51「油断大敵の夜」

油断大敵か。
この冬、風邪ひかなかったなぁと思っていたら、春に・・・。

4.21.sat./2007

★発端

墨丸会員691号ポストマンが住吉の長居から千代田まで呑みに来てくれた。
けれどその夜の我輩、地に足が着いていないというか、妙な体調。
いまどき風邪だと思わず、終電乗り遅れたポストマン「始発まで呑みます!」に、「それならもう店閉めよ。住吉まで車で送っていくわ。どうも体調悪い」
で、結局、長居の居酒屋「笑笑」で朝まで呑んでしまった。といっても酒もなにもかもが不味くって・・・。

4.22.sun.

★休む

雨。昨夜に続き体調不良もあり店を休む。
でも我が妻タヌコの要望で、泉北クロスモールへ「ロッキー・ザ・ファイナル」観賞行。
我輩はこの作品、レンタルビデオで充分だろうと思っていたが。「ブラッド・ダイヤモンド」みたかったんだが。そう主張する気力さえもなく・・・。

み終わってタヌコ、「ねむたかった・・・」
我輩、「そ〜かぁ。結構みれたで」
70年代の「ロッキー」知る者にとっては「ふむふむ、なるほど。こういう終わり方か」と納得するのが30年後というのがスゴイではないか、という意味での「みれたで」だけど。評価2/5。
「ランボー」最新作もあるんだって。みてみたい。ただし、レンタルビデオで。
この夏、映画館でみたいのは全編マヤ語というメル・ギブソン監督の「アポカリプト」とスティーブン・ハンター傑作シリーズ原作の映画化作品「極大射程」か。

帰りに310号線沿い狭山の「焼肉大門」で夕食。
この店の愛想の良さは抜群(特に娘サンが)。
最近、こういう自然な見惚れるほどの笑顔に出会ったことなかった・・・。
でも食欲ナシで(味もわからず)ようやく風邪ではないかと思い、この夜10時半から翌日夕刻までむりやり寝続ける。

4.23.mon.

★仕事

朝。タヌコ「なんか食べる?」
つい最近、ふりかけをツマミに酒を飲んだことがあった。
我が家の冷蔵庫にいま現在も食料一切ナシ熟知の我輩、「オムライス・・・」(と、言ってみただけ)。
タヌコ「そんなんできるかいな!」
で、出てきたのはトースト1枚とインスタントコーヒー(パンはあったのだ・・・)、それをむりやり己の病人胃袋に収めて寝続ける。

出勤して店で熱を計る(我が家には体温計もなかった・・・)。
微熱あり。
もうしんどくっての10時半、店を閉めて帰宅。
翌夕方まで寝続ける・・・。

4.26.thu.

★いまだ微熱のまま・・・

経験上、とっくに高熱に至ってるはずなんだけど。
明日、博多より会員91号エム氏来店の予定。
冒頭の21日がまた繰り返されようとしている・・・。

★「今夜の名言!」

ある方言。
産婆のこと「へそばーさん」
風呂「どんぶり」
末っ子「ひやめし」
外出好きな女性「でべそ」
氷柱(つらら)「ちろりん」
以上は4/21の朝日新聞「天声人語」から。その前日だったか、同紙の天野祐吉「CM天気図」にも「方言の力」と題したコラムが掲載されていた。以下。

宮城県栗原市の市民憲章(案)
「眼(まなこ) 光をにらみ/足 大地を踏んまえ/手 明日(あした)をぎっちり押さえ/腹ん中 熱っつぐ熱っつぐ/額(ひて)こびに広がる宇宙/天(あま)駆ける駒にまたがり/おれらいま風を切って走る」

この文案に市民から「田舎っぽい」「東北の暗さが強調される」との反対がでているというのだ。
それに対し天野さんは「『熱っつぐ熱っつぐ』なんていう言葉のなんという力量感。これを『心に熱い思いを持って』なんて言い直したら、心がシラジラとシラけてくるんじゃないだろうか”と。方言学者もまた「すばらしい」と。
う〜ん、なるほどなぁ、おっしゃるとおりだなぁ、いいなぁ、こんな方言と思っていたら気づいた。うん?これは他府県人、よそ者の感想であって、栗原市の人々はその方言に「シラけて、すばらしくない」と思っているんじゃないか、と。

「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな。なんぼ言ったらわがるんだ」
(秋田の交通安全ポスター)
「ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし」
(寺山修司)
「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」
(石川啄木)

「油断大敵の夜」完

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