299「ゴリラの子供たち」

6.29mon/2015

前回「HB鉛筆、売ってません」続きのお話・・・

で、運動器減退の子供たちに対する解決策はあるの?と思い出し引っ張りだした5月末の産経新聞見出しは「朝会でふらふら・・・足指 ”異変”」(え!手だけじゃなく足も?)

★「ゴリラの子供たち」

いわく「真っすぐに立てない小学生が急増。バランスを取るために膝を曲げ、猫背で歩く姿は、ゴリラのようにも見える。危機感を強めた学校が、姿勢改善に取り組んでいる」と。

その原因が「足指の形」
都内のある小学校児童全員のうち、両足指あわせて四、五本しか床についていない「浮き指」児童が81.7%。2年前の調査では16.3%。
これは急激な増加(過ぎるやん!)と述べ、その「浮き指」の原因は、赤ちゃんの時につかまり立ちやつたい歩きをしない(・・・?親が「危ない、危ない」って止めるんやろか?)、幼児期や学童期に歩く距離が短い(外で遊べへんもんなぁ)、足の指を使う雑巾がけなどの運動をしなくなった(家事より塾やからなぁ)などが考えられるといい、浮き指だと足前方に力が入らないため、かかとに重心がかかる。
で、バランスを取るために膝が曲がり、腰の位置が落ち、肩が前に出る猫背になりがちで、「膝を曲げて、手をぶらぶらさせて歩くのはゴリラの姿勢。体つきはスリムで手足は長いのに、姿勢はよくない。進化というより退化している印象」

また、「姿勢を正しく指導できる親や教員が少なくなり(ナニ指導してるん?)、携帯ゲームの普及などで(前回同様ここでも携帯ゲーム※)体を動かす機会が減った今の子供は昔の子供と比べ姿勢が悪くなりやすい」とも。

※人類破滅テーマの米映画「ラスト・デイズ」の、建物から出れば死ぬという症状の原因を探る会話の中で「引きこもってゲームばかりしている日本の子供」というセリフが。

我輩など高校時代から体育授業欠席し続け(砂ぼこりまみれ汗だらけのまま次の授業受けるのが不愉快で)、ゆえに当時から運動不足でお腹もポッコリ(下宿時代、食費を映画代につぎ込んでいたせいでの栄養失調説もあり)。なのに上記のような「退化」はみられない?と思うと、これら急激な退化は異常な事態では?

姿勢改善策として、「グー・ペタ・ピン」が紹介されていました。
机とお腹の間に握りこぶし一つを入れ「グー」、足を地につけて「ペタ」、骨盤を「ピン」と立てた姿勢を保つこと、なぁ〜んてことですけど、軍隊経験のある親を持った我輩らの子供時代には当たり前の姿勢。
「子供の姿勢に関心を持つ家庭も増えた」ともありましたが、今まで姿勢に関心持たぬ親がいたこと自体がおかしい。多分その親の親の世代が教えてなかった?
・・・うん、そやったかも。反省。要するに核家族化や母親が働きに出ての日頃のしつけの至らなさなんかが諸悪の根源ですな。

続けて、足の指を鍛えるために、走っていて急に止まる鬼ごっこのような遊びがいい、とあいも変わらず外で遊ぶよう促しているけれど、ゲームやスマホにどっぷりの現状では遅きの感、不可能の感。というか、人間らしさからの急激な退化って・・・もう滅亡?とりあえずは日本が。
今から子育てする方、留意しましょうね!

と、我輩でも時たま運動不足に対しての危機感覚えることもあるわけで・・・次回「番外編」に続く!

