45「3本の韓国映画」

4.4.wed./2007

本日はオカマの日。
「ひな祭り」と「こどもの日」の間の月ゆえとか。

★3本の韓国映画

韓国映画をたてつづけにみた。
「マルチュク青春通り」「四月の雪」「甘い人生」の3本。

1,青春映画「マルチュク青春通り」。ユ・ハ監督。05年。
70年代韓国の男子高校が舞台。
少々気弱な転校生ウンジュ(クォン・サンウ)の女子高生ヒョンスへの片思い、男の友情、そしてラストの番長との壮絶な決闘と、これぞ青春!と久方ぶりに思えた秀作。評価4/5

☆「今夜の名言!」

ヒョンス「私はあなたが好き。時どき、私の友達より・・・気が楽なの」
ウンジュ「そう。僕は違うよ。・・・君を見ると・・・緊張する。・・・面白い話を。ある心を病んだ画家には愛する女性がいた。会うのを禁じた彼女の両親に言った。“会わせてください。ロウソクに手をかざして耐えられる時間だけ”」
でも彼の気持ちはヒョンスには通じない。その数々の状況がせつない。
その彼が、ブルース・リー全盛時代を背景にヌンチャクを練習し体を鍛え番長に挑むラスト。そしてジャッキー・チェンの時代へと変わるとともに成長していく姿がすがすがしい。

2,恋愛映画「四月の雪」。ホ・ジノ監督。05年。
互いの伴侶が不倫旅行中に事故に遭い瀕死の重傷を負う。
そして病院で出会ったそれぞれの夫と妻がいつしか愛し合ってしまい・・・。
ペ・ヨンジュンの映画初めてみた。
が、かったるい、まどろっこしいだけの作品。いやもう一言いうならば、秀作「ラブストーリー」の清純女優ソン・イェジンの濡れ場なんてみたくもなかった。日本映画はもとよりアジア映画の濡れ場なんていっつも気がそがれる(ポルノは別として)。2/5

☆「今夜の迷言!」

女「どこに行くんですか?」
男「どこに行きましょうか?」
ラストシーンの二人の会話。
中盤にも「なにをしましょうか?」「なにをしたいですか?」とあり、次のシーンがホテル。で、またホテルやろ?とみてるほうはウンザリ。

3,バイオレンス映画「甘い人生」。キム・ジウン監督。05年。
ホテルの若き支配人、裏の顔は名うての用心棒イ・ビョンホン。
ボスの若き愛人の浮気現場をおさえながら情にほだされ見逃してしまうというささいなミスでボスの反感を買い、死の一歩手前まで追い詰められる。その死の淵からよみがえり、男は壮絶な復讐を開始する。
まさに天国と地獄を味わう男の物語。ヤクザ役ファン・ジョンミンの狂気さも一見に値。4/5

☆「今夜の名言!」

タクシー運転手「お客さん、銃声がしませんでしたか?」
イ・ビョンホン「人生が終わる音です」
でも「甘い人生」、違和感が。
この映画、以前みた覚えあるのにどうしてこのページで紹介しなかったんだろ?と。で、眠りが襲ってくるまでと思いつつも結局再度興奮してしまっての終盤、ン?ビデオテープ止まってしまった・・・。
あ〜、違和感の原因判明。
この映画、テープ残量不足で終盤録画できてなかったんだ・・・。
結局「甘い人生」はラスト不明のままだけど、甘いかなぁ、この評価。

★おまけ

思いがけない拾い物。以前から手元にあったのに未見だった。
「マイ・ボディガード」。トニー・スコット監督。04年。
デンゼル・ワシントン演ずるアル中ボディガードが、少女ダコタ・ファニングをガードするうち人間性を取り戻していく。そのさなか少女が誘拐され殺害。誘拐グループに立ち向かい復讐を始める、という展開。

そのある種ありきたりな展開にみるのを躊躇していたけれど、冒頭「ストーリー、A.J.クィネル」とあってビックリ。この覆面(といわれた)作家の原作は二十年以上も前のもの。確か評判も良かったはず・・・う〜ん、さすがだった。情け容赦なく誘拐犯たちを殺害するシーンは、ダコタが愛らしかったゆえ、スッキリ、痛快。・・・ただラストのオチがそこまで必要か?と。4/5。

☆「今夜の迷言!」
(これは映画に関係なく、テレビドラマでみた英国ギャグ)

医師「リョウセイですな」
患者「アクセイじゃなかった?」
医師「リョウセイですよ、アクセイさん」
患者「え?」
医師「え?お名前がリョウセイさん?じゃ、このアクセイは??」

「3本の韓国映画」完

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