409「今夜の映画!」5/2018のベストは?

6.7.thu/2018

★「今夜の映画!」

ガジュ丸評価基準。
5「傑作」4「秀作」3.5「佳作」3「普通」2「凡作」1「駄作」。NF=ノンフィクション ※=再観作品。

01.「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」2015/イタリア/3.0
02.「アメリカン・バーニング」2016/アメリカ/監督・出演:ユアン・マクレガー/3.5
03.「コードネーム:ホレッツ」2016/オーストリア/3.0
04.「潜入者」2016/イギリス/監:ブラッド・ファーマン 出:ブライアン・クランストン/4.0
05.「溺殺魔 セバスチャン・ドナー」2014/カナダ/2.0
06.「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」2009/日本/監:佐藤祐市/4.0
07.「緑はよみがえる」2014/イタリア/1.0
08.「おとなの事情」2016/イタリア/監:パオロ・ジェノベーゼ/4.0
09.「午後8時の訪問者」2016/ベルギーetc/ジャン・ピエール・ダルデンヌetc/3.5
10.「ジェーン・ドゥの解剖」2016/イギリスetc/監:アンドレ・ウーブレダル/3.5
11.「サマー・ヴェンデッタ」2016/フィンランド/1.0
12.「トランジット」2012/アメリカ/2.0
13.「アイム・ノット・シリアルキラー」2016/アイルランドetc/3.0
14.「THE BITE 変身する女」2015 /カナダ/2.0
15.「サバイバル・ソルジャー」2013/アメリカ/1.0
16.「暗黒女子」2017/日本/3.0
17.「探検隊の栄光」2015/日本/1.0
18.「ドライブ」2011/アメリカ/監:ニコラス・ウィンディング・レフン/3.5
19.「日本で一番悪い奴ら」2016/日本/監:白石和彌/出:綾野剛/4.0
20.「パトリオット・デイ」2016/アメリカ/監:ピーター・バーグ出:マーク・ウォールバーグ/4.0
21.「ソルジャーズ・アイランド」2012/アメリカetc/1.0
22.「恐怖分子」1986/台湾etc/1.0
23.「リベンジ・リスト」2016/アメリカ/3.0
24.「静寂の森の凍えた姉妹」2016/アイスランド/3.0
25.「わたしは、ダニエル・ブレイク」2016/イギリスetc/監:ケン・ローチ/3.5
26.「リベレーター 南米一の英雄」2013/ベネズエラ/3.0
27.「ターボキッド」2015/カナダ/2.0
28.「ビジター 征服」2014/カナダ/2.0
29.「グレイスフィールド・インシデント」201/アメリカetc/2.0
30.「アトラクション 制圧」2017/ロシア/3.0
31.「ラストウォー1944 独ソ・フィンランド戦線」2015/フィンランドetc/監:アンティ・J・ヨキネン/3.5
32.「ノー・エスケープ 自由への国境」2015/メキシコetc/監:ホナス・キュアロン/3.5
33.「LOOP 時に囚われた男」2016/ハンガリー/監:イシュティ・マダラース/3.5
34.「エベレスト」2015/アメリカ/3.0
35.「運命を分けたザイル」2003/イギリス/監:ケヴィン・マクドナルド/3.5 NF
36.「ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆」2015/韓国/3.0

★「断念!映画」
「面白くなさそう」と中断してしまった、「断念=残念」映画は?

「山河ノスタルジア」2015/中国etc.
「侠女」1971/台湾
「コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝」2016/香港etc.
「キカ」1993/スペインetc.
「あやしい彼女」2016/日本
「ブルーバレンタイン」2010/アメリカ

上記の中国、香港、台湾映画のワイヤーアクションなんていまやもうマンガチックで観ていられず、録画消去。

★「映画vs原作」
映像作品もしくは原作の、どちらが「優?」

『暗黒女子』:耶雲哉治監督作△ vs 秋吉理香子原作×

原作はアイデア倒れの感ありの記憶。原作ではどうだったか憶えていないけれど、映画では偽装自殺の不可解さが残った。が、「ああ、こういう筋立てだったか」とあらためて映画で納得?
登場人物が我輩と同じ名字ゆえその名が発せられるたびに「はッ」とさせられた、字は違ったけれど。同じ字ではモノクロ映画の頃の西村晃演ずる刑事名がそうだった。ありそうな名字なのに日本ではルーツ探ると我が家系ふくめて2軒しかないと聞いたことがある。あの役名つけた際の事情を知ってみたいがこれはもうムリだろう。

★「今夜の名言!」

『この惑星は訪問禁止だ。過激な社会だからだ。住みやすい環境なのに・・・過去5千年で40億人が殺された。1万5千もの紛争が起きた。資源が枯渇し600年後に人類は絶滅する』

ロシア映画「アトラクション 制圧」より。冒頭、巨大宇宙船がロシア空軍に撃墜される。モスクワのビル群をなぎ倒しながらの墜落シーンはこれは見もの。が、そんな場所に墜落させるような一方的な攻撃自体もおかしい映画。地球を観察していたという宇宙人がロシア人ヒロインに語る上記のセリフ。さもありなん、だ。

★「期待作!」

題名だけは知っていた、'86年の台湾、香港合作映画「恐怖分子」
エドワード・ヤン監督の名を世に知らしめた作品というけれど、観始めてナニが良いのかサッパリわからず録画早送り。

★「寸評」

イギリス映画「潜入者」は、コロンビアの麻薬組織に潜入した捜査官の実録ドラマ。発覚すれば家族もろとも虐殺されるというのだから並の神経では、と思うんだけれど家庭では普通のパパさん。それを演じているのが、田舎町の真面目な高校化学教師が違法薬物製造に手を染め泥沼にはまってゆく傑作ドラマシリーズ「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストン。はまり役だ。昨年12月のガジュ丸推薦作だった、麻薬王の姪と知らずに結婚した青年の末路を描いた「エスコバル 楽園の掟」と併せて観てみるのも一考。

日本映画「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」は、キャステイングの妙もあり飽きさせぬ展開。
北海道警察の暗部を描いた「日本で一番悪い奴ら」は、イケメンといわれながらイケメンでない俳優のトップに選ばれてしまった綾野剛の怪演で惹きつけられる。白石和彌も注目の監督だ。が、出演者のセリフの聞き取りにくさが難点。

イタリア映画「おとなの事情」は、7人の男女がそれぞれの携帯をテーブルに置き、通話やメールをさらけだすゲームを始める・・・と、思いがけぬ疑惑や秘密が暴露され始め皆が疑心暗鬼に陥ってゆくというありそうな話で見入ってしまった。

「エベレスト」「運命を分けたザイル」「ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆」と、山岳遭難実録映画を続けて観た。で、素人目でも「無謀じゃ?」という遭難に「なんだかなぁ〜」。しかし、クレバスに落ちながらも奇跡的に生還した登山家のドキュメンタリー「運命を分けたザイル」は、そんな「?」通り越し、まさに奇跡。

★「ガジュ丸賞!」

2013年の愛国の日に開催されたボストンマラソン爆弾テロ事件をリアリティあふれた映像で再現の「パトリオット・デイ」だ。
日本で同様の事件起きればこの映画のような捜査方法を駆使できるものだろうか。「日本で一番悪い奴ら」のような警察組織で。

「今夜の映画!」may/2018 完

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