471「今夜の映画!」9/2019のベストは?

10.08.tue/2019

★「今夜の映画!」

ガジュ丸評価基準。
5「傑作」4「秀作」3.5「佳作」3「普通」2「不満作」1「駄作?」
NF=ノンフィクション ※=再観作品 

01.「クワイエット・プレイス」2018/アメリカ/監:ジョン・クラシンスキー/4.0 
02.「ダマスカス」2018/イラン/3.5
03.「ウインチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」2018/オーストラリアetc/2.0
04.「ジュリアン」2017/フランス/3.5
05.「ニュースの真相」2015/アメリカetc/監:ジェームズ・ヴァンダービルト/出:ケイト・ブランシェット/4.0 ※
06.「英国総督 最後の家」2017/イギリス/3.0
07.「死霊館のシスター」2018/アメリカ/2.0
08.「特別捜査 ある死刑囚の慟哭」2016/韓国/3.5
09.「イナフ」2002/アメリカ/3.5 ※
10.「ローズの秘密の頁」2016/アイルランド/3.5
11.「運命は踊る」2017/イスラエルetc/2.0
12.「ミッシング・レポート」2018/アメリカ/3.5
13.「1987、ある戦いの真実」2017/韓国/3.0
14.「野良犬たち」2014/韓国/2.0
15.「エゴン・シーレ 死と乙女」2016/オーストリア/2.0
16.「スマホを落としただけなのに」2018/日本/監:中田秀夫/4.0
17.「ブレイン・ゲーム」2015/アメリカ/3.5
18.「ブラッド・マネー」2017/アメリカ/3.0
19.「彼が二度愛したS」2008/アメリカ/監:マーセル・ランゲネッカー 出:ヒュー・ジャックマン/4.0
20.「おとなの恋の測り方」2016/フランス/監:ローラン・ティラール/4.0
21.「夫の秘密」2018/アメリカ/2.0
22.「犯人は生首に聞け」2017/韓国/3.5
23.「ニュートン・ナイト 自由の旗を掲げた男」2016/アメリカ/3.5
24.「ハーフ・ネルソン」20067/アメリカ/2.0
25.「愛の亡命」2016/イギリスetc/3.5 ※
26.「浮雲」1955/日本/2.0
27.「放浪記」1962/日本/3.5
28.「LBJ ケネディの意思を継いだ男」2016/アメリカ/監:ロブ・ライナー/4.0
29.「彼女が消えた浜辺」2009/イラン/3.5 ※
30.「フェイクシティ ある男のルール」2008/アメリカ/3.5
31.「そんな彼なら捨てちゃえば?」2009/ドイツetc/3.5
32.「愛しのアイリーン」2018/日本/監:吉田恵輔/出:安田顕/4.0
33.「判事オリヴァー・ストレート 全米に裁かれた男」2019/カナダ/ 3.5
34.「ノクターナル・アニマルズ」2016/アメリカ/3.5
35.「恋は雨上がりのように」2018/日本/3.5

★「断念!映画」
「面白くなさそう」と中断してしまった、「断念=残念」映画は?

「デューン 砂の惑星」1989/アメリカ
「W・スナイプス ザ・シューター」2007/アメリカetc
「アベンジャーズ」2012/アメリカ
「シンクロニシティ」2015/アメリカ
「ベン・ハー 終わりなき伝説」2016/アメリカ
「ブレードランナー2049」2017/アメリカ
「TAG タグ」2018/アメリカ
「エヴァの匂い」1962/フランス
「ローサは密告された」2016/フィリピン
「ザ・スクエア 思いやりの聖域」2017/スウェーデンetc
「マッド・ワールド」2018/イギリス
「誘惑者」1989/日本
「7月7日、晴れ」1996/日本
「スペーストラベラー」2000/日本
「インスタント沼」2009/日本
「ハッピーウエディング」2016/日本
「亜人」2017/日本
「関ヶ原」2017/日本

デビット・リンチ監督「デューン 砂の惑星」は、かつても挫折。ぬいぐるみのような宇宙人が出てくるともうダメで。「アベンジャーズ」も非現実過ぎて。「ブレードランナー2049」は、酒に酔って話についていけずで。「亜人」ふくめ期待の本広克行監督の今月作品群、冒頭のチャラさで。「関ヶ原」、面白そうなのにセリフ聞き取りにくくって(日本映画はコレが多すぎるのだ!)・・・それぞれ中断。

★「映画vs原作」
映像作品もしくは原作の、どちらが「優?」

「ノクターナル・アニマルズ」:オースティン・ライト原作× vs トム・フォード監督○

離婚した夫から送られてきた小説原稿「夜の獣たち」。それを読む元妻の心理描写がくどすぎた原作に比べ映画版は簡潔。ベネチュア国際映画祭受賞作ながら原作とかわらずの展開でのめり込めず、受賞するほどの作かとも。

★「今夜の名言!」

「勝つためには?・・・どうする?」
「攻撃する」
「攻撃した後は何をする?」
「何もしない」
「なぜだ?」
「攻撃し続けるから」
 毎度のことながら酔ってのメモゆえ該当作名不明。

★期待作!

成瀬巳喜男監督の最高傑作といわれ、かつあこがれの高峰秀子主演の「浮雲」ようやく観れたというのに、思い込んでいた純愛ドラマとは真逆の、自堕落で薄情な男を追い求め売春婦までに身を落とす女の一生のドラマ。それが同情できぬ描き方・・・。

★寸評!

音に反応して生き物を襲う”何か”により人類滅亡の危機下、孤立した農園一家のサバイバルを描いた「クワイエット・プレイス」は、先月「ガジュ丸賞」の”何か”がおかしい白人一家描いたスリラー「ゲット・アウト」同様、我輩好みの”異色”作。
その点では、美女と身長140センチの小男とのラブコメ「おとなの恋の測り方」、安田顕演ずる農村の一人息子42歳が婚活ツアーでフィリピン娘を嫁にし、息子溺愛の母親からめての騒動描いた「愛しのアイリーン」も。

再鑑賞ながら、あいも変わらずついラストまでが、小説、映画の題材でよくとりあげられる夫の暴力に耐えかねての妻の逃避行描く、マイケル・アプテッド監督「イナフ」(主演ジェニファー・ロペス)、ソ連高官が愛する妻を残し米国に亡命するシャミム・サリフ監督「愛の亡命」、イラン映画「彼女が消えた浜辺」、そしてブッシュ大統領(息子)の軍務経歴詐称を暴く「ニュースの真相」が、二度目の鑑賞に耐え抜いた作品。

「ニュースの真相」同様”学べる”映画としては、ケネディ暗殺で大統領となったリンドン・ジョンソンの苦悩と挫折を描く「LBJ ケネディの意思を継いだ男」、南軍兵士にもかかわらず貧民や奴隷のために戦った実在の人物伝記、ゲイリー・ロス監督「ニュートン・ナイト 自由の旗を掲げた男」(マシュー・マコノヒー主演)も見応えあり。

軍事政権下で拷問死した学生の事件が市民運動に発展する「1987、ある戦いの真実」は、右派でも左派でも政権奪取すればどっちもどっちの韓国の映画。

期待せずゾクゾクさせられた「スマホを落としただけなのに」。観終わって監督が我輩ファンの中田秀夫さんと知った拾いモノ。

★「ガジュ丸賞!」

ジョン・クラシンスキー監督「クワイエット・プレイス」!

「今夜の映画!」9/2019 完

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