458「今夜の本!」5〜6/2019のベストは?

7.13.fri/2019

★「今夜の本!」

雑事に追われ更新ままならず。で、取り急ぎ二ヶ月分ご報告。

ガジュ丸評価基準。
5「傑作」4「秀作」3.5「佳作」3「普通」2「不満作」1「駄作?」
NF=ノンフィクション ※=再読作品

01.「名短編、ここにあり」宮部みゆき 北村薫 編/ちくま文庫/3.0
02.「リバース」五十嵐貴久/幻冬舎文庫/3.5
03.「戦争小説短編名作選」講談社文芸文庫編/4.0
04.「岡本綺堂怪談選集」岡本綺堂/小学館文庫/3.5
05.「文豪怪談傑作選 文芸怪談実話」ちくま文庫/3.5
06.「怪奇幻想傑作選 懐かしい家」小池真理子/角川ホラー文庫/3.5

★「断念!本」
「面白くなさそう」と中断してしまった、「断念=残念」本は?

「名短編、さらにあり」宮部みゆき 北村薫 編/ちくま文庫
「嫉妬事件」乾くるみ/文春文庫

★「期待作!」

宮部みゆき、北村薫両氏選出作ならばと期待の「名短編、ここにあり」。解説読めば「なるほど?」と半ば納得するものの、素直に「ウム」うなづけたのは12編中6編にも満たず。版権の問題でもあるんだろうか、両氏ならばこその名短編あるだろうにとの残念な読後感。「名短編、さらにあり」は「さらに」で早々に断念。

★「ガジュ丸賞!」

反して「戦争小説短編名作選」は、被爆作家の林京子「曇り日の行進」はじめ、死が間近に存在した戦中派の作ゆえさすがの読み応え八編。かつ、1949年生まれながら41歳で自死したという佐藤泰志が若干17歳で有島青少年文芸賞受賞の「青春の記憶」、戦争小説集にたびたび取り上げられる目取真俊(1960年生)の「伝令兵」ふくめ力作ぞろいの選集。

「今夜の本!」5〜6/2019 完

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