349「今夜の映画!」(寄生獣)march/2017

4.10mon//2017

ガジュ丸評価基準。
5〜4が「秀作以上ライン」(5は「ぜひ!」的作品)、3.5は「損ナシの佳作」、3は「普通」、2〜1は「駄作ライン」
NF=ノンフィクション。※=再読or再観

★「今夜の映画!」

01.「寄生獣 」「寄生獣 完結篇」2014〜15/日/山崎貴監督/4.0
岩田均の漫画の実写版。人を捕食する宇宙生命体の人間もどき対少年の闘い。
02.「ゲット・バック 人質奪還」2016/アメリカ/ジェームス・ナン/3.0
03.「マーセナリーズ 傭兵部隊」2011/イギリス/パリス・レオンティ/2.0
04.「ルーム」2015/アイルランドetc/レニー・アブラハムソン/3.5
監禁された女と、その部屋で生まれ外界を知らぬ少年の日々と脱出。
05.「ムーン・ウォーカーズ」2015/フランスetc/アントワーヌ・バルドー/3.5
アポロ11号月面着陸の捏造映像を政府がキューブリック監督に依頼した都市伝説をコメディタッチで映像化。
06.「タイム・リミット 2014」2014/アメリカ/ミカエル・サロモン/3.5
冷凍コンテナになぜか閉じ込められた男の脱出劇。
05.「オリエント急行殺人事件」1974/イギリス/シドニー・ルメット/3.0※
06.「シャッター・アイランド」2010/アメリカ/マーティン・スコセッシ/4.0
孤島の精神病院を訪れたFBI捜査官が知る真実・・・。
07.「神のゆらぎ」2014/カナダ/ダニエル・グルー/3.5
エホバの証人の輸血拒否問題がテーマの異色作。
08.「ヴィクター・フランケンシュタイン」2015/アメリカ/ポール・マクギガン/3.0
09.「シービスケット」2003/アメリカ/ゲーリー・ロス/3.0
10.「パッチ・オブ・フォグ 偽りの友人」2015/イギリス/マイケル・レノックス/3.5
万引きグセのある有名教授とその現場を押さえた警備員との奇妙な関係。
11.「カリキュレーター」2014/ロシア/ドミトリー・グラチョフ/3.5
惑星の荒れ地に追放された囚人たちのサバイバル劇。
12.「Xコンタクト」2015/アメリカ/アレック・ギリス/2.0
13.「寄生体X」2012/フランス/ダビット・ショレワ/2.0
14.「at Home アットホーム」2015/日本/蝶野博/3.5
様々な問題を抱えて暮らし始めた疑似家族の幸せを守ろうとする主人役の奮闘劇。
15.「ミッドナイトマン」2016/アメリカ/D・C・ハミルトン/3.5
痛みを感じない病に罹患している殺し屋が主人公。
16.「13時間 ベンガジの秘密の兵士」2015/アメリカ/マイケル・ベイ/3.5
イスラム過激派の米国領事館襲撃事件を映画化。
17.「あの日のように抱きしめて」2014/ドイツ/クリスティアン・ペッツォルト/3.5
ナチ収容所から開放された女は生き別れの夫を探し当てるが・・・。
18.「ユーズド・カー」1980/アメリカ/ロバート・ゼメキス/3.0
19.「リトル・ミス・サンシャイン」2006/アメリカ/ジョナサン・リトン/3.5
バラバラで仲の悪い家族がドライブ旅行を通して絆を見つめ直していくロードムービー・コメディ。
20.「リバティ・バランスを射った男」1962/アメリカ/ジョン・フォード/3.0
21.「3時間 three hours」2015/アメリカetc/ハワード・J・フォード/3.5
異郷の地で幼児をさらわれた母親の奪還劇。
22.「DAEMON デーモン 」2015/アメリカ/ダニエル・アルフレッドソン/3.5
法の支配及ばぬ田舎町でのならず者と老人の対決。
23.「1944 独ソ・エストニア戦線」2015/エストニアetc/エルモ・ヌガネン/3.5
エストニア国民が敵味方に別れ戦わねばならぬ悲劇。
24.「ウォール街」1987/アメリカ/オリバー・ストーン/3.5

★「断念!映画」

「面白くなさそう」と中断してしまった、「断念=残念」映画は?

