277「夢の中へ」

9.9tue/2014

★夢を見て

夢の中ではサラリーマンの我輩、昼食で社を出ようとすると外は雨。

夢になぜか時々登場するこの白亜の会社ビル、そんな建物で現実では働いたこともなく(今のところ夢の中での我が仕事が何なのかも分からぬ)、そして社を出るのはいつも裏通りに面した裏口から(正面入口はいまだ登場せず)
これが幅広い白い階段のある立派な裏口で、夢ではいつもこの階段を降りて昼食に出かけたり退社する夢をみる。
階段降りて左の道を行くと小さな喫茶レストランや居酒屋があっての夢は以前見て、その前は屋上が舞台だとかエレベーターで昇り降りする夢だった・・・。
もしかするとその世界が現実で、いまパソコンに向かっているのが夢の世界だったりと思うのにももう慣れてしまった昨今。

で今回は、女子社員に(夢の中で彼女のことを「女史」とこのページに書くべきか否かなどと考えたりもしている)借りたビニール傘さすと骨がヒモででも出来ているのか風にあおられファファ。まったく役に立たず。
すると、だだっ広い野原の片隅に蛇口が並んだコンクリート製の洗面台を見つけ、雨で濡れた顔を洗おうと持っていたカバンを脇に置き(なぜかカバンを持っていた)顔を洗ってると、向かいに公衆便所が。そこの洗面所の鏡が見え、ならそこで髪を整えようとヘヤーブラシを持って(なんで持ってんねん)向かう。

鏡に向かいブラシをかけると、髪の毛がバッサリ、バサリ。
ブラシに大量に絡まり抜け落ち、あっという間に鏡に映る我が頭は数束の髪を残すのみに。
一瞬、白すぎる地肌が異様と思ったけれど、昔から「禿げれば剃ればええんや」派ゆえ地肌の白さが気味悪いだけでショックなど感ぜず。生え残った頭髪を手ぬぐいでごしごしこすり落とそうとしたりする。

で、屋外の洗面所に戻ると、置いていたカバンの上に自分の財布が出されていて・・・「あっ!」と中身見ると札が抜き取られていた。
で、再び「あっ!」とトイレの洗面所にヘヤーブラシ置き忘れたのに気づき取りに行き再び戻ると、今度は空の財布もカバンもなくなっていた・・・。
犯人は?と見渡せど誰もいず、野原を横切り犯人を探していると突如繁華街に出くわす。その入口でグループが労働歌を高らかに歌っている。その中に我輩好みの女性を見かけるが、彼女も左翼かと思うと急に興味がなくなって・・・。

こんな夢は何を意味するんでしょ?
毎夜毎夜こんな夢を見続けていると疲れます。
夢の中でも働いて、なおかつショックを受けてるんですから。

★8月14日(木)午前9時半、出発。

で終わった前回の「夏の旅」
通常なら早速「後編」記するところだけれど、自殺するかも時期の「月末支払い」重なり、そんな余裕などナシだった。
で、印象に残っていることのみ以下に列挙・・・

午前9時半、現れぬC姉に電話してみるといまだ就寝中だった。
結局、出発11時前に。
以前の和歌山加太旅行の際はK女史遅刻で友ヶ島連絡船乗船時間に間に合わぬことがあったけれど、今回は温泉&宴会目的ゆえ笑い話で終わった。よかったね。

でも、レンタカーが禁煙車だった。
レンタカー乗車5人中3名が喫煙者ゆえ、たびたび駐車し喫煙タイム。
ホテル宴会場では非喫煙者と喫煙者を分けてテーブル囲んだのも無駄に。
宴会場は全面禁煙だった・・・。
車中と宴会場はともに最も喫煙したい場所だったのに。

途中の和歌山県九度山街は小学6年の三学期から中学3年三学期まで過ごした町(修学旅行はだから見ず知らずの生徒とばかり)。その道の駅に寄る。
その場所はもともと広大な貯木場と営林署、テニスコートがあった場所。
自宅跡は芝生のヘリポートに変貌していた。かつての面影まったく見いだせず・・・。

高野山入り口「大門」見学後、宿泊地の野迫川村付近通り越し、龍神スカイライン途中にある和歌山最高峰「護摩壇山」展望台へ。
到着時、快晴。有田方面の紀州灘まで見晴らせた。
が、しばらくして隣の山頂より霧(か雲海)が下ってき、その幽玄的な雰囲気に一同感激。

スカイライン逸れて野迫川村温泉地に至る道は、対向車とすれ違えぬほどの山道。その先に「ホテル」と名の付く建物があるなど信じられぬほどで、携帯電話も通じぬ。

さて、別行動、秘密参加のM氏のこと。
我らホテル到着時、フロントで支配人が「お連れ様が先ほど到着しております」、でC姉いわく「えっ!(宿敵の)あいつやったら帰ってもらうわ!」
でもM氏でした。彼も無害でもないけど。

宴会料理は名物「かしき鍋」
「か」は鴨、「し」は猪、「き」はキジ肉の醤油出汁の鍋。
肉を盛った大皿出された瞬間「足りるか?」と思ってしまったのは間違い。
食べ残すほどの量だった。
で、手付かずとなった白ご飯はおにぎりにしてもらい部屋での宴会用に。
ただ期待のキジ肉は、ただの鶏肉風味。猪肉がベスト。

