20「南紀田辺行」

4.16sun/2005
★おもいでの旅

本日は休業日。
和歌山の南紀田辺市にて、高校時代の友人たちとの飲み会参加のため。

数日前、幹事のF嬢より電話。
「安い宿みつけました、一泊1900円!」
「1900えん・・・」
「buddha guest house(ブッダゲストハウス)っていって、飲み会の店「からかさ」の近所。紀伊田辺駅から徒歩4分。相部屋ですけど」
「あ、あいべやぁ?い、イヤやぁ〜」
「いちばん安いとこ探せって言ってたから。一階はアジアン雑貨なんかが置いてあって、若い男女の経営とか・・・」
「・・・」
うむ、考えてみれば飲んで寝るだけゆえどんなとこでもかまわんか・・・。
これも経験のうちやなと、「それでええわ」

飲み会の話あった時点で、去年10月から口もきかぬあいかわらずの冷戦状態下の我が妻タヌコに同行持ちかけ拒否されたというのに、出発前日、彼女より店に電話。「わたしも行く!」「・・・」

これは彼女の策略か?
もしや彼女、我輩の今回の旅を不埒な目的ではないかと勘ぐり、直前に同行申し出ればうろたえるかと思ったか?
ま、常連顧客の女史たち手当たり次第誘っていたのは事実だけれど・・・。
で、疑い晴らすためにも、「・・・はい、いいです」

そして、「相部屋やけど・・・」
「あ、あいべやぁ!い、イヤやぁ〜」
「イヤやって、金、あんの?」
「ない・・・。じゃ、部屋みて決めるワ」
「部屋みて他に泊まりますわなんていえるかよ・・・」
ああ、冷戦のままのほうがよかった・・・。

そしての当日。
12:50PM、車を阪和道に乗り入れる。
昔はバイクで3時間はかかったものだが、高速道路のおかげで1時間半でなつかしの青春の町、田辺市着。片道高速料金3千円余りは痛いが・・・。

さて問題の「宿」、ふつ〜の古い民家。
一階は「みかん茶屋」というアジアン雑貨販売を兼ねた、焼酎も飲ませる喫茶店。といってもなんの改造もしていないふつ〜の和室に大小の座卓が三卓。調理場は奥にみえるふつ〜の台所。
宿泊は二階。8畳ほどの男女別畳部屋が二間(この日は他に客なく、相部屋まぬがれた)。風呂ナシ、シャワーあり。オープンして1年とかの、いわゆるライダーズハウス。
う〜む、極端にいえば、酔いつぶれたら二階で寝れるというようなこのシステム、いつか新たに店をつくる際の参考にはなる。

※利用してみたい方、うちのメッセージボードに名刺貼ってます。hpは htt
p://www.bgh.jp。宿の写真出来上がれば墨丸ノートに貼っときます。

門限ナシは嬉しいけれど、翌朝起きてもだ〜れもいない。
声かけれどだ〜れも出てこない。
そのまま出かけようとするとどこからともなく男性店主あらわれ、我輩「どこで寝てンの?」、店主「裏の部屋で」

う〜む、そういえば中庭の洗面所脇にカーテンかかった「物入れ」のような所あり、なにげなく中を覗くと人ひとり横たわれるスペースに寝袋あったが、そこに人が入ってたのか・・。その出入り口、ちなみにカーテンのみ。カーテンの外はすぐ庭・・・奥さんは妊娠中とかで不在だった。

さてさて、飲み会。そのポイント。

同伴したタヌコに友人たち、「お名前は?」
小生つかさず、「金魚です」
金魚のフンのごとくついてきたゆえ・・・。

男女数人集まったが40年近くぶりゆえ紹介されてもどうしても思い出せない男性2名。内ひとりはわが下宿に遊びに来もし、映画にも一緒に行ったというのだが(後日思い出したが失礼してしまった)・・・総体的に男性軍の変貌には驚いた。
これは、禿げもしくは白髪が要因。髪は長〜い友達でいるべきだと実感。

不動産屋のKクン、仕事関連で知人だという今は建築士をしている中学時代の親友Tクンを、二次会のスナック「のんてい」に呼び出してくれる。
転勤族の我が父親のおかげで「地元」持たぬ我輩にとってはこういう再会、大感激。

翌日の4月17日(月)。
さんさんと降り注ぐ朝の光で目覚めること、午前5時!
いつもならこの時間、店から帰宅し始める頃だ。
宿の喫茶部は午後からの営業とかで、外でモーニングコーヒー。
その後、懐かしの町並み散策。