「ファング一家の奇想天外な秘密」2016/アメリカ/ジェイソン・ベイトマン
「グッドナイト・マミー」2014/オーストリア/ヴェロニカ・フランツ
「愛しき人生の作り方」2014/フランス/ジャン・ポール・ルーブ
「mythica ミシカ クエスト・フォー・ヒーローズ」2014/アメリカ/アン・ブラック
「二重逃亡」2016/アメリカ/ピーター・ビリングスリー
「ティーバンの闘い」2015/フランス/ジャック・オディアール
「テラフォーマーズ」2015/日本/三池崇史
「劇場霊」2015/日本/中田秀夫

★気になる映画・・・。

「深夜、酔眼、眠気」三拍子のもとで・・・というのが、もしかして映画の低評価に関係しているのかもと思えてきた・・・。

というのも、英映画の「パッチ・オブ・フォグ 偽りの友人」が上記三拍子原因で三回にも分けて観てしまったのがマイナス評価にと、これは断言できる。
いま振り返ると、まともに観ていたなら評価4にはなる秀作ではなかったかと思えるのだ。
この映画は、セレブの教授と孤独な警備員との万引きをきっかけに始まる関係を描いたもの。教授を告発せぬ代わりになぜか「友情」を求める警備員に対し、弱みを握られた教授はそれを受け止める素振りしつつも軽蔑と恐れを押し殺しているという、奇妙な綱渡りの関係描写が飽きさせぬし題材としても目新しいのだから。

「3時間」はイライラさせられるけれど・・・。
冒頭、幼児を連れて女が旅に出るシーンがある。
だが旅先が治安の悪そうなモロッコ(たぶん)であり、怪しげなタクシーを使ったり白人のいない路地裏を乳母車を押しながら散歩したりとハラハラというよりこの不美人なアンジェラ・ディクソンの無分別な行動に終始イライラさせられるのだ。
で、もう観るのをやめようとした時、海水浴場で案の定子供がさらわれてしまう。犯人グループを追う女・・・ここで彼女が特殊訓練を受けた武術に優れた人物だとわかる。
幼児誘拐は3時間以内に見つけねば発見の確率が25%以下となるという設定は、リーアム・ニーソンの「96時間」の二番煎じだが、つい観続けて意外な真相を知る・・・。

「DAEMON デーモン」は、アンソニー・ホプキンス主演ゆえ期待。
森林地帯の田舎町に越してきたヒロインが地元の男に付きまとわれ、保安官に訴えるがなぜか及び腰で取り合ってくれない。無法者が町を支配しているわけだ。
そこで一人の老人が手助けに立ち上がるという、現代版西部劇のような展開はまぁ良しとしてもその後の展開がみえみえで、名優を配する意味が見いだせぬ作品。
で、ホプキンスを見るたびに思い出すのが70年代に観た青年時代の彼主演の「マジック」。
手品師コーキーが使う腹話術の人形が命を吹き込まれてというホラーだが、原作・脚本が「マラソンマン」や「明日に向って撃て!」のウイリアム・ゴールドマンゆえに秀作であった。が、70年代以降ふたたび観る機会のない我輩にとっては幻の映画なのだ。

「1944 独ソ・エストニア戦線」は過酷な歴史の一端を知ることができる。
東欧のエストニアはソ連、ドイツに占領され、占領地域の国民が敵味方に別れ戦わねばならぬ悲劇を描いている。これもまともに観ていたなら秀作だったに違いない・・・。

★3月の推薦作!

何の期待もなく観はじめて意外にも「!」だった、「寄生獣」シリーズ。
原作はコミカルさと残酷さが妙に調和していて印象に残ったけれど、映画版もそう。次点は「シャッター・アイランド」か。

「今夜の映画!」march/2017 完

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