406「今夜の映画!」4/2018のベストは?

5.22.tue/2018

★「今夜の映画!」

ガジュ丸評価基準。
5「傑作」4「秀作」3.5「佳作」3「普通」2「凡作」1「駄作」。NF=ノンフィクション ※=再観作品。

01.「吉田類の”今夜、ほろ酔い酒場で”」2017/日本/3.0
02.「夜に生きる」2016/アメリカ/監・出:ベン・アフレック/3.5
03.「聖なる復讐者たち」2014/オーストラリア/3.0
04.「17歳の肖像」2009/イギリス/監:ロネ・シェルフィグ/3.5
05.「続・深夜食堂」2016/日本/監:松岡錠司/出:小林薫/3.5
06.「アシュラ」2016/韓国/3.0
07.「LAコンフィデンシャル」1997/アメリカ/監:カーティス・ハンソン/3.0 ※
08.「都市伝説:長身の怪人」2015/アメリカ/2.0
09.「ナイトライト 死靈灯」2015/アメリカ/1.0
10.「バイバイマン」2017/アメリカ/監:ステイシー・タイトル/3.5
11.「馬上の二人」1961/アメリカ/3.0 ※
12.「Uターン」1997/アメリカ/監:オリバー・ストーン/出:ショーン・ペン/3.5
13.「シャイアン」1964/アメリカ/3.0 ※
14.「7ミニッツ」2014 /アメリカ/3.0
15.「ブリザード 凍える秘密」2014/フランスetc/3.0
16.「はじまりへの旅」2016/アメリカ/監:マット・ロス/3.5
17.「善悪の刃」2017/韓国/3.0
18.「numb ナム 極限の争奪戦」2015/カナダ/監:ジェイソン・R・グード/3.5
19.「団地」2016/日本/監:阪本順治/出:藤山直美/3.5
20.「追憶の森」2015/アメリカ/3.0
21.「シン・ゴジラ」2016/日本/2.0
22.「神様メール」2015/ベルギーetc/監:ジャコ・ヴァン・ドルマル/3.5
23.「エクス・マキナ」2014/イギリス/監:アレックス・ガーランド/3.5
24.「柘榴坂の決闘」2014/日本/3.0
25.「the forger 天才贋作画家 最後のミッション」2014/アメリカ/3.0
26.「エクスポーズ 暗闇の迷宮」2016/アメリカ/3.0
27.「ザ・ボーダーライン 合衆国国境警備隊」2016/アメリカ/3.0
28.「マッド・プロフェッサー 悪の境界線」2015/スペイン/3.0
29.「バーニング・オーシャン」2016/アメリカ/3.0
30.「400ディズ」2015/アメリカ/3.0
31.「サイコパス 地下戦慄」2015/イギリス/2.0
32.「東京喰種 トーキョーグール」2017/日本/2.0

★「断念!映画」
「面白くなさそう」と中断してしまった、「断念=残念」映画は?

「逆殺館」2016/南アフリカ
「誰のせいでもない」2015/ドイツetc
「ハードコア」2015/ロシア
「甘き人生」2016/イタリア
「インタープラネット」2016/オーストラリア

★「映画vs原作」
映像作品もしくは原作の、どちらが「優?」

『柘榴坂の仇討ち』:若松節郎監督△ vs 浅田次郎原作○
小説「五郎治殿御始末」収録のキリッと締まった短編を長尺の映画にしてしまった点に加え、時代劇にそぐわぬかのバタ臭い阿部寛、好きくない広末涼子といったコレら映画のマイナス点は単なる好みの問題だけど・・・。

『イノセント・デイズ』石川慶監督(WOWOW連続ドラマ)○ vs 早見和真原作◎
主人公の妻夫木聡、竹内結子両名が原作のイメージに合わない気が・・・。

★「今夜の名言!」

『男の嘆きは ほろ酔いで 酒場の隅においてゆく』

(テレビ番組「吉田類の”今夜、ほろ酔い酒場で”」のキャッチコピー)

