330「今夜の映画!」〜november/2016

16.12.3sat.

328での「今夜の本!」に続き、予告通り今月から「今夜の映画!」も月間連載に。
ですが、今回は入院前から11月末までの作品網羅ってんで、その本数の多さから紹介しきれぬゆえ個々の評価は抜きで。

★「今夜の映画!」その本数は?

鑑賞期間/本数/評価3.5以上の作品数とその割合

09月104作/34作/33%(※)
10月 32作/05作/16%
11月 30作/10作/33%
総計 166作/49作/29%
※入院前の7月以降分ふくむ。

★一日一本?

上記数字は、主にWOWOWとNHK・BS放送録画作品によるもの。
我輩の記録忘れもありますが、見ての通り一日一本のペース。

平均就寝時刻午前2時過ぎの現・療養生活下?で、日中や宵の口は観ずして深夜の一人鑑賞のパターン。
また、録画本数消化図るため5段階の早送り機能1を駆使。
違和感あまりなし、かつ字幕読み取れる速度での。でもセリフ聞き取れぬ日本映画は未見作品たまる一方。

★でも・・・。

「早送り」、もう一つの理由は・・・。
いうなれば近年、じっくり観れる作品が少ないということ。
時と金のやりくりしつつの学生時代やサラリーマン時代、便所臭い場末の三本立て上映館で期待と興奮でドキドキしながら開演ベルを待ち(痴漢にもハラハラしつつ。ただし「期待」のではない。タバコも吸えた新世界国際劇場なんてそんな場所だった)、暗闇のなか身を沈め銀幕に映し出される映画にのめり込んでいた1960〜70年代想うと隔世の感あり。今やあまりにも映画が手軽なモノに成り下がってしまい、当時夢見ていた「毎日でも映画をみたい!」その願望叶えられたにも関わらず・・・これは悪魔との契約のしっぺ返しのような様相ではないかとさえ思える今日このごろ(ま、もうポックリ逝っても映画には未練ないかも?)

★三割という現実。

で、手元の雑な「鑑賞メモ」みると(※1)、例えば11月30作中9作は冒頭から20分ほどで「みる価値ナシ」と判断し(※2)録画消去を実行。同様に10月も30%前後の作品がボツに。
また、ボツふくめての総数のうち評価3.5(損なし)以上の作品がこれまた約30%。面白い傾向。けれどそれらも時の経過とともに「え?この映画のラストどんなんやった?」

※1 雑です。感想記入欄はほぼ未記入。ゆえによけい内容思い出せません。
※2 判断しなけりゃ観きれません。情報過多すぎます。

★で、早送りせずじっくり観れたのは・・・。

「サイモン・バーチ」1998年/米/マーク・スティーブン・ジョンソン監督/評価4.0
障害児ゆえ両親に愛されず、でも前向きに明るく信心深く生きる少年サイモンと親友ジョーの友情物語(って男同士のドラマオンリーだな?)
「妻への家路」2014/中国/チャン・イーモウ/4.0
文化大革命によって引き裂かれ20年ぶりに再会した夫婦の残酷な運命。今の中国でこういう作品が公開されることはある意味救い。
「独裁者と小さな孫」2014/グルジア他/モフセン・マフマルバフ/4.0
クーデター下で独裁者と孫との二人だけの逃亡中、自分の圧政の現状を知り・・・。新鮮な題材!

★アクション映画はその場限りの興奮で終わってしまいがち・・・。

「アメリカン・スナイパー」2014/米/クリント・イーストウッド/3.5
「フューリー」2014/米/デヴィッド・エアー/3.5
「ヒトラー最後の12日間」2004/独・伊/オリヴァー・ヒルシュピーゲル/3.5

