201「セロトニンの夏」

9.17.fri./2010

★キレる

「駅員への暴力行為の増加が止まらない」と新聞に。
それも中高年の。かつ「飲酒なし」でが3割弱も・・・。

常々このことには「やり返してこない」であろう相手に日ごろのうっぷんぶちまける的卑怯さを感じていたけれど、この「突然キレる」のは脳の一時的な機能障害、という説があることをその記事で知りました。

脳には衝動をコントロールする「前頭前野(ぜんとうぜんや)」という部位があり、円滑に働かせるために「セロトニン」という物質が分泌されるという。
が、疲れやストレスでそれは減少してしまうらしい。
で、このセロトニン、なんと「運動や太陽光を浴びることで分泌が促進」されるというのだ。

記事では、パソコンが爆発的に普及した「IT革命」やネットカフェなど 24時間営業店の増加で人々が運動不足と昼夜逆転生活になり、このセロトニン欠乏に陥っている、と注意を促しています。けれど・・・

★キレない?

・・・高校時代から、汗と砂ぼこりまみれになるのがイヤで体育授業を欠席し続けた潔癖症?の我輩(で、当時からお腹はポッコリ。下宿生活ゆえ「アフリカ難民みたいやろ?栄養失調のせいやねん」と弁解)、以後現在まで運動的なコト皆無。
かつ夜型生活を好み、いまや完全なる昼夜逆転の生活(ホントの栄養失調のせいでか最近はお腹へっこんでますけど)。
で、その物質分泌どころか「ボクのセロトニン、どこ行ったん?」です。

なのに、キレたことがない、と思う。
そりゃ人生、理不尽なことで怒り狂った経験はあるけれど、女房のタヌコ=リ・フジンなど昼型人間なのにキレまくっとるやん?
中高年らも駅員、学校の先生、デパートやスーパーの店員にはキレるくせに、恐そうな方にキレたって話、聞かんし・・・で、このセロトニン説には説得力を感じなかったわけだけど、今夏は珍しくも二度も日帰りで海に行きました(体がセロトニン渇望しとったんやろか?いえいえ違います・・・以下)。

★海へ

8月22日(日)は、墨丸会員734号チャンさんグループと。
9月12日(日)は、806号直助嬢グループと。
共に行き先は和歌山県日高町(幻の魚クエの料理で有名)の産湯海水浴場。
穴場です。

ここを発見したのは30年ほど前。
それまでは白浜の白良浜裏の臨海浦(穴場です)まで車で遠征。
当時は阪和高速も未完成。白浜めざして42号線走ってると、御坊市で「産湯海水浴場」の古びた看板が。
試しに右折してみると、いいじゃありませんか、その海岸。
周囲に民家もなく、浜は砂利ながら白良浜に劣らぬ遠浅で透明度も抜群。もちろん海水浴客も少なくて。

この商売始めて海にはなぜか無縁で(「墨丸臨海学校を!」のかけ声は毎年あるものの)、昨年夏、それまで海水浴は完全無縁という驚くべき人物のチャンさんに「海水を体験してもらおう!」(あなたは前世、ナメクジやろ?)と久々に産湯を訪れたわけ。
昨年の海水浴では「ボクは浜で寝てますから」と当初消極的だったチャンさん(やっぱしナメクジや)、今年になると「海、また行きましょうよ」(人間やったんやね)。

その際に誘った直助嬢は、「水着持ってない・・・」
でも、一回目の22日のあと、「水着買いました!」
で、9月も海水浴に・・・という次第(つきあいのイイのが我が短所でもあり長所)。

九州沖の台風のせいで22日は波荒らしで透明度も低しでしたが、9月は背の立たぬほどの沖合いでも底がくっきり見えるほど。
かつ風さわやかで。おすすめですよ、この浜。
来年も盆過ぎには私らがたぶん、ココにいます。

盆過ぎのこの時期、浜辺の有料駐車場に係員いず、「お、500円もうかったやん!」と喜んだのもつかの間、隣接の脱衣場兼シャワールーム、売店、食堂すべて閉鎖中。ご注意を。

でも車で北に数分のスーパー温泉「みちしおの湯」(600円)でさっぱりできますし、さらに北には日本の渚百選「白崎海岸」が。
チャンさん「ど〜して去年ここに連れて来てくれなかったんですかぁ」といったほどの、巨大な石灰岩が連なる日本のエーゲ海に足を踏み入れることができます(ボクはここを「白骨海岸」と呼んでますけど)。

近辺には「戸津井鍾乳洞」もありよ。おほほ(最近の常連サン、ニューハーフのNさんに感化されてしまった。あぶない、あぶない・・・)。

「セロトニンの夏」完

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