★「期待作!」

WOWOWのホラー特集6作品!
全作録画し4月から5月にかけて観た。
が、信じられぬほど標準以下の作品群。
唯一印象に残ったのは、「バイバイマン」か。

かつて、夢の中で殺人鬼フレディに殺されるという「エルム街の悪夢」(1984年/ウェス・クレイブン監督)、死神に魅入られて必ず死ぬという「ファイナルディスティネーション」(2000年/ジェームズ・ウォン)といった、眠れば夢のなかで”殺される”や、苦境乗り越えても”死ぬ運命からは逃れられない”という斬新なアイデアに驚歎かつ恐怖の、これらはもう「究極のホラー!」かと。
そこに新たな発想の作品が登場。その名を”口にする”もしくは”考える”と”死ぬ”という「バイバイマン」だ。「マトリックス」のトリニティ役キャリー・アン・モスが脇役で出演。ま、ドラマの展開としてはもうひとつだけど・・・。

★「寸評」

我輩にとってはインパクトの薄い俳優。が、「アルゴ」ふくめ良質の監督作生み出すベン・アフレックって才能豊かな方だなと。禁酒法時代、のし上がっていくギャングを描いた「闇に生きる」でもそうだった。

青春映画ってもう興味のない歳だけれど、アカデミー作品賞候補だというので観た「17歳の肖像」。学業優秀な女生徒が中年男(ピーター・サースガード)に恋をして・・・その過程と結末が単なる青春ドラマにとどまらず、善人か否かの雰囲気漂わせる俳優サースガードの演技がミソか。

我輩と等身大の登場人物というこんな作品が好み。カナダ映画「numb ナム 極限の争奪戦」だ。失業中の夫婦がいわくありげなヒッチハイカーの兄妹を乗せたあと、雪原の道路で低体温症の老人を見つける。が、老人は死亡。彼の持ち物から大金の隠し場所の地図を手に入れ、四人は装備のないまま雪山に分け入り・・・。欲に溺れる人間の末路!

女優なら藤山直美と大竹しのぶ、男優なら佐藤浩市と風間杜夫。彼らが出演の作品にハズレなし。阪本順治監督作「団地」もそう。直美と岸部一徳の夫婦中心に団地族の日常が面白おかしく描かれた群像劇。ラストのSF的大団円がなければ「ガジュマル賞!」かも。

残念なのは「400ディズ」。長期の宇宙旅行に備え、4人の宇宙飛行士が地下の模擬船内で400日間世間から途絶された生活をおくることに。が、200日目、激震とともに本部との通信が途絶。地上でナニかが生じたのか、実験の一環なのか。それがラストシーンでわからなくなってしまって・・・。

異色作は、ガス・ヴァン・サント監督、渡辺謙出演の青木ヶ原樹海舞台の「追憶の森」。死に場所求めて樹海に入ったマシュー・マコノヒーが死にぞこないの渡辺謙と出会い脱出を図ることになるのだが・・・一部の樹々が、捜索隊車両が、そして樹海に監視台なんてあるんだろうかと違和感抱いていたら、アメリカ国内の森に樹海再現と後で知った。

他に、山奥でサバイバル生活を送る家族の新たな出発を描く「はじまりへの旅」、バカな神様の反抗期の娘が人間に余命を知らせるメール送信したことで起こるドタバタ喜劇「神様メール」、アンドロイドは恋をするかの「エクス・マキナ」も捨てがたい作品。

観た直後は「佳作」評価だったのに、現時点でもう内容覚えてもいない「アシュラ」「LAコンフィデンシャル」「7ミニッツ」「ブリザード 凍える秘密」「善悪の刃」「マッド・プロフェッサー 悪の境界線」。結局それでランク落ち・・・。

★「ガジュ丸賞!」

オリバー・ストーン監督の「Uターン」だ。
砂漠の小さな町に流れ着いたショーン・ペンが強盗にあい無一文に。町から出ることもできず、借金取りに早く金を返さねば危ないかも。その苦境に目をつけた街の不動産業者が妻を殺せと持ちかけてきて・・・。あがけばあがくほど泥沼に沈み込んでゆく小悪党の役にはショーン・ペンはピッタリ。
20年前の作品ゆえ観たのかも知れず、ラストシーンに見覚えありなんだけど、今月はもうこれしか・・・。

「今夜の映画!」4/2018 完

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