南方熊楠の住居跡近所にあった下宿先はいまは空家か。その屋根裏部屋の窓の格子二本はずれているのは、門限10時以降下宿を脱け出すのに我輩はずしたその痕跡。
町並みはさすがほとんど変貌。
学生時代、50円のコーヒー一杯でたむろしていた喫茶店「白樺」はなくなっていた。向かいの家具屋は閉店セール中。ガランとした展示場に残ったバーカウンターとバックボードのセット9万8千円に食指動くが、大阪までの配送料4〜5万と聞き、あっさり断念。ま、置く場所も考えられなかったけれど。
家具屋店主との雑談でその昔、この家具屋の前身はカメヤスーパーと判明。
うん、そスーパーで特価のサンマ缶詰大量に買い込み、毎日サンマばっかし食べていたっけ・・・。

また、当時南紀で初めてのデパート「切荘」(こんな字だったか?いまはパチンコ屋に変貌)その食堂の、大映の女優安田道代いまは大楠道代というが、彼女似のウエイトレスに片思い。毎日80円の玉子丼食べにも通っていた。
大昔みたTVドラマでは、薬局の女の子に片思いの主人公、店で一番安い耳掻きを毎日買いに通ったのと同じこと。いまではこれはストーカーという・・・。

その玉子丼と、米映画「百万長者と結婚する方法」で、貧乏生活ゆえ食事もままならぬ主人公たちがこれはカロリー豊富だからとチョコレート代用食にしていたのを真似ての、丼+チョコ食生活で浮かせた金で通った洋画専門館の常磐座、住吉座もなくなっていた・・・。

散策から宿に戻りいよいよ帰阪。
宿の主人、また不在。
あいさつもできず車に乗り込むと、またどこからともなく出てきはった。
不用心やなぁ、そこらじゅうに雑貨陳列してるというのに・・・。
ふらり田辺市来訪のおりはもうたぶん最低でもビジネスホテル泊まりにするであろうが、この宿の一階で焼酎なんぞをゆっくり飲んでみたい。

寄り道しての白浜で「南方熊楠資料館」見学後(熊楠の脳がアルコール漬けさで陳列。以上に大きいような気が)、タヌコ=金魚に運転変わってもらおうとして彼女、「メガネ忘れた・・・」

う〜む、宿に電話。
今まで不在だったことがウソのように店主すぐ電話にでて「忘れてますよ〜」
で、はるか市内に向けてUターン。
宿の店主またまた不在。メガネのみテーブルに。無用心やなぁ。

持ち金残り少なく、できるだけ高速料金浮かそうと御坊まで国道走っての高速料金二千八百円なり。二百円位しか安ならんかった。アホみたい・・・。
これら無駄な走行と5時起きの睡眠不足で疲れ果て、かつ大阪着夕刻となり予定していた店での仮眠時間消滅。
で、この日急遽店を休んでしまう。来られた方スミマセン・・・。

そしてのその夜。
堺に4月15日オープンしたばかりのMOVIXで韓国映画の大作『タイフーン』をみる。
この劇場、まだ認知されていないのか観客われらふくめて二組のみ。
ほぼ貸切は初めての経験と喜びつつもこの映画、その客の入りで一抹の不安を感じて・・・。
物語は、亡命を韓国に拒否され家族を殺害された脱北者が、朝鮮半島に核廃棄物を撒き散らそうとする復讐劇。
うちのお客サン、どなただったかいわく「その映画、みんな泣いてた。男の人も」。う〜ん、泣けンかったなぁ。疲れすぎてたンだろうか?
いや、脱北者が主人公という以外は新味に欠けるストーリーだったと思うんだけど。

この頃にビデオでみた米映画「ザ・パニッシャー」は、ギャングに一族全員が惨殺されるという報復を受けたFBI潜入捜査官が復讐に立ち上がるという作品だった。この復讐テーマのB級(といってもジョン・トラボルタ、ロイ・シェイダーら大物俳優出演なんだけど)対韓国大作復讐映画、甲乙つけがたしの程度であった。
TVワイドショーのゴールデンウィーク上映韓国映画評価で、「ダンサーの純情」○「クライング・フィスト」○「連理の枝」△「デュエリスト」×「タイフーン」×と、あとで知った。評価2/5。

4.18tue.
★500円

本日、知る。
500円の廉価版洋画DVDが発売されている。
が、「風と共に去りぬ」だけをみても廉価版とそれ以上の価格のモノがある。
その違いはなんだろうと疑問抱きつつも廉価版を買っていたが、本日、知る。

50年経過すると著作権消滅により、フイルムコピーなどから廉価版DVDを作れるという。が、音楽は使用可の反面、映画会社のロゴやパッケージデザインは使えず、字幕は新たに作り変えねばならないらしい。

映画「カサブランカ」の有名なセリフ「君は一体何者なんだい?」「それは聞かない約束よ」「君の瞳に乾杯」の最後の名セリフはこう変わってしまう。
「この時間に乾杯」もしくは「謎の美人に乾杯」と。
直訳は「これを飲みながらずっとあなたを見ていたい」という意味らしいが。

