488「ひゃっきん話 其の一」

5.7.thu/2020

故あって8年に及んだ酒場墨丸での独居生活が突然の病で崩壊瓦解。
やむなく店を閉め、やむなくK市の自宅に戻ってはや5年近く。
そこで生じた難点のひとつに、「暗さ」があった。
心情のそれはさておき、この田舎の夜の暗さのことである。

★センサーライト

我が家の門灯は明暗で自動点灯するものの、つづく家屋玄関外灯は手動。
つけ忘れ消し忘れ多々のため、こまめな我輩が戻ってからはオフのまんまに。
すると、暗くてドア鍵穴がわからない。

年老いた母のため、かつて門から玄関への階段にホームセンターで売られているセンサーライトが家人の手で取り付けられていた。その母が介護施設に入ったゆえもう無用かとそれを玄関先に移設、玄関灯の代わりにした。

が夜間、玄関扉開け家屋に入ると、そこはより深い闇。
その靴脱場から手を伸ばせば玄関内点灯スイッチあるのだけれど、脱いだ靴などがあると手を伸ばさねば届かぬ設計ミスかもの位置にそれはある。
で、玄関入ったすぐのところにもセンサーライトあればと思っていた。
しかしこれが意外にする価格。
ホームセンターで最も安価なので二千円ほどもする(呑み代のそれは安いと思うのに)。

昨年、そのソーラータイプを買ったことがある。
先に述べた階段のために。そこが暗くなったと文句いう我が妻リ・フジンの口封じのために(鳥目かよ。文句いう前にこまめに玄関灯スイッチ切っとけよ)。
ミステリー小説ならば「センサーライト殺人事件」ともなろうが、我輩は妻殺しより二千円投資を選択。
でロイヤルホームセンターでソレを買ったのだが、これが設置してみると、点かない。
ホームセンターに返品行。
店員「あ、この商品・・・」
いままでクレーム多々受け付けたような口ぶりだった(売るなよ)。
結局、ワンランク高めのに買い換える羽目に。
「コレ大丈夫でしょうね」と念押しつつ・・・(現在、前記クレーム多々商品?商品棚には見当たらない)。

で今回、手を伸ばすのが面倒だからといってまた二千円プラスαもの投資かよ・・・と思っていたら、ダイソーで三百円のそれ発見。
ホームセンターで買ったのに比べ10分の1ほどの価格。
信用できぬ100円ショップのだけど(いまはもうホームセンターもだけど)。
というのも、玄関用として地面に刺すタイプの庭用ソーラータイプのをダイソーで買ったことがあった。
点かなかった。
ダイソーに返品行(ガソリン代くらいくれよ、ホームセンターも)。
店員、ホームセンターと同じ口ぶりの対応だった(思えばともに中国製)。
このときはもう買い換えなかった。積もり積もってしまった百円商品不信感で(過去のこのページのどこかにそれら不良商品群顛末記あり)。

で、ほとぼり冷めた最近になって発見したのがこの三百円商品。
ただ屋内専用タイプの電池式ではある。
三百円ならそれで充分。
不信感100%ながら、買ってみた。
信じられなかった。
ちゃんと作動した。
この数日も作動している。
久々のヒット商品である。
ん?久々って、前にヒット商品なんてあったっけ?

「ひゃっきん話」つづく

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