337「天満の正月」

1.27fri//2017

★1月13日(金)、人生初の「寄席」

その寄席は、天満天神繁昌亭での第54回なにわ芸術祭新人賞選出 新進落語家競演会。上方落語協会から推薦された入門10年前後の新進落語家8名の競演。それがたった千円で!
我輩落語ファンというわけではないけれど(※)、新聞広告で知ったその安価さもあっての天満行。
※とはいいつつも、死去でショックを受けた数少ない芸能人のなかに、渥美清さん、フランク永井さんと並んで桂枝雀さんが。我輩かつて芝居を少しかじっていた頃、一人演ずる落語に興味を持ったことも。桂文珍「落語的笑いのすすめ」も愛読書。

持ち時間一人12分の落語終演後、司会の露の吉次さん講評で「今年の出来は皆甲乙つけがたし。これで千円は安い!」と。我輩も正直うなずいた次第。
でも千円と言いつつも、我が住むKN市と天満間の交通費考えてみると・・・ゆえに落語だけではもったいないと、この日飲み仲間のM氏を誘って現地で待ち合わせ。

天満といえば墨丸創業時の1992年、天満商店街に事務所があった知人のデザイナーとの店のロゴ打ち合わせや、店内装飾用の大量の額縁を「ガクブチの大和」に仕入れに訪れたことがある。そのとき「さすが天下の商店街」とその規模の大きさになるほどと。が、これは間違っていた・・・。

★天下の、ですけど・・・

終演の21時過ぎ、「ミナミの正月」開催仕切り役だった墨丸会員742号ヤマちゃん勤める天満の炭焼笑店「陽」で飲もうかと・・・小一時間「陽」探し回って判明・・・JR天満駅から南側が商店街と思いきや、天満って北にも商店街が続いていた。南側をウロウロ探し続けていた我ら、商店街が想像以上の規模とこの夜はからずも思い知ったわけ。

そもそも繁昌亭も、地下鉄駅から徒歩三分と聞いていたのですぐにもたどり着けると思いきや、開演18時過ぎても我輩まだ商店街を行ったり来たり。
M氏からの電話で彼「お前も分からんかったか!わしもや!」と。
彼の指示でようやく繁昌亭にたどり着いたけれど、巷でも有名な繁昌亭は「ココを左!」というような表示、商店街に一切なく・・・「陽」も北側商店街と判明してからも尋ね回ってようやくという、落語よりも「ウロウロ」が心に残った一夜。

しかし驚いたことに天満という所、22時近いその時間帯に「陽」はもちろんのこと、商店街の呑み屋すべてが満席!
「バブルの頃みたいやん!」と、ナニか異次元に迷い込んでしまったかの感。
ようやく見つけた、これはなぜか一人も客のいぬ串カツ屋。
「ココだけ客おらんのはよほどマズイんやで」と渋るM氏を「終電が」となだめて・・・結果、味覚喪失の我輩はともかく、M氏「やっぱりやん・・・」
※この辺り、人気スポットの「裏天満」と、後日知る。

★思いがけなくも・・・

落語競演会では、露の団姫が新人賞受賞。
我輩はその方の喋り口が好きでないタレントの遥洋子そっくりで候補からはずしていたのだけれど・・・。
より残念なのは、入場遅れたせいで拝聴逃したお二人の落語家の一人に露の雅さんがいらしたこと。
審査結果待つ間、壇上で全員が和気あいあいと談笑するなか、なぜか寡黙な彼女の存在が気になっていた。
それが虫の知らせというのではないだろうけど、なんとその3日後の16日新聞で知った。急性虚血性心疾患で露の雅さん急逝。享年35歳と・・・。

「濃い年になりそうな予感」と以前記したが・・・今のところなんか「濃い」ですな・・・。
※正月の新聞広告、その墓石屋のイメージキャラクターが落語家だった・・・なんだかなぁ。

「正月シリーズ」完。

<戻る>