342「今夜!」(緑衣の女/ソロモンの偽証)february/2017

3.03fri//2017

ガジュ丸評価基準。
5〜4が「秀作以上ライン」(5は「ぜひ!」的作品)、3.5は「損ナシの佳作」、3は「普通」、2〜1は「駄作ライン」
NF=ノンフィクション ※=再観or再読作品

★「今夜の本!」

01.「緑衣の女」アーナルデュル・インドリダソン/創元推理文庫/4.0 週刊文春 海外ミステリーベスト10 第2位etc。
02.「『南京事件』を調査せよ」NF/清水潔/文藝春秋/3.5
03.「『子供を殺してください』という親たち」押川剛/新潮文庫/NF/3.5
04.「ソロモンの犬」道尾秀介/文春文庫/4.0
05.「呼人」野沢尚/講談社文庫/3.5

☆初めてのアイスランド小説。

こういう地味そうなミステリーなんてめったに手にしないんだけれども、往々にして「!」作品ってあるんもんだなぁと再確認したのが、「緑衣の女」。
子供がしゃぶってるものを見て若者がそれが人間の骨だと気づく冒頭から引き込まれてしまった、70年前のものと思われる白骨にまつわる悲惨な一家の過去と現在の物語。

人口わずか30万人。緑のない黒い溶岩の島。快晴の日は会社も商店も休業し人々は陽に当たるというほどの悪天候。遡れば国民全員がどこかで血の繋がりがあるといわれるほどの、我輩にとって特異なその小国アイスランドの警察小説。前作「湿地」も読みたし!となる。

同様に、冒頭から秀作の予感・・・といえば久方の道尾ミステリー「ソロモンの犬」もそう。
少年の事故死に大学生四人グループの誰かが関わっている?という疑心暗鬼にとらわれる主人公の話なんだけれど、そんなことより「微笑というものがもともと顔に備わっているかのような、柔らかい面立ち」なぁんて思わず「うんうん」とうなづいてしまうような表現が随所に、というみずみずしい「青春小説」の一面が心に残る。

☆2月の推薦作!

「緑衣の女」

★「今夜の映画!」

01.「NonStop/ノンストップ」2016/ギリシャ/アンドレアス・ランブロブーロス監督/3.0
02.「ディバイナー 戦火に光を求めて 」2014/オーストラリアetc/ラッセル・クロウ/3.5
03.「運命の門」2014/フランスetc/レジス・バルニエ/4.0
04.「フリーランス」2015/タイ/ナワポン・タムロンラタナリット/4.0
05.「ターミネーター3」2003/ジョナサン・モストウ/3.5
06.「パンズ・ラビリンス」2006/ギレルモ・デル・トロ/4.0
07.「ペーパー・ムーン」1973/アメリカ/ピーター・ボグダノビッチ/3.5※
08.「ソロモンの偽証」2015/日本/成島出/4.0

☆2月の推薦作!

「ソロモンの偽証」

「今夜!」february/2017 完

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