１６．４．１７（日）
ご無沙汰しております。
前回ご報告の２月２３日から始めた自宅倉庫「書庫バー」化作業、いまだ続いておりましてのご無沙汰なんです。
振り返ればのサラリーマン時代、二日酔いでの遅刻日々多々なれども仕事場に入ると無我夢中がむしゃらに働き続けての（仕事の遅れ取り戻そうとしただけやろ！）プラスマイナス、たぶん社内評価多少プラスでかろうじてクビつながってたであろうそのＤＮＡいまだ健在かと思えるほどの昨今働きぶりで、起床午前六時過ぎ（こんなん生まれて初めての早起き！小学生頃の夏休みラジオ体操も参加せぇへんだのに）、コーヒーとトーストの朝食（病院薬服用するためだけのもん）手早く終えて作業開始し（※１）、あいかわらず食事進まぬゆえ（※２）昼食抜きでぶっ通しで作業続け、午後七時過ぎに仕事から帰宅する息子せいざぶろうクンの夕食準備するまで（夕食必要ないときは午後１１時頃まで）ホコリまみれで働き続けてます（これは８年間の帰宅拒否症後のいまや本宅少しでも離れたい症候群かも）
２月２３日に作業開始した時点では「ま、１周間で完了やな」が、３月１８日時点で二週間後の４月２日に延期したもののいまだ完成まで残４０％でしょうか（※３）
その２日完了の予定で予約してしまってた業者古本回収日の４月４日、天牛書店がとりあえずの段ボール１６個分（買取金額５千円位かな？）の古本見分に来訪。で、引き取られたのはなぁんと、二箱半だけ。
日焼けや多少の汚れ、文庫化済みの単行本、発刊古すぎるモノなど一切ダメで、それでも買取額二千五百円也！・・・店の什器備品や最近では腕時計類までをもリサイクル店に持ち込んでの換金生活の我が身にとっては「ありがと！」でした。
聞くところによると若者の読書離れで古本屋さんも経営が大変だそうで、特に翻訳本が売れないとか。翻訳本多々の我輩蔵書はこの面でもマイナス要因でした。残った本は古紙回収日に出し「こんな大量のん持ち帰るやろか」の家族の心配よそに跡形もなく・・・（※４）
この我が暮らしの苦境を「マイ・ホームレス」と名づけてますが、入院中ふと気づいたことがあります。
現在の人生あらわす右手手相のその運命線、この歳になるまで二ヶ所で大きく寸断されたままで、本来の運命をあらわす左手のは一直線ゆえ長らく今の生き方がいけないと易者にいわれてきたのに、それが初めてつながってることに気づいたのです！・・・この金欠清貧マイ・ホームレス状態が最適というのでしょうか？（清貧じゃねぇだろ！）
※１ 退院後、朝の９時過ぎまで寝ていようものなら嫌味タラタラの天敵我が妻（？）リ・フジンなど「今日は休んで一日テレビでもみてたら？」などと今度は心配するほどで、我輩「前の女房がひどい女で退院直後から働かせられててそのトラウマから抜けだせんでねぇ・・・」とつぶやき返してます（無職ゆえはっきり言い返せぬ・・・）
※２ 喉の渇きや空腹を感じない後遺症、２月末頃から喉の渇き復活。３月末頃から空腹感もよみがえりつつありますが味覚障害いまだ完治せずして食事進まず、退院後６ヶ月経った４月に入っても入院中から体重１キロ増えただけのたった５２キロ！これでは入院中のやせ細った患者（我輩）が最低１３時間日々労働してるに等しく、強制収容所の囚人生活みたいなもんで太るはずがありません。ま、クタクタに疲れきったあとに呑む日本酒の安酒（２リットル紙パックの「黄桜辛口」か「富久娘辛口」）二合ばかし飲み干してバタンキュ〜は極楽ではありますが。
※３ 足の踏み場もないほどガレージや倉庫に積み上げてた店からの荷物と度重なる転宅での未開封ダンボール箱すべて開封し終えて取り出した本に応じて棚を作り（資金ないもんで庭先にあった廃材利用して。でも金具買いに百円ショップに出かけるのにバス代往復六百円もかかるのは・・・リ・フジンいや理不尽！）
本を収納してると、亡父の服など仕舞ってると聞かされてた、倉庫屋根裏にある古い大きな茶箱（中にブリキ板が貼られてる年代モン）５箱開けると、衣服の代わりになぜか本がギッシリ。で、再度棚を組み直したりに加え左手足がいまだ萎えてる五体不満足状態（パソコンのキィも満足に打てず）かつ一万冊ほどもあるんじゃないかと思える蔵書の量が遅れの要因。
で、この１８日午後から北区中之島の国立国際美術館での「エッケ・ホモ 現代の人間像を見よ展」息抜きに見学行。
久方ぶりの都会で道に迷ってしまい通行人に尋ねようと目の前横切る女性に声かけようとして気づきました。こんなところに墨丸のお客さん、市大生のＲ女史が！彼女、我輩激ヤセゆえ当初は誰だかわからなかったそうで「ぶらぶら散歩してました」というＲ女史に美術館まで案内していただきました。
で、お礼にと彼女に「自宅整理終えたら飲み会に招待します。え〜、二週間後くらいかな？」と「二週間後の４月２日」宣言をしてしまったわけで・・・。
・・・展覧会は、併設が「台座から空間へ」と題した竹田雄二氏の、彫刻のための台座を彫刻の地位まで引き上げたという「彫刻台座」展。でも凡人にはどれもコレもただの台にしか・・・？「エッケ」も凡人には・・・？？
※４ 我輩とたぶん同じＤＮＡの墨丸顧客のＯさんは、飲み代捻出のためありったけの蔵書を古本屋に持ち込むと日焼け原因ですべてダメってことで頭にき、本屋の駐車場にばらまいて帰ってきたとか。大手の古本屋は今や新古本屋みたいなもんで古本が新刊本と変わらぬ美麗さ。我輩青春時代に入手したレオン・ユリス「ミーラ街１８番地」、マンフレート・グレゴール「橋」、ネビル・シュ−ト「渚にて」、ハンス・キルスト「零八/１５」、ヴォルフガング・オット−「鮫と小魚」、レマルク「愛する時と死する時」、ゲオルギュ「２５時」、ユージン・バーディック「フェイル・セイフ」、植草圭之助「冬の花 悠子」などは主に１９５０年〜６０年代に出版された傑作本で一昔前まで個人経営の古本屋で見かけると必ず買い足していたほどなのに（人に貸して戻らぬこと想定し）、今はもう見かけることもなく、最近の古本屋さんは絶版傑作本でも古いと見向きもしないようですね。もったいないことです。ある書評家が述べていましたが、２０数年前までは大戦を経験した作家が傑作を世に送り出していたが２１世紀になるとそういう作品が少なくなった、という弁に最近納得です。ああ、もったいない！
そんなこんなで、引っ越し荷物整理中の３月中旬に墨丸会員さんのアドレス帳、荷物の中からようやく発見しましたので近日、閉店挨拶状お送りさせていただきます。
新たな予定では今月中に書庫バー完成させ、５月末までに本宅内と荒れ果てた庭を整備。ただ今（前回ご報告の）ウッドデッキ製作のご夫婦がデッキ脇にバーベキューコーナーをも作り始めて近日完成予定（屋外バーベキューなんて我輩の趣味じゃないんだけど・・・）。で、いよいよ第二回の「墨丸呑み会」開催近しです。よろしく！ 以上。