★「今夜の本!」

「鬼畜の家」(深木章子/講談社文庫)
保険金目当てで次々と家族に手をかけた母親。ただ一人生き残った末娘が語る信じがたい鬼畜の家の実態が明らかにされるが・・・。
隠された真相。途中でこれがわかる読者は果たして、いる?福山ミステリー文学新人賞受賞作。評価4/5。

「ラットマン」(道尾秀介/光文社文庫)
高校時代からのアマチュアロックバンドが練習中のスタジオである事件が・・・。
最近ハマっている道尾さん作品かつ大沢在昌いわく「私が一番好きな作品だ」で手に取る。う〜ん、本作は殺人が絡んでき(最近この手の小説敬遠気味で)少々ウンザリしてますとあに図らんや、後半過ぎて「道尾節」炸裂。主人公の幼少期の闇、姉の異常な夢、いまに至る母の冷酷さなどすべてが明らかに、で「なるほど!」。評価4/5。

★「今夜の映画!」

!!(傑作!)◎(オススメ!)○(損なし?)△(普通)×(駄作)

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014/米)
欧州全土を征服したエイリアンを阻止すべく英国からフランスに上陸作戦を決行する人類。広報担当で戦闘意欲皆無の将校(トム・クルーズ)がその最後の決戦に取材参加するよう求められるが臆病ゆえ拒否。脱走兵の一歩兵として戦場に送り込まれることになり・・・。
日本のライトノベル原作とは露知らず、かつ同じ時間を繰り返し経験する能力を持ってしまった主人公が徐々に戦闘能力を高めてゆくという展開も知らずして、この点新鮮。バトルシーンは突出した点ナシで、○(こんな横文字題名覚えられません。邦題考える余裕もないんでしょうね、こんなに次々作品上映されると)

「オープン・グレイヴ 感染」(2013/米)
死体で満ちた穴の中で目覚めた記憶喪失の男。穴から脱出した男は森のなかの一軒家にたどり着くが、そこには男同様、記憶を失った数名の男女が。そして森の外には気の狂った人々が・・・。
自分たちは何者かというお互い疑心暗鬼のままの展開とラスト近くまで記憶喪失の謎明かされずで、これもまぁ、新鮮。でも「感染」の題でネタバレ。○(こんな邦題もなんだかなぁ)

「ある過去の行方」(2013/仏・伊・イラン)
再婚予定の別居中の妻のもとに離婚手続きのためイランからフランスを訪れた夫。しかし、再婚に至る思いもよらぬ出来事が少しずつ明らかになり・・・。
鑑賞が大抵明け方近くかつ酔眼でゆえこうした睡魔誘いそうな「人間ドラマ」はあまりみないのだけれど、「別離」でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したアスガー・ファルハディ監督作品というので。「別離」は、直前に観た「灼熱の魂」の方がショッキングゆえ印象薄かったのだけど、本作は久しぶりの人生垣間見るようなドラマ。真実が暴かれていく過程が見過ごせません。○(でも、なんのインパクトもない邦題やね)

「バンコク・デンジャラス」(2008/米)
冷酷非情な殺し屋(ニコラス・ケイジ)が引退を決意し、最後の仕事をバンコクで請け負うが、初めてミスを犯す・・・。
よくある展開。△

「リアリティ」(2012/伊・仏)
テレビ番組のオーディションに採用されると信じきってしまった魚屋が現実と夢の区別がつかなくなってゆくカンヌ国際映画祭グランプリ受賞のブラック・コメディ・・・。
コメディというより狂気じみた作品。見知らぬ人間が秘密裏の審査員と思い込むような主人公に、観ていて「アホか!」○

「スティーブン・キングのファミリー・シークレット」(2014/米)
最近の「今夜の本!」で紹介のキング中編「素晴らしき結婚生活」をキング自身が脚色したスリラー・・・。
原作を読んでいても、○

「エリア52」(2011/豪)
連絡の途絶えた秘密基地に向かった特殊部隊に襲いかかる悪夢・・・。
敵は実験途中の超能力者達の反乱というオチ。△

「ルーム205」(2011/独)
先住者の謎の失踪で空き部屋だった寮に入った女子大生の恐怖劇。サム・ライミ絶賛。米国でリメイク決定作・・・。
海外版「リング」みたいなだけ。△

「人肉ラーメン」(2009/タイ)
人肉でラーメンを作る女主人の悲劇・・・。
悪趣味なだけ。それも徹底していず。×

「ブロークン・アイデンティティ」(2011/メキシコ)
世に存在しないはずの男と臓器売買がからむSF・・・。
ストーリー詳細忘れて、評価?

