293「the?」

5.6wed/2015

★この春新発売の「theボンカレー」を試食。
「高級」ボンカレーです。お値段は通常のボンカレー118円に対し、478円也。

日本初のレトルト食品としてボンカレーが発売されたのは、1968年。
当時「チョンガーカレー」のネーミング案もあったとかですが、フランス語の「優秀、おいしい」の意味の現在の商品名に。で、子供の頃欠かさず観ていたTVドラマ「琴姫七変化」のお姫さま役・松山容子さんのパッケージ・デザインでした(現在は沖縄のみ発売のパッケージ。なんで沖縄なんでしょ?)。思うに松山さん、68年当時も有名な方だったわけですね。落語家・笑福亭仁鶴の「子連れ狼」のパロディCM「三分間待つのだぞ」「じっと我慢の子であった」も思い出しました。

成人してからは口が少々肥えたのかあの独特のレトルト臭さが鼻につき、その後「ボンカレーゴールド」なんて新商品が発売されるも口にはしていませんでした。
この商売始めて夜食にと他のレトルトカレー食したことあるけれども、最近まで「こんなに時代は進んでいるのにこのレトルト臭さはなぜに改善されぬのか」とカレー好きの我輩悶々としつつ、中身を鍋に移し替えて煮沸させたり、玉ねぎ炒めてアレンジしたりと工夫すれど、変わらず(これではもはやお手軽レトルトカレーではないわ)
ゆえに今日まで、500円前後の高級レトルトカレーなんてバカらしくて手も出さず。喫茶店でカレー食して「これって、レトルトじゃん!」は、もう最悪という経験も多々。

そんな時、ハウスの「ザ・ホテルカレー」に出会いました。
青(スパイス仕立て)、赤(ワイン仕立て)、緑色(バターと生クリーム仕立て)パッケージの三種類あり(でも緑はあまり目につきません)、我輩好みは「赤」パッケージ。このカレー以前にすでに改善されてたかもですが、あのレトルト風味が気にならなくなっていたのです。
で、非常食用にと何度か購入し(もう飽きてきたけれど)、ならば「the」がつくほどゆえ(theで?)そのボンカレーはいかがなものか?と今回購入したわけ。

う〜ん、「二段仕込み」ってウリ文句の意味がよく分かりませんが、税込み500円超えるレトルトならこんなモン?もう少しの出費でライス付きカレーを食堂で食べれるわけで、200円もしないホテルカレーで充分ってな食後感、でした。

★「the」といえば・・・

青春〜サラリーマン時代、スナックに行くとキープボトル棚には「サントリー オールド」(瓶の形から俗に「ダルマ」「タヌキ」と呼ばれたウイスキー)、そしてちょっと高級な「サントリー リザーブ」や「サントリー ブランデー」(VSOPなんて名称に本場欧州から規格に合わぬゆえ使用すべからずってな苦情もあったとか)、これらが全盛の頃。いまどきの「焼酎」なんて影も形もなしのある意味、カラオケもないスナックらしい良き時代。

でも飲み過ぎると、その場でもしくは翌朝には必ずトイレを「リザーブ」してしまうというこれらは悪酒で、「オールドはウイスキーではない」というような題の告発本まで出されていたほど(買ったけれど未読。アッ、客を化かしてるから「タヌキ」かも!アッ、アッ!我が妻リ・フジンの元のアダ名はタヌコだった・・・)

この悪酒のおかげでウイスキーなら我輩はバーボンと今に至るわけですが、数年前とあるバーの棚にオールド発見。その名も「ザ・サントリー オールド」。確か三度目のリニューアルでしたか。
で、試しに一杯・・・マッズ〜!な、ナニが変わったん!?この時ほどのみ代返して欲しかったことはなかった・・・。

「トリスを飲んでハワイに行こう!」のハワイ旅行プレゼントキャンペーンや柳原良平さん描くイメージキャラクター「アンクルトリス」で有名な「サントリー トリスウイスキー」はまだその下のランクで、何年か前に「おいしくなった、トリス!」のCMが(ほんなら、前はマズかったんやね?)
で、ある墨丸旅行の際に参加メンバーがそのボトル持ち込んで・・・が、マ、マッズ〜!!ウイスキー味なんて全然せぇへんかった・・・。