そしてこれを利用できたのは2003年までのこと。
つまり1953年以前の作品はОKだが、04年からは50年の著作権期間が70年に延長。1954年に制作された「ゴジラ」「七人の侍」「エデンの東」「80日間世界一周」などの廉価版は2024年まで待たないと入手できないのだ。
う〜ん、映画ファンとしてコレクションするならばやはり本来の映画会社版だろうな・・・。

本日、知る。
「ゴールデンウィーク」とは本来は映画界の造語とか。
正月、お盆につづくかきいれどきゆえに出来た言葉というのは知ってはいたが。ゆえにNHKでは「大型連休」と正確に報じている(いたっけ?)んだと。

本日、知る。
「韓流映画」がもてはやされているが、本来は「韓国映画」と呼ぶべきとか。
韓流は中国側からみた韓国映画の呼び名らしい。日本人なら「韓国映画」と呼びませう。

本日、知る。
海外ではチェスに次ぐ人気という「オセロ」ゲーム。
戦後まもなく日本の水戸で誕生したんだって。日本で。
現在、日本オセロ連盟会長の長谷川サンが現・水戸一高の一年生の頃、囲碁のルール分からず相手の石の両側を挟んで自分の色に変える遊びをはじめ、その後、牛乳瓶のふたに色を塗った駒を考案。
以後、商品化までに25年以上を要したゲームとか。
ちなみにゲーム名は、黒人の将軍と白人の妻によるシェークスピア戯曲「オセロ」になぞらえて。
はたまたちなみに当店1周年記念のさい、このゲームのCDケースサイズ版を制作配布させてもらったが、オセロという名称は商標登録上使えず「墨丸リバーシーゲーム」と名づけた思い出がある。

4.19wed.
★レッドブルが

日本ビール担当者と打ち合わせ。
日本ビールは皆さんご存知の「コロナビール」の輸入元。
さて当店で取り扱っているエネルギードリンク「レッドブル」(ノンアルコール)、今までは個人輸入商品で仕入れも割高だったが、今後日本ビール経由でお安く提供可能に。
酔いが醒める、目が冴える、活力が得られるなどの効能をもつドリンクだが、おすすめはお好きなお酒をこれで割って飲むスタイル。ウオッカが最適とか。ただし、成分内容が弱めになっているらしい。来月には新価格でご提供。ぜひご試飲を。リキュールでは「レッドベア・エナジー」ってのも当店にあり。

4.20thu.
★NUDA

色っぽいTVコマーシャルをみて、新発売のドリンク、キリンの「NUDA」を買ってしまった。
宣伝文句は、「それは、いらないものをそぎ落とした、甘くない生活無糖炭酸飲料・・・ライフスパークリング、新しい習慣始まる」、だ。

ふむふむ、ゴクリ。
・・・吐き出した。
「甘くない生活無糖炭酸・・・?」
そうやよなぁ、それは単なる「ソーダ水」やわなぁ。
会員20号せいざぶろうにあげる。
「いらんわ、こんなん」
会員705号タムリンにあげる。
「飲めません」
ああ、もったいないと末路は、愛車のウオッシャータンク行き・・・。

4.21fri.
今週は書きすぎてしんどいゆえ、以下簡単に記す。
いつもの金曜日の男たちプラス久しぶりに来店の美女ハルちゃんらと居酒屋「やり回し」で飲む。

4.22sat.
ひとりで居酒屋「まんまる」へ。
偶然にも会員705号タムリンのグループがカウンターを占拠。
相席になったファミマの店長いわく「スミちゃんにボトルあげて」
競馬に勝ったとかで、いいちこ一本の奢り!
店に帰って熟睡中、タムリングループの一員から電話。
「焼鳥屋にきてん。飲みにおいでや」
時計をみると朝。
丁重にお断りする。

4.23sun.
2〜3時間後起床。
我が妻タヌコ利用のダイハツ・ミラジーノのエンジン具合悪く、ディーラーに持ち込みせねばならぬのだ。
6年で10万キロ走行。もう限界?買い換えようとも思ったが、金銭的問題からあと9ヶ月ほどもたせることに。
閉店後、会員91号エム氏送別会を割烹「日本」で実施。

★「今夜の名言!」

「打ち震え、ため息ついて、わたしはあなたのものと誓えば、あなたも情熱を誓う。限りない不滅の情熱を・・。でも、そのどちらかは嘘」

「愛とは、ある女をほかの女とは違うと思う錯覚である」

「多くの男は、スーツを選ぶこともできないような薄暗い明かりのもとで、女と恋に陥る」

以上、ダン・グリーンバーグ著「ブロンドの処刑人」より。

★「今夜の迷言!」

ある男性客いわく、バカな奴に直接言えんとき、こういうんです。
「あ、うすばかげろう、飛んでる〜」

注:薄羽蜉蝣 / とんぼに似たかげろう。幼虫はありじごく。
  ちなみに我輩の別名は、「いのちかげろう」
 
南紀田辺行」完

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