450「嫌悪感って?」(前編)

3.24.sun/2019

★花粉症から蚊の話

花粉症の季節らしい。
らしいと他人事のようにいうのも、幸いにも我輩いまのところソレには無縁なようで。
けれどもこれからの季節、気がかりなのは「蚊」の襲来。
一時は「蚊アレルギー」ではないかと思ったほど虫刺されによる「かゆみ」には毎年悩まされている。でも調べてみると「アレルギー」というほどひどくはないようでひと安心といったところなんであるが、蚊に刺されるとひと夏中かゆみが治まらぬ場合があるのだ。
以前、大学医学部の親愛なるM先生に「長引くかゆみ対処法」についてお尋ねしたことがある。
答えはただ一言、「掻かないことです」

でも今回は去年の夏のはじめに始まった、背中の腰の上あたりのかゆみがつい最近までも。
蚊アレルギーでないにしてもコレは尋常ではないんではと、定期的に通っている内科クリニックのセンセに尋ねてみた。
「センセ、畑違いだとは思いますが」と、上着のすそめくりあげ「もう一年近くココのかゆみが治まらないんですが」
センセただ一言、「掻かないことです」

虫刺されと思っていたそれは、単なる湿疹だという。
こんなにも長くかゆみが治まらぬのも珍しくもないとも。
湿疹って読んで字のごとく「湿った」症状と思い込んでいた我輩、「カサカサ」症状だったゆえその思いがけぬ答えに気を取られ、「なぜ湿疹が?」と聞くのを忘れてしまっていた。あいかわらず冷静に対処できぬ、うろたえるだけのオトコだ・・・。

ついでに聞いてみた。
「センセ、最近起床後に鼻水が出てしょうがないんですが・・・」
センセただ一言、「ハウスダストです」

・・・墨丸時代、他人の目には映らぬ客席裏の事務机周辺同様、墨丸離れ3年あまり寝起きしている我が部屋、テレビ、ビデオ機器が埃かぶったままいまだ無接続状態の周囲には新聞雑誌やその切り抜きうず高く積まれ・・・で、このハウスダスト説には納得。が、「なぜ起床時だけ?」と、またもや聞き忘れていた・・・。

退院後通うようになった医院はこの三年あまりで三軒目(野戦病院の高圧的な軍医みたいなセンセ、老衰で倒れるんじゃないかと気になってしまうセンセの医院経て。眼科と歯科は不信感でそれぞれ今は二軒目)。で、ココの医者はひとことで会話を済ませてしまう、人間味感じられぬ点が難か。で、先生ではなくセンセ止まりという状況。

★話は戻って・・・

そういえば小さい頃から皮膚は弱かった。
夏休みに田舎の野山駆け回り、遊び疲れて風呂にも入らず汗だくで寝てしまうと、吹き出物というかデキものが即できたものだ。それも触れるとすごく痛いヤツ。
当時はそんなとき「タコの吸出し」ってな軟膏塗りたくられた。
軟膏手にしたおばさんに言われたのが、「体のおもてにデキもんできるんやさかい、体の中にガンできへんで。よかったな」
このおばさんには以前にも記した、ヒグラシの声が蛙の鳴き声だと我輩に間違ったコト?教授し、長年信じ込まされていたという苦い経験もたらした人で・・・ま、いまのところ我輩、ガンの徴候はないけれど。

今回のかゆみに対しては、永年禁煙繰り返しながらとうとう貫徹できなかった意志薄弱な我輩ゆえ、とてもじゃないけど「掻くな」なんて実行できるはずもなかった(孫の手なんて小道具売られているほどなのに、掻かずにいられるなんて人いるのか?)。
で、むかしからの家庭用常備薬「オロナイン軟膏」使っていたもののこの軟膏、ホントにクスリなんか?と思うほどまったく効果がない。墨丸時代の水仕事によるアカギレ、ヒビにもそうであって、「ヒビケア軟膏」でようやくそれら進行食い止めた。

で今回、「新ウナク〜ル」も併用。が、これはその場しのぎのモノだった。
そこで、「湿疹」とのセンセの言葉で(診察というほどのモンではないだろう)思い出したのが数年前、洗髪後の翌日にはもう頭皮がかゆくってたまらなかったこと。シャンプー変えてはみたけれど効果なしのところに、TVコマーシャルで知った「頭皮などのかゆみ・湿疹治療薬 ムヒHD」。コレは効いた。
で、コレを薬箱から探し出し使ってみた。
即、効いた。なぁ〜んだったのかのこの一年近く・・・。
ああ我輩、湿疹持ちなんかよ?

「嫌悪感って?」 つづく

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