71「長い日曜日」

9.1sat/2007

★セバスチャン・ジャプリゾ

最近なぜかビデオ映画をみなくなった。
何十本みても傑作といえるのが1本あるかなしかの昨今状況に、我が人生とともにむなしさを感じ取ってしまって。
そのかわり佳作の確率高い読書が復活。

今日はセバスチャン・ジャプリゾ「長い日曜日」を読みおえた。
若い方にはなじみのない仏作家でしょうが、60〜70年代に我輩がよく読んだ作家の一人。初期作「シンデレラの罠」なんて、キャッチコピーが「私はその事件の探偵です。証人です。被害者です。そのうえ犯人なのです」
このコピーはいまだ覚えていたが、さすがその他の作品ふくめ内容なんてもう忘れてしまった。

★マルレーヌ・ジョベール

本書のあとがきで知って驚いたのが、チャールズ・ブロンソンの70年仏映画「雨の訪問者」は、作者が彼をイメージしての脚本だったとか。ブロンソンとアラン・ドロン共演の「さらば友よ」も彼の脚本と初めて知った。また作者は03年に亡くなったとも知り、わが青春のなにかがまた消え去った感。
「雨の訪問者」は、ブロンソンより主演女優のそばかす顔のマルレーヌ・ジョベールがとても魅力的かつフランシス・レイの音楽が印象的でサントラ盤を買った記憶がある。ジョベールなんてたしかこの後1作しか日本では映画公開されていないんではないか。好きな女優なのに・・・。
映画自体は「さらば友よ」同様、ストーリー展開より男の美学の雰囲気でもっているような出来。その最骨頂が当時公開されたドロンの「サムライ」(これはジャプリゾに関係なし)で、これがいちばん好きだった。

本書は、最近映画公開された「ロング・エンゲージメント」の原作。
あの名作「アメリ」のオドレイ・トトゥ主演の。
第1次大戦下の戦場で恋人が処刑されたその真実を彼女が追い求める物語。アンテラリエ賞受賞作(どんな賞か知らない)というが、う〜ん、本書は古本で、3〜4ページごとに折り目の跡が残っていた。それも前半5分の1くらいまで。あとはまっさら・・・。分かる?

処刑されたのが恋人ふくめ5名の兵士。
文中その親族、恋人などがぞくぞく登場。かつ長ったらしいフランス名に加えそれぞれがまた愛称で書かれていたりと、誰が誰だかこんがらがって・・・。
この本買った方、たぶん途中で投げ出したんでだろうな。我輩はよほどのことがない限り読み続けるタイプだが、それでもシンドイ作品。映画向きのような気がする。ラストでちょっと泣けそう。
・・・映画は駄作だったらしい。前回記した「出口のない海」の映画版を山田洋次脚本ってんで先日みたけれど、原作にくらべこれは大味。

★「今夜の迷言!」

おなじみ亀田の柿の種パッケージから。
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「スシをうまそうに見せるための単なる彩りかぁ・・・まだ笹のころは良かったけれど、ビニールのペラペラの打ち抜きになってからは何という存在の軽さか・・・」

「長い日曜日」完

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