535「今夜の映画!」(9/2021のベストは?)

10.18.月/2021

★「今夜の映画!」

ガジュ丸評価基準。
5「必見!」 4「オススメ!」 3.5「損なし」 3「普通」 2「不満!」 1「駄作?」
NF=ノンフィクション類 ※=再観 ?=ようワカラン

01.「博士と狂人」2019/イギリスetc/監:P・B・ショムラン出:メル・ギブソン/3.0
02.「イエスタデイ」2019/イギリス/監:ダニー・ボイル/4.0
03.「ロストクライム 閃光」2010/日本/監:伊藤俊也/2.0
04.「風立ちぬ」2013/日本/監:宮崎駿/2.0
05.「ハチドリ」2018/韓国etc/監:キム・ボラ/2.0
06.「家族を想うとき」2019/イギリスetc/監:ケン・ローチ/3.0
07.「マシニスト」2004/スペイン/監:ブラッド・アンダーソン 出:クリスチャン・ベール/3.5
08.「ソウル・キッチン」2009ドイツetc/監:ファティ・アキン/3.5
09.「ファンシイダンス」1989/日本/監:周防正行 出:本木雅弘/3.5
10.「82年生まれ、キム・ジョン」2020/アメリカ/監:マックス・ウインクラー/3.0
11.「ある画家の数奇な運命」2018/ドイツ/監:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク/3.5
12.「ピータールー マンチェスターの悲劇」2018/イギリス/監:マイク・リー/3.0
13.「勝手にしやがれ」1959/フランス/監:ジャン・リュック・ゴダール 出:ジャン・ポール・ベルモント ジーン・セバーグ/1.0
14.「ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏」2019/イタリアetc/監:シーロ・ゲーラ/3.5
15.「アンドロイド2040 R.I.A」2021/イギリス/監:リチャード・コールトン/3.5
16.「新感染半島 ファイナル・ステージ」2020/韓国/監:ヨン・サンホ/2.0
17.「アンチ・ライフ」2020/カナダ//監:ジョン・スーツ 出:ブルース・ウイルス/1.0
18.「アルビノ・アリゲーター」1996/アメリカ/監:ケヴィン・スペイシー 出:マット・ディロン フェイ・ダナウェイ/3.5
19.「背徳の囁き」1990/アメリカ/監:マイク・フィッギス 出:リチャード・ギア アンディ・ガルシア/3.5
20.「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」第31作/1983/日本/監:山田洋次 出:都はるみ/3.5
21.「男はつらいよ 寅次郎春の夢」第24作/1979/日本/出:香川京子 林寛子/3.5
22.「ターミネーター:ニュー・フェイト」2019/アメリカ/監:ティム・ミラー 出:リンダ・ハミルトン/3.5
23.「サプライズ」2011/アメリカ/監:アダム・ウィンガード/3.0
24.「パーム・スプリングス」2020/アメリカetc/監:マックス・バーバコウ/ 3.5
25.「パニック・フライト」2005/アメリカ/監:ウェス・クレイヴン/3.5
26.「悪い種子」1956/アメリカ/監:マービン・ルロイ パディ・マコーマック ナンシー・ケリー/4.0
27.「スペル」2020/アメリカ/監:マーク・トンデライ/1.0
28.「ドラッグ・チェイサー」2019/コロンビアetc/監:ジェイソン・カベル 出:ニコラス・ケイジ/3.0
29.「夕陽のあと」2019/日本/監:越川道夫 出:貫地谷しほり/3.0
30.「アーカイブ」2020/イギリス/監:キャヴィン・ロザリー/2.0
31.「ふたりのJ.T.リロイ ベストセラー作家の裏の裏」2018/アメリカ/監:ジャスティン・ケリー/3.5
32.「マッド・ハウス」2019/アメリカ/監:デヴィッド・マーモー/3.0

★「断念!映画」
「面白くなさそう」と中断した、「断念=残念」映画は?

「ティファの手紙」2018/中国/監:岩井俊二
「私がモテてどうすんだ」2020/日本/監:平沼紀久
「7リミット・キルズ」2020/ポーランド/監:ヴワディスワフ・バシコフスキ
「インモータル 不死身の男」2019/ベラルーシ/監:アレクサンドル・フランスクビッチ
「少女」2016/日本/監:三島有紀子
「台風クラブ」1985/日本/監:相米慎二
「罪と女王」2019/デンマークetc/監:マイ・エル=トーキー
「名もなき世界のエンドロール」2021/日本/監:佐藤祐市
「ホテルローヤル」2020/日本/監:武正晴
「男たちの挽歌 REBORN」2018/中国/ディン・シェン

★「ガジュ丸賞!」

印象に残った作品群!

売れない歌手がビートルズのイエスタデイを何気なく口ずさむと、周囲の人々から絶賛の嵐。「ん?」と思った主人公、その世界にはビートルズが存在していなかったのだ。そしてペプシはあってもコカ・コーラはなく、タバコも存在しないという別世界に入り込んだ歌手を描いたダニー・ボイルの「イエスタデイ」!

不眠症で急激に痩せ衰えた男を演ずるクリスチャン・ベール。その減量30キロの鬼気迫る演技に注目すべしの、男の悪夢を描いた「マシニスト」!

かつてヌーベルバーグの記念碑的作品といわれた「勝手にしやがれ」は、