「ヴィクとフロ、熊に会う」(2013/カナダ)
元服役囚の女二人の悲劇。ベルリン国際映画祭受賞作・・・。
かつての囚人仲間に復讐される顛末かつ二人がレズで同情心も湧かず。△

「caged 監禁」(2010/仏)
旧ユーゴスラビアで武装集団に拉致された男女の医師達の脱出劇・・・。
これも「ブロークン」同様、臓器売買テーマ。ブラジル舞台の同テーマ「ブラッド・パラダイス」(2006/米)の方が格段にコワい。△

「デッドorキル」(2012/米)
命をかけてのゲームに参加した男女の顛末・・・。
「カイジ」の海外版か。○

「ファイ 悪魔に育てられた少年」(2013/韓)
幼児期に誘拐された少年が誘拐団に育てられ・・・。
あいも変わらず韓国映画は残酷過ぎて、○でも△

「母なる復讐」(2012/韓)
娘をレイプした少年たちへの母の復讐談・・・。
同上で、○でも△

「フラッド」(1998/米)
洪水に見舞われた町での現金輸送車を巡って争う人々・・・。
二度目の鑑賞ながら、◎。でもヒロインのミミー・ドライバーはジュリア・オーモンドと共に不美人な女優でマイナス。

「パパドック 暗闇の魔物」(2014/豪)
絵本の魔物が母子を襲う、シッチェス映画祭受賞作・・・。
主演のエシー・ディビスが鬼気迫る演技!◎

「ボーグマン」(2013/オランダ・ベルギー・デンマーク)
なぜか土中に潜む男たちが高級住宅街の家庭に住み着き家族をマインド・コントロールしていく・・・。
意味不明。×

「人生の特等席」(2012/米)
ベースボールチームの老スカウトマンと娘との家族愛復活ドラマ・・・。
ラスト、思わず喝采!◎

「ラスト・デイズ」(2013/スペイン)
ある日、人が建物の外に出ると死ぬという原因不明の疫病で人類滅亡の危機に。主人公は勤務先のビル地下を掘り進み地下鉄、そして下水道伝いに恋人の家に向かうが・・・。
斬新。◎

「待ちぶせ」(1970/日)
三船敏郎、勝新太郎、石原裕次郎、中村銀之助、浅丘ルリ子の豪華キャスト時代劇!・・・。
なのに時代劇衰退の芽生え感じ取れ(バッタバッタの殺陣もどうも)。×

「ボーン・アイデンティティ」(2002/米)
「ボーン・スプレマシー」(2004/米)
「ボーン・アルティメイタム」(2007/米)
記憶をなくしたCIAの秘密工作員(マット・ディモン)が暗殺者に命を狙われながら自分の正体を探る・・・。
前回のあらすじ忘れながらも今まで何気なく観ていたのを吹き替え版で一挙に鑑賞。今回吹き替えで詳細分かりもしてプロ対プロの激突に冒頭から引き込まれての評価は!!
第4作「ボーン・レガシー」も今思うと秀作。アクション映画の傑作です。第5作、大いに期待。

★「今夜の名言!」

米映画「人生の特等席」で、交通事故で負傷したクリント・イーストウッド演ずる老スカウトマンと医者の会話。
「生きててよかった」
「君はいくつだ」
「28です」
「何で”生きててよかった”なんて分かる?」

★「今夜の迷言!」

私鉄駅の猫駅長「たま」が老衰で亡くなっての和歌山県知事の言葉。

「深い悲しみと共に感謝の気持で一杯です」

サリンジャーの名作「ライ麦畑でつかまえて」のホールデン少年が聞いたら笑うであろう。
死んだと思ったら、また新しい猫駅長赴任とか。平和すぎます、日本は。情けない・・・。

★「今夜の合言葉!」

「ゴリラ」
で、サービスドリンクorつきだしプレゼント。

「ゴリラの子供たち」完

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