉致された?」な〜んて思い至りもするけれど・・・注意してるとこれが意外に多いんですよ。いや、ホント不思議。

で、「う〜む」と我輩は小動物的頭脳で考察す。
これは異世界に通ずる小さな穴から(靴下、靴が通り抜けるほどの。いや毛布もか)それらがとんでもない場所に瞬間転移してるんじゃないかと・・・。

というようなことから、初夏の頃から見はじめたNHK・BSプレミアムの番組を思い出しました。
未確認飛行物体やツチノコ、ネッシー、バーミューダ海域遭難事件などの「謎」を検証する不定期番組「幻解!超常ファイル」です。

先日は、オーパーツ(その時代には存在しないはずの技術で作られた場違いな加工物のこと。生命誕生期の太古の地層から発見されるハンマーや金属ボルトってのもあり)最大の謎とされる、常識を超えた超古代文明の証拠品かといわれている、「水晶髑髏 クリスタル・スカル」がテーマ。

1924年、中南米ホンジュラスの古代マヤ遺跡発掘調査隊のミッチェル・ヘッジスに同行した16歳の娘アンナが、朽ち果てた遺跡の頂きの穴で光り輝くクリスタルの頭蓋骨を発見(で、ヘッジス・スカルとも呼ばれる)。
1950年、古代文明の奇跡の遺物として公開。
その後、解剖学的にも精確かつ精巧、繊細なその髑髏を科学者たちが幾度も検証。
結果、道具での加工跡がなく、当時の技術である水や砂で磨き上げたとしても300年は要するとされ古代技術では制作不可能な遺物とされてきました。

スゴイではありませんか?
我輩常々、死ぬまでにはその謎を解明して欲しい!いや、不可能?と思っていたその検証番組なのですぞ。
子供のころ同様に思っていた「マリー・セレスト号事件」(洋上で発見された無人の帆船。船内は整然としてい、湯気の立つスープをふくむ暖かな食事がテーブルに並べられているのにもかかわらず、乗組員全員が謎の失踪)はそれら謎が都市伝説的に追加されていただけと後年知り、「な〜んだ」でしたが。

2008年、米国スミソニアン博物館が最新の走査電子顕微鏡で分析。
結果、事態は急展開!
19世紀末以降に登場したダイヤモンド刃での加工の痕跡を発見!
続いて、英国のオークションでアンナの父親が1943年に頭蓋骨を競り落とした記録が見つかったのです。その記録をたどると・・・

19世紀末、欧米では中南米の古代文明ブーム。
偽造品を本物にまぜて売りさばいていたパリの有名古美術商ユージン・ボバンが、宝石・鉱石の加工における欧州有数の町であり依頼者や制作物の秘密が守られるとして栄えたドイツのイーダ―・オーバーシュタインで作らせたものと判明。
おまけに、ホンジュラスでの調査団の写真にアンナもスカルも撮影されていないことも分かり、全くの嘘の産物だったと(アンナの風貌は詐欺師には見えんかった・・・)。

しっかし、半世紀以上もこんなことが信じられてきたなんてこれまた信じられぬ思いですが、番組ラストで長年スカルを研究していた人物が述べます、「謎を謎で、スカルの謎を超古代文明という謎で解明しようとしたことが根本的な間違いであった」と。
この番組で印象に残った事例のひとつが、2010年ギリシャでの遺跡発掘現場で身長5メートル以上の巨人の全身骨格が発見されたことの検証。
写真を見た瞬間「すごい!」
旧約聖書にある巨人の種族ネフィレム存在の証拠と騒がれたそうで、「こんな大事件知らんかった」と思いきや、これは単なる合成写真でした。

が、「謎」はまだまだあります。
この番組でも解明できなかったのが、キリストの死骸を包んだとされる「トリノの聖骸布」
その布に写し出されているキリストと思われる人物像には磔にされたキリスト同様、手首に釘の痕跡もあり、はたしてキリスト自身の像なのか、どうして布に写し出されているのかが科学的にいまだ解明できないのです。

個人的には、アララト山中の氷河に埋まっている「ノアの箱舟」の残骸といわれる遺物、20世紀初頭のシベリヤでの「ツングースの大爆発」、オーストラリアの岩山で消え去った「女子学生集団失踪事件」なども解明して欲しいなぁ・・・ついでにボクの靴下消失の謎も。

本日18日、ひと月ぶりの店休みのはずだったのに、各種支払いすませると無一文に。仕方なく店開けてこれを記してます。
さらにこの寒空、毛布いまだ発見されず・・・もう我、消失したし。 以上。

<戻る>