99「天と地の城へ」

5.12mon/2008
★竹田城跡

但馬 和田山の国史蹟「竹田城跡」に行ってきた。
千代田店時代に城跡マニアのYさんに教えられた、近畿で高取城跡と並ぶオススメの城跡。

前回訪問の、その奈良の高取城は標高584辰竜伏に富んだ山城だったが、虎臥城(とらふすじょう・こがじょう。虎がふせたような形状から)とも呼ばれるこの城跡は、353辰了馨紊鯤燭蕕棒擇螻いての山城。

未発掘箇所が多く、鬱蒼とした木々に覆われた高取城にくらべ、四百年前の石垣がほぼ完全に残り、整備された広大な城跡(南北400叩東西100叩砲らは眼下360度の大パノラマが楽しめる。絶景です。
城跡の全景写真などは息を呑むほどの壮大さで、映画「天と地」のロケにも使われたというのもうなづける(その場面覚えてないけど)
近畿在住者なら一度は尋ねてみるべき場所。高取城とともにネ。

中国自動車道(吉川jct)→舞鶴若狭自動車道(春日jct)→北近畿豊岡自動車道(jct)下車ルートで、店から約2時間(約150キロ)
播但連絡道路を利用すると、和田山jctの料金所から目前の山頂に累々たる石垣がみえ、思わず「お〜!」

麓に駐車場あり。秋から春にかけての午前中、麓の円山川の影響で雲海に包まれるとのこと。兵庫県朝来(あさご)市に位置。
例によって店の「墨丸ノート27号」に資料を添付しておきます。

★バカ話

あ〜、少々かたい話になったので、「竹田城跡」にまつわるバカ話を。
前日、我が妻タヌコが店泊まりの我輩に、「あした何時出発?」と電話してきたくせに、予定の10時店集合はるかに過ぎても来ず。
我輩は8時過ぎには起きていて、「交通事故かいな?保険入っとったかいな?」と携帯に電話すると、返答が「まだ、家」

中国人同様タヌコの辞書には「謝罪」という文言がまったくない(中国国家主席に相対する日本首相のご心境、お察しもうしあげます)
で、「な、な、なにを・・・」といいかけると、「夕べ子供らが来てて後片付けで遅かってん!」

これを面と向かっていわれ言い返すと、我が家で有名な「半年冷戦」(なんと彼女は半年間口をきかないのでアル。靖国問題対中国、韓国のようだ)に突入するんだけど、今回は電話。
我輩「もうやめよ。遠いから」(日本の弱腰外交的・・・)
タヌコ「1時間や2時間の遅れがなんやの!」
これ以上「非難」(なんで?日本もやけど)されたくないんで、こちらから一方的に電話を切る。

このままこんといてくれたら今夜休まんと仕事できるのになぁ、と思っていたらの12時前、末っ子連れての単細胞タヌコ、ニコニコしながら店にやってきた。
で、いつものごとく喉もと過ぎればなんとやらのO型の我ら、「古いが動くカカア・ナビ」ではなく、動きもせぬカカア・ナビゆえ、末っ子ナビゲーターで出発す。

走り出して「愛すべき」タヌコいわく
「あ〜、おもしろかったわ、あの『たつまろと遊ぼ』って映画。寝たん3時過ぎやってん!」(なにが片付けじゃ・・・)
「レンタルか?」
「おとーさんが録画しとったのん」
「日本映画か?」
「韓国映画に決まってるやん!」
「おまえ、それ『たつまろ』ちゃうやろ。『達磨(だるま)やろ』」
「え〜、あれダルマって読むん!」(タツマロと読めたのもたいしたもんだが)
「なんで韓国映画やのにタツマロなんて題名つけんねん、ちょっとは考え〜や」
「あれもおもしろかったわぁ、『風のファイター』。日本のゴクシンケン使うのん」
「それはキョクシンケン(極真拳)やろ。もう黙っとき。人がまわりにおるときあんまり喋らんほうがええで」(ゴクシンケンと読めたのもたいしたもんだが)
・・・でも喋りのタヌコこれで黙るはずもなく、ドライブ中ず〜っとこの調子なんである。ま、退屈せんでええけど・・・。

到着後、竹田城由来を記した漢字だらけの看板みながらタヌコ、「なんでお殿サンの顔写真つけといてくれへんの?想像しやすいのに」
「そんな時代になんで写真あんねん・・・」(たとえ写真付きでも理解不能やろけど)

※ が、タヌコの職場改善計画案レポートが全国での、「銅」に!
・・・内緒やけど、我輩が代筆。タヌコの目下の心配事は「ど〜しょう!なんかスピーチせいっていわれたら・・・」(知るか!)

5.15thu.
★奇しくも関連

「人間てのは、誰だってね、相手がいちばん言われたくないと思ってることを言う口を持ってるんだ。どんなバカでも、その狙いだけは、そりゃあもう正確なもんなんだから」

上記のセリフに当てはまるのは概して女である。タヌコ筆頭に。
久々にその宮部みゆきの本を読む。
傑作「火車」以来のファンだったけれど「蒲生邸事件」で挫折し(日本SF大賞なのに)、大作「理由」「模倣犯」は買ったけれど読まぬままになっている。で今回、スーパーライフの駐車場無料券もらうため、買いたくもないのに買ったのが、彼女の「誰か」(文春文庫)

ストーリーも、大企業会長の愛人の娘と結婚したサラリーマン杉村が(この設定は読ませる)、会長の個人運転手梶田の娘の依頼で、事故死した梶田についての私家版本の制作の手伝いを始める。平凡だったはずの梶田の人生をたどり始めると意外な事実が広がり始め・・・で最近、冒頭から引き込まれるサバイバル物に浸り続けていた我輩その内容に触手動かず、積極的には読まなかった・・・。

のであるが、さすが宮部さん。
帯コピーの「ごく平凡な事件が、人生の闇への入り口だった・・・」の、闇があからさまになる終章、ページ繰る手を止められず。
「火車」でもそうだが、彼女の描く「闇」は冒頭のセリフが示すように、現実的ゆえコワイ。続編「名もなき毒」(吉川英治文学賞)も読みたし。評価4/5。

★「今夜の名言!」

すべての既婚男性にとって、自分の妻との関係の修復は永遠の課題。
たとえば妻の怒りに対しては「口ごたえ」しないという単純明快な技法。これは「我慢することによって、日常の不良行為がチャラになると思えば安いものだ」ということである。また「妻と食事をする時、向かい合わずに、隣に座れ」。向かい合うのは対決であり、寄り添うと気持ちが何となく一体化する。

(我が心境にぴったし)嵐山光三郎著「妻との修復」より。

「天と地の城へ」完

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