★「これが映画やん!」と、昔みた作品再び・・・。

「シンプル・プラン」1998/米/サム・ライミ/5.0
田舎町の雪山に墜落したセスナ機から発見した大金をめぐり、三人の町の男たちが運命を狂わせていく。「自分なら・・・」と終始思わせられつつも「やはり自分も・・・」との破滅を予感してしまう、スコット・スミスの原作とともにやはり傑作。
「キッズ・リターン」1996/日/北野武/4.0
2013年の清水浩監督による続編「キッズ・リターン 再会の時」は期待はずれだが、本作は新人・安藤政信はじめキャスティングも素晴らしい秀作青春劇。
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」1997/米/ジャン=ジャック・アノー/3.5
チベットへの中国の侵攻劇。中国で公開禁止となったことがよくわかります。
「その男 凶暴につき」1989/日/北野武/3.5
北野武の監督第1作。当時、斬新。いま観ても斬新。
「GONIN」1995/日/石井隆/3.5
「GONIN」シリーズ第1作。ビートたけし、佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、竹中直人の存在感が暴力団から大金を強奪した男たちの末路の悲惨さにつながる。
「ミスト」2007/米/フランク・ダラポン/3.5
S・キングの数少ない原作に優るかと思わせる映画化作品のひとつ。謎の濃い霧に包まれた町からの恐怖の脱出劇。
「トリコロールに燃えて」2004年/英・加/ジョン・ダイガン/3.0
シャーリーズ・セロン演ずる大戦中の二重スパイの悲劇。

★原作と比べ・・・。
(○の方がオススメ)

「残穢」2016/日/中村義洋・監督/小野不由美・原作○
「チャイルド44 森に消えた子供たち」2015/米/ダニエル・エスピノーサ/トム・ロブ・スミス○
「さよなら渓谷」2013/日/大森立嗣/吉田修一○
「ゴーンガール」2014/米/デビッド・フィンチャー/ギリアン・フリン○
「罪の余白」2015/日/大塚祐吉○/芦沢央
「イニシエーションラブ」2015/日/堤幸彦○/乾くるみ○

★久しぶりの韓国映画は、やはり残酷ながらも・・・。

「妻は二度殺される」2015/韓/キム・ボンジュ/3.5
何者かに妻を殺害され失意の日々を送る夫の携帯電話に亡くなる直前の妻から連絡が?時空を超えて妻を救えるのか?
「悪のクロニクル」2015/韓/ペク・ウナク/4.0
同僚にも慕われる優秀な刑事が正当防衛で殺人を犯す。昇進間近な彼はそれを隠蔽してしまうが、その捜査の指揮をとる羽目に・・・。「妻は二度殺される」のソン・ヒュンジュが追い詰められる刑事を演じ、その喜劇的な風貌ゆえ妙にリアル感増幅。
「鬼はさまよう」2015/韓/ソン・ヨンホ/4.5
連続殺人鬼に妹を殺された刑事と妹の夫がそれぞれ犯人を追う。バク・ソンウン演ずる殺人鬼の異常性が恐ろしいほどの描写。でも韓国映画の殺人犯って皆、優男、キャップを目深にかぶってる、犯行は雨の夜ってパターンなのがちょっと・・・。

★有名俳優演ずるとひと味違います?

「ヴィンセントが教えてくれたこと」2014/米/セオドア・メルフィ/3.5
一人暮らしの不良老人(ビル・マーレイ)と母子家庭の少年とのヒューマンコメディ。よくあるパターンのドラマだけれど・・・。
「パーフェクト・ゲッタウェイ」2009/米/デヴィッド・トゥーヒー/4.0
新婚旅行(ミラ・ジョヴォヴィッチ)でハワイの人里離れたリゾート地に向かう途中出会うカップルたちのなかに殺人鬼が?か弱い夫婦の疑心暗鬼が徐々にサスペンスを盛り上げている。
「ザ・ガンマン」2015/米・他/ピエール・モレル/3.5
オスカー俳優ショーン・ペンが民間軍事組織の裏の仕事として某国大臣を暗殺。後悔する彼のもとに口封じのための刺客が送り込まれ・・・。これもおなじみの題材なれど演技派が演ずると、です。
「クーデター」2015/米/ジョン・エリック・ドゥードル/3.5
東南アジアでクーデターに巻き込まれた家族(オーウェン・ウィルソン)の脱出劇。白人から見たアジア人の非人道的な怖さが、コワい。
「ラン・オールナイト」2015/米/ジャウマ・コレット=セラ/3.5
自分の息子のため組織のボスの息子を殺してしまった配下の殺し屋(リーアム・ニーソン)と組織との対決劇。キアヌ・リーブスの奇しくも同題材の「ジョン・ウィック」は駄作。

以上、166作品から27作品の紹介でした。

1月上旬の「今夜の映画!」december/2016につづく!

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