153「希望という名の・・・」

9.20sun/2009

★希望学

「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」(村上龍「希望の国のエクソダス」)の出だしで始まったのは、NHKのTV番組「クローズアップ現代」

「なにゼイタクいうとんねん!」と思いつつも、その「希望だけがない」文言に興味抱き、営業中ゆえしかと見れなかったのが心残りだけれども昨今、その「希望」について4年前から研究されていて、関連書の出版も相次いでいるとか。総じてそれら「希望学」と呼ぶらしい。

「本読んで希望を学ぶなんて、鉄腕アトムが人間になろうとしてるみたいやんか。な〜んにもなくって希望の言葉さえも知らぬだろうソマリアみたいな国に、わしがヒトラーやったら全員そこへ送りこんだろか」であるが、よくよく考えると、月末支払日になると希望どころか目の前真っ暗になる我輩ごときが言うべきことではない、か・・・。

先日らい愛読の小松左京原作のコミック本「日本沈没」にも通ずる記述ありで、「へぇ〜」
ひとつの文明が滅ぶ際に、ひとつの共通する点が観てとれるという。
いわく「生命群のシナジーの低下」(synergy=組織内の連立効率)。
小難しいことは省いて本書によれば、「ムダがなく、ストレスが少なく、小回りが効き、生産性が良い事を「シナジーが高い」と表現し、評価値は科学的に算出できるとか。
その低下はいうなれば「希望の見えない世界」「人心の荒廃」。登場人物いわく「バカばっかりのどうしようもない世の中って事ですね、そりゃ」

近年15年、日本のシナジー基準値の低下は国連加盟国192ヶ国の中でも最悪の十指に入るとか。
それはこれほどの数の国民がいながら何も成し遂げていない度合いが図抜けているということになり、生産性低下、出生率低下、政治経済の達成度低下、個々の生命体の意志・意欲の低下、犯罪率の上昇等々・・・それは歴史上の様々な文明が滅んでいった際に見せる値と同等という。
・・・と、ここからがコミック作者、うまいこと結び付け、「社会という生命群は既に・・・国土の崩壊を予感し、絶望し、文明を維持する事をあきらめてしまっている」と、「日本沈没」の予兆を動物的本能で察知しての日本人の凋落と関連付けている。

まだ6巻までしか読んでないけれど(6巻までしか借りてなくって・・・)、原作本の科学的記述の難解さに比べ、冒頭から引き込まれる迫力。
コミックなんてあまり手にしたことがない我輩、控えて「20世紀少年」全巻も借り受けてる状況下、「ああ、我にささやかな「希望」あるじゃん」でありました。

・・・倍賞千恵子や岸洋子が唄う名歌「希望」にもこうあるではありませんか。「希望という名の あなたをたずねて 遠い国へと また汽車に乗る」と。
寺山修司の名言「少年よ、書を捨てよ。町へ出よ!」で、ありますよ、あなた(マンガ本読んでる場合じゃないか・・・)

★差し入れの中に

最近、お客サン方からの「差し入れ」が多い。ありがたいことに(なんか、刑務所に入ってる気分になるけど)
ケーキ類のお菓子とかカレーとか豚の角煮、寿司、果物各種、小説本などで、「我輩、もしかして差し入れだけで生きてけるかも・・・」だけれども、昨夜は少々まいった。

「ホラー映画は冒頭から見入ってしまいます。先日みた「地獄の変異」なんてのも・・・」という我輩の話を受けてドサッと持ち込んでくれたその種DVD作品群、営業終了後、一気にみて・・・。

「地獄の変異」は、ルーマニア山奥の教会地下洞窟に閉じ込められた探険家の末路を描き、ルーマニアのカルパチア山脈、廃墟の教会とくると「吸血鬼」を連想したけれど、地下暗黒世界で変異したモノが吸血鬼代わりという設定。
「ディセント」(降下)という映画も、女性探検家達が未知の洞窟内に生息するかつて人間だったモノに襲われる話だし、「ヒルズ・ハブ・アイズ」シリーズはアメリカの原水爆実験場の砂漠地帯が舞台。その地下に生息する放射能汚染で変異した元人間群が、迷い込んだ人々を惨殺する話。
(あらためてこう記すと設定ちゃうだけでみんなおんなじやん・・・)

「ホステル」シリーズはスロバキアの小さな町に誘い込まれたバックパッカー達が拉致され、世界各国の金持ち相手にオークションにかけられたあげく拷問部屋で様々な方法で惨殺されるというクエンティン・タランティーノ制作の、北朝鮮の拉致事件にヒントを得たかのような悪趣味な作品。

こんなの立て続けに8時間近くもみるとさすがゲテモノ好きの我輩でも、「変になりそう・・・」
貸してくれた彼女、こんなんばっかりみてると妊娠した時、コワイよ〜!

★史上最大の作戦

9月20日(日)、今年2回目の「飲み放題」開催。

7月開催時、映画「史上最大の作戦」上映時間に合わせての約3時間全ドリンク飲み放題だったけれど、3時間後の朝までの飲み代のほうが高くついたという方もおられ、今回は「2時間」飲み放題プラス「以降は10%オフ」という設定に。

・・・が、2時間なんて「アッ」という間。
で結局「3時間」プラス「以降10%オフ」に急遽変更。
「マスター、決断早いですねぇ」「すぐやる課、ですから」「どっかの店とはちゃいますねぇ」「こっちは民間出身。あっちは元公務員ちゃう?」

で、この企画、今後恒例化し、翌祝日の日曜実施とすることも決定。
内容も変更し、七百円以内のドリンク飲み放題は3時間二千八百円。
全ドリンク対象は三千八百円で、共にその後の飲み代10%オフに。

「希望という名の・・・」完

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