151「盗まれた町」

8.28fri/2009

★幽霊人命救助隊

高野和明「幽霊人命救助隊」(文春文庫)読了。
自殺した四人の男女が、天国行きを条件に自殺志願者百人の命を七週間以内に救えと神の命を受け・・・。

六百ページ近い大作。
「長い、長すぎる」と思いつつ読んだのは、自殺者の事情それぞれ違えども、やはり「自殺」そしてその「救護」パターンが同じような繰り返しで、「あ〜、これまだ続くの?」と。
養老孟司氏推薦作。が、養老さんの解説もまとまりを欠いているようで、「長いなぁ・・・」と、評価2/5。

★盗まれた町

すべての作品が傑作といってもいい、ジャック・フィニィの代表作「盗まれた町」(ハヤカワ文庫)読了。
四十年以上も前に、試験勉強ほったらかして「屋根裏という名の城」と名づけた下宿部屋で読みふけった作品。
「人間もどき」って語句が脳裏に刻まれた作品でもある。
同じ作者の本を買いあさるという行為の、最初の作家という記念碑的な作品でもある。
今回古本屋でみつけ、ジェフリー・アーチャーの傑作本「カインとアベル」と共にどなたかに読ませようと購入。で、懐かしくって再読したわけ。

う〜ん、あれからもう四十年もたってしまったのか、人生ってなんて短いンだと思いつつ、記憶ってなんだろうとも・・・。
「盗まれた町」で思い出すのは、書斎の肘掛け椅子に座った知人の男と会話しながら主人公が「こいつも・・・」と疑うシーン。が、そんな場面なんてどこにもなく、ほとんど細部覚えていずで。
あと思いつくのは、ドン・シーゲル監督の映画化作品で、真昼の町の大通りを主人公が町の人々に追われるモノクロ画面ですか・・・。
覚えていないといいつつ、既視感的なものはもちろんあるわけで、再読評価は「?」

でも、この邦題はいいと思いません?
原題ここに記すと「ああ、あれか」と気づかれる方もいらっしゃるかと思い省略するけれど、ぜひ予備知識ナシで読み始めてみて。四十年前の我が興奮を共有していただければ、と思います。

「盗まれた町」完

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