その関連でいえば、サントリーから売りだされていた瓶詰めの各種カクテル(まだ売られてるのかしらん?)がある。
笑い話で、女性客がバーでカクテル注文し「これは味が違います!」とバーテンにクレームつけたとか。ま、その女性、調合済みの瓶詰めのマズイ方を「本物」と思い込んでらしたようで・・・。

そんなこんなで我が店では当初、国産ウイスキーは「ニッカ」オンリーだったんですが、やはりサントリーのお上手な宣伝力にはかないません(お上手にお酒を作れば良かったのに)・・・いまは仕方なくサントリー商品も。
そんなこんなで、食通自負する芥川賞作家・開高健がTVCMでいかにも銘酒のごとく褒めたたえつつオールド呑む姿みてから、彼の著作までにも拒絶反応。

サントリーはサプリメントにも力を入れている。
とある病院の先生に流行りのサプリメントの効用についてお伺いしたところ「あんなものに金使うぐらいなら美味しいもの食べたほうがマシ」と全否定され、お客の看護婦さんは「同僚でサプリメントなんて愛用してる人いませんよ!」と。
以後我輩は購入控えるようになったが、CMでそれら会社の賢そうな研究員らがアピールしてると今でも信じこみそうに。先ほどの先生、同窓会などで無料サンプル配る彼らを内心軽蔑してるとか。その研究員もサントリーでしたっけ?

我が青春の肉体犠牲にしつつの永い〜間、あの「サントリー山崎」や「響」が樽で静かに眠り続けていたわけであります。我輩がスナックのトイレで、駅で、路地でウイスキー呪いつつ「リザーブ」している間も静しずと・・・。
我輩、いくら優秀でもこのような会社には就職したくはありません(優秀ちゃうから言えることやね?)

結論。
何が「the」?
なら、うちの店も「the墨丸」しょうか?
三つ子の魂百まで!

★「今夜の映画!」
!!(傑作!)◎(オススメ!)○(損なし?)△(普通)×(駄作)

「ミッション:15」(米/2013)
軍の医療施設で突然停止したエレベーターに閉じ込められた心的外傷後ストレス障害を抱える男女3人の兵士。携帯ニュースは某国による汚い爆弾の爆撃でアメリカは戦時下にと。15分以内にエレベーターから脱出せねば放射能に汚染されてしまう三人の運命は・・・?
先が読める展開なれど、期待せずに観たせいか、○

「サファリ」(米/2013)
サファリツアーで立ち入り禁止区域に侵入したツアー客。クルマが故障し、猛獣だらけの原野に取り残された彼らが一人ずつ食い殺されてゆく過程が記録されたビデオ映像という触れ込みの作品・・・。
目新しい題材で期待。なのに、生存のための工夫も知恵もなくただただ死んでゆき、擬似ドキュメンタリーといいつつフィクション丸出しの稚拙な演出で、×
この類の作品では、記録映像と再現映像からなるミラ・ジョヴォヴィッチ主演の「フォース・カインド」(米/2009/原題は「第4種接近遭遇」。「4種」は宇宙人による誘拐を指す)が、見終わっても「これホンマなん?」と思わされてしまったほど。

「カーテンコール」(日/2005)
昭和30〜40年代の地方都市の映画館と素人幕間芸人の衰退劇。第15回日本映画批評家賞、第2回エンジェル大賞受賞作・・・。
テレビで見慣れてるタレントの藤井隆が芸人役ってのでもう映画らしさ感ぜず(映画俳優らしい俳優がもういないよなぁ)。年老いてからの役の井上尭之は口ひげ丸メガネで「おッ、年取ったら我輩こんな顔やろか?」でも、△

★「今夜の合言葉!」

「the」
で、サービスドリンクorつきだしプレゼント。

「the?」完

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