517「今夜の映画!」(2/2021のベストは?)

3.20.土/2021

★「今夜の映画!」

ガジュ丸評価基準。
5「傑作!」 4「秀作」 3.5「佳作」 3「普通作」 2「不満作」 1「駄作?」
NF=ノンフィクション系 ※=再観作 ?=ようワカラン

01.「ライリー・ノース 復讐の女神」2018/アメリカ/3.0
02.「FUKUSIMA 50」2020/日本/3.0
03.「世界の果ての鼓動」2017/イギリス/2.0
04.「キラー・インサイド・ミー」2010/アメリカ/監:マイケル・ウインター・ボトム 出:ケイシー・アフレック/4.0 
05.「影裏」2020/日本/2.0
06.「TRICK トリック2」2006/日本/3.5
07.「TRICK 霊能力者バトルロイヤル」2010/日本/2.0
08.「私のニューヨーク」2018/アメリカ/1.0
09.「スピード・キルズ」2018/プエルトリコ/3.5
10.「ウォーデン 消えた死刑囚」2019/イラン/3.5
11.「ひとよ」2019/日本/3.5
12.「ずっとお城で暮らしてる」2019/アメリカ/2.0
13.「プロジェクトグーテンベルグ 贋札王」2018/香港etc/監:フェリックス・チョン 出:チョウ・ユンファ/4.0
14.「ミッドサマー」2019/アメリカetc/2.0
15.「レインメーカー」1997/アメリカ/監:フランシス・フォード・コッポラ 出:マット・デイモン/4.0
16.「ある女流作家の罪と罰」2018/アメリカ/監:マリエル・ヘラー 出:メリッサ・マッカーー/4.0
17.「ロープ」1948/アメリカ/3.5 ※
18.「赤ひげ」1965/日本/3.5
19.「チェイサー」2017/アメリカ/3.0
20.「ロボコップ」2014/アメリカ/3.5
21.「フィッシュマンの涙」2015/韓国/3.0
22.「シェイプ・オブ・ウォーター」2017/アメリカ/監:ギレルモ・デル・トロ 出:サリー・ホーキンス/4.0
23.「ザ・プレイス 運命の交差点」2017/イタリア/監:パオロ・ジェノベーゼ/4.0
24.「アンダー・ザ・ウォーター」2019/スウェーデン/2.0
25.「ストレンジ・ワールド 異世界への招待状」2019/イタリアetc/2.0
26.「三尺魂」2018/日本/3.5
27.「5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生」2017/ドイツ/監:マルク・ローテムント/4.0

★「断念!映画」
「面白くなさそう」と中断してしまった、「断念=残念」映画は?

「今夜、ロマンス劇場で」2018/日本
「ザ・キッチン」2019/アメリカ
「エスケープ・ゲーム」2019/ベルギー
「時雨の記」1998/日本
「アンダー・ユア・ベッド」2019/日本
「オペレーション・ローグ」2019/アメリカ
「ゲット・バック 絶体絶命」2019/ロシア
「十二人の死にたい子どもたち」2019/日本
「Red」2020/日本
「LOFT ロフト」2005/日本 
「ブルー・ストーリー」2019/イギリス
「ジョン・F・ドノバンの死と生」2018/カナダetc
「謝罪の神様」2013/日本

★「今夜の名言!」

ロボ「久しぶりだな。大変だったな」
ルイス「これで色も相棒だ」
ロボ「バロンと奴の一味を逮捕するぞ」
ルイス「その言葉を待っていた」

→ ゲイリー・オールドマン、マイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソンら主役級の俳優が脇わ固めた新作「ロボ・コップ」から。黒色のロボ・コップに改造された主人公と相棒の黒人刑事との会話。

「小男はダメ。小男が優しいのは最初だけ。本当よ、背の低い男は必ず浮気する。下の方は酸素が薄いのかも」

→ 囚われたアマゾンの半魚人と唖の女清掃員が心通わせる「シェイプ・オブ・ウォーター」で、同僚清掃員の愚痴。むかし小男に嫌な目にあわされた我輩、「酸素が薄い」で笑った。

★「ガジュ丸賞!」

黒澤明映画はほぼ観た。
ほぼというのは、青春時代に代表作の一本「赤ひげ」が町の映画館で上映されたというのに観なかったからだ。
当時、加山雄三の映画「若大将シリーズ」が流行中。金持ちのボンボン風情の男が準主役の「赤ひげ」で黒澤映画のイメージ壊されるような気がして。以来、なぜか観る機会のないままに時が過ぎ、数年前にようやくテレビ放映作を録画。でも、お楽しみはをあとからにと今までとっておいて・・・で、この作品が黒澤映画の傑作群と凡作群の境目だな、以後の作品はどれもこれも面白くなかったな、加山さんはもう過去の人かで違和感なかったな、だけが感想でした。

お楽しみはあとからといえば、韓国映画の傑作猟奇殺人劇「チェイサー」のリメイク作(アメリカで製作とか)と思い込み、これも録画して数年経過のアメリカ映画「チェイサー」・・・なのに、まるで違った幼児誘拐劇。懐かしの、少し老けた黒人女優ハリー・ベリーが母親役で出演、だけが印象に残ってます。

今月の秀作のなかで今も印象に残る作品は、著名人の手紙を捏造し売り続け告発された、実在(!)の作家の手記を映画化した「ある女流作家の罪と罰」、95%の視力を失いながらも健常者装い、一流ホテルへの就職を目指す青年の悪戦苦闘劇も実話という「5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生」、アカデミー賞受賞作「シェイプ・オブ・ウォーター」、人の運命を決める天使なのか、日夜街角のカフェに居続け人々の悩みの解決策を、それも過酷なソレを提示する男を描いた「ザ・プレイス 運命の交差点」とあるなかで、首をかしげる箇所多々ありながらも最後まで見入ってしまったのが、青春時代に一時ハマった犯罪小説家ジム・トンプソン原作の「キラー・インサイド・ミー」(原作「内なる殺人者」)2010年製作。マイケル・ウインター・ボトム監督 ケイシー・アフレック主演作。
1950年代のテキサス田舎町が舞台。人当たりのいい人望ある保安官助手が、あることをきっかけに裏の顔をあらわし、次々と殺人を犯し破滅へと突き進む様子をスリリングに描いての、2月の「ガジュ丸賞!」。前記列挙の作品群と甲乙つけがたし、ですけれども。

「今夜の映画!」(2/2021)完

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