結論。
旅行先での宴会料理は鍋よりも会席料理だ。酒に合う、かつ鍋奉行もいらぬ。そして部屋食がよし。
追加料理のアマゴの洗い(600円)は淡白すぎ、鍋についてくる塩焼きで十分。
期待の野迫川の地酒は売り切れ。日本酒は我輩好みではない「日本盛」と「白鶴」のみ(これら酒扱う居酒屋は常々敬遠してるほどなのに)

翌10時に出立し奥の院、摩尼塔、金剛峯寺参拝し壇上伽藍へ。
高野山生まれの我輩、数えきれぬほど当地にきているけれど(144「高野山たどり着き隊物語」参照)、寺社仏閣など一切興味なく、そんな所は修学旅行以来足を踏み入れたこともなかった。
それが今回、高さ50メートル近い巨大な根本大塔ふくむ壇上伽藍の広大な敷地を古代のロマン感じつつ隅々まで巡ったのは我輩のみ。
皆は「疲れたぁ」と入口付近でたむろ。車の運転は我輩なのに・・・。

ただ、弘法大師って、仏教って、よほどの商売上手やなぁ、と莫大なカネがかかったであろう数々の壮大かつ精緻な建築物みて思い、ありがたみなんてものは感ぜず。でも、時間の関係で内部を見学できなかった金剛峯寺にさえ今度は行ってみたいと・・・。
そんな我輩にチャンさん「マスター、レンタカー会社到着予定時間、返却時間の16時目前ですよ〜!」

近道しようと鶯谷経由の裏道を利用。
昔はグロリアワゴンで通った道なれど、久方ぶりゆえコンパクトカーでもその狭さ、急坂は二度と利用したくないほど。
純ちゃんのおみくじ大吉のおかげか対向車に出会ったのは毎回待避場所で。「これで大吉使い果たしたねぇ!」と、15時半に我孫子着。

※参加者のみ知る「グリンピース事件」の顛末。
メーカーによると去年1月購入(それ以来使用していなかった)で消費期限三ヶ月を超えていたせいとか・・・。今時点は徐々に戻って「イエロー」ですねん。
※会費17500円の残高37円は、写真のプリント代に補填させていただきます。予定会費15000円を超過したのは、あの「飲み助」のせいです。

★「今夜の本!」

「ガラスの麒麟」(加納朋子/講談社文庫)
「通り魔に襲われた17歳の女子高生。美しく、聡明で、幸せそうに見えた彼女の内面に隠されていた心の闇から紡ぎだされる六つの物語。少女たちの危ういまでに繊細な心のふるえを温かな視線で描く、感動の連作ミステリ」。日本推理作家協会賞受賞作。なれど・・・。
少女趣味的。いまや内容も忘れてしまって、評価2/5。

「死亡推定時刻」(朔立木/光文社文庫)
少女誘拐殺人事件にまつわる冤罪ドラマ・・・。
現役法律家による作品ゆえ無知な青年が有罪に追い込まれてゆく過程には説得力あり。裁判官、弁護士も人によってこんなマイナス要因があるのかとも教えられた。でもただそれだけ。かつ著者名、なんて読むのか何度確かめても覚えられず。3/5。

「パラドックス13」(東野圭吾/講談社文庫)
13時13分13秒、人類とあらゆる生物が消滅!(植物は残っている)
無人の東京に取り残されたのは年齢も職業も異なる見ず知らずの男女13名。
なぜ彼らは生き残ったのか?
そして次々と襲い来る大地震と暴風雨で次第に壊滅してゆく大都会。
果たして彼らは生き抜くことができるのか・・・?
こんな作品、好み。
冷戦時代、人類破滅テーマの小説が続々登場し読みふけったものだ。で、久方ぶりのこのテーマ、近代都市がいかに脆弱かをまざまざと見せつけられ、あ〜、昔の物語展開より過酷やん!で、4/5。
ただ帯の「禁断のエンターテインメント、ついに解禁!」のコピーは、意味不明?

「春から夏、やがて冬」(歌野晶午/文春文庫)
スーパーの保安責任者・平田は万引き犯の若い女ますみを捕える。いつもは容赦なく警察に突き出す平田は彼女の免許証をみてあっさり釈放する。孤独な中年男と薄幸な女との出会いが悲劇を呼び起こしてゆく・・・。
「葉桜の季節に君を想うということ」を超える衝撃!とのキャッチコピーは著者の「絶望ノート」でも使われ読後がっかりしたが、本作は傑作「葉桜」と同じカバー装丁で単純に期待。
「ミステリと一般小説の理想的な融合を図った」と評される本作で我輩、ミステリーより一般小説が好みと改めて思い至った。解説者が「ミステリとは、トリックの奇抜さや、謎解きの秀逸さや、結末の意外性だけで評価されるべきものではない。人の心の不可解さ、人間存在の不思議さと神秘さの追求こそが最大のミステリを規定するものであろう。その意味において本書は、最大最高のミステリと言えるのである」と。少々大げさな賛辞だけれども、解説文を読むことによって、ますみの無言の言葉を「うむ、そうだったのか・・・」と。今回オススメの一冊!4/5。

上記本の後だと、このミス大賞受賞作「果てしなき乾き」(深町秋生/宝島社文庫)などは陰惨すぎて、2/5。失踪した娘の行方を追う元刑事の父親ふくめすべてが「悪」で。

「夢の中へ」完

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