119「発禁本 チャイルド44」

12.18thu/2008

しばらく更新できずして、118以降の出来事といえば・・・

11.17mon.
★そらまめ忘年会

奈良県立万葉博物館にて、“日本のゴーギャン”「田中一村」の絵画展見学(一村さんのことは次の機会に)
夜、居酒屋「そらまめ」の面々との忘年会(我孫子の居酒屋「大志」にて)。で、この夜は8月18日以来2度目(たった!)の店休み。

12.7sun.
★墨丸忘年会

墨丸会員13名、非会員3名の、計16名参加。
チェーン店でない個人店で多人数集える居酒屋少なくなり、会場探しに毎年苦労の昨今、今回は、長居から我孫子に移転された「きた越」さん(jr我孫子駅前)で。二階座敷が、25名まで可。
2時間飲み放題のはずが7時半より閉店の11時まで。これが個人店のよさ?
その後、墨丸に移動。皆さん、午前3時頃まで飲んでおられたそうで。店主の我輩はもうその時点、毎年のことながら、酔いつぶれて意識不明・・・。

★チャイルド44

「チャイルド44」(トム・ロブ・スミス。新潮文庫)読了。
最近、書物からも遠ざかっていた日々。が、そんな時に出会ったのがこの傑作本。で、読書欲取り戻す。作者は29歳にして、処女作ながら英国推理作家協会賞を受賞。

我輩、初めて瞠目した犯罪小説が、23歳にして1954年度アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞した、これも処女作というアイラ・レビン「死の接吻」(早川書房からいまでも文庫本で出版中。野心に燃える青年が妊娠してしまったガールフレンドを殺害する完全犯罪劇。読めば分かる、映画化はムリなはずなのに二度も映画化され共に駄作。オカルトブームの発端となった映画「ローズマリーの赤ちゃん」の原作者だ)、この歳になってはたまた同様の傑作に出会えるとは!の感、なのだ。

本書は、冒頭のソビエト連邦ウクライナ寒村の飢餓の描写からしてすさまじく、一転しての二十年後、無慈悲を美徳とする国家保安省の捜査員である主人公が登場。スターリンの恐怖政治下で息を潜めて生きる民衆の生活とともに、党の「敵」(これがほとんど無実の人々)を摘発し続ける非情な捜査活動が描かれるのが上巻のメインストーリー。

下巻では、主人公がある殺人事件を個人的に捜査する展開。が、そこが共産主義国家。
殺人も窃盗もレイプもすべて資本主義社会の産物とされる世界では、人民警察は理論上必要なしとされていた。思い通りの捜査が出来ぬどころか、個人捜査が発覚すれば国家反逆罪で強制収容所送りとなる状況下(一般労働者も職場に遅刻するだけで収容所送りというのだから)、追わねばならぬその犯人とは?

昨今スターリンが再び賛美され始めているというロシアでは発禁本というこの作品、各章終わるたびに「うっそ〜!」「まさか!」の連続。
かつ、連続殺人モノにはもう食傷気味の昨今だが、ソビエト連邦という過酷な社会を舞台にしてのありきたりの犯人像でない点で、オススメの評価5/5!(でも、終章のモスクワへの旅の状況が少々不満)

この作品、映画化権をメル・ギブソンと競ってリドリー・スコット監督が獲得したとか。我輩としては、古代ヘブライ語やマヤ語で作品を手がけたギブソン監督のロシヤ語での作品をみたかった。ロシア人が英語を喋る映画だけにはして欲しくない。

★「今夜の名言!」

「親父をお袋は無視してた。親父は俺に言った。『悲しいフリをして静寂を楽しめ』」

無人島に漂着した男女3人の映画「サバイバル・アイランド」より。
今の我輩はこの言葉に慰められている。

★「今夜の迷言!」

我輩「ヒマですなぁ〜」
クロダ社長「こんなええ店やのにご近所の方、宝の持ち腐れですなぁ」

♀「厄年やねん」
我輩「わしなんか毎年厄、厄、厄やわ〜!ヤク丸クンって呼んで」
♂「彼女ほしいわ〜」
我輩「わしもほし、ほし、ほしい〜!ホシ飛雄馬って呼んで」

「発禁本 チャイルド44」完

<戻る>