287「ふたたび夢の中へ」

9.21.sun./2014

★その夜の夢

鳥取城のイメージキャラクター「かつ枝さん」(黒田官兵衛による兵糧攻めの策で人肉まで喰らったという鳥取城の戦国悲劇。その飢えた庶民をイメージしたキャラ。この城攻めは官兵衛イメージ損なうとかで大河ドラマでは描かれず。これはおかしい)、そのマイナスイメージから今回非公開となった、という新聞記事読んだせいで、その夜の夢では我輩、鳥取城の軍兵に。単純。

軍門下り城を出る我輩と同僚見守るのは城下の人々か。
が、我らふくめ皆の衣装はなぜか現代の衣服。
その群衆の中にシャンパンカラーの、それもすべすべした「金属製」ワンピース水着の美女がふたりいて、同僚が彼女らに目を奪われるのをみた我輩「こんな時に!」とその同僚小突いた途端、ふたりして倒れこみ・・・その瞬間、我輩ベッドから、ころげ落ちていた。

すごいよねぇ、落ちる、または落ちた「瞬間」に夢の世界で数分間ほどの世界を経験してるなんて。
ベットから落ちるなんて初めての経験?でも高さ30センチ弱の簡易ベッドで助かった。

で、前回「夢の中へ」の最後の一行、「毎夜毎夜こんな夢見続けてると疲れます。夢の中でも働いて、なおかつショックを受けてるんですから」にプラス、「痛かった・・・」

★「今夜の本!」

1970年前後、創元推理文庫のハードリー・チェイス作品群を読みふけった事があった。その代表作が「悪女イブ」
売れない作家が他人の戯曲を盗作。一躍時の人に。
しかし、読者や出版社期待の次作を書かねばならぬという、虚名と実力の差に苦悶する彼の前に現れた美女イブ。
彼はイブに翻弄されるままさらなる破滅の道へと突き進んでいく・・・。
文豪サマセット・モームの「人間の絆」と共に、悪女テーマのオススメの一冊!

で、今回のジェシー・ケラーマン「駄作」(ハヤカワ文庫)
翻訳物はなかなか古書店に出回らないので(売れないせいでもある)期待のこの作品、新刊で即購入。
キャッチコピーは「盗んだ原稿で売れっ子となった作家に迫る影!」
う〜む、傑作「悪女イブ」「人間の絆」を超えるのか?!大いに期待。
で、前半、早くも度肝を抜く展開が!
キャッチコピーの「奇想天外過ぎる展開で読者を打ちのめす強烈スリラー!」はコレか?いや、まだまだページは残っている。さらに期待・・・!
が、奇想天外「過ぎ」ました。
コメディ、ファンタジーいりまじっての、コレってスリラー?
だから売れないのだ・・・評価3/5。

「ふたたび夢の中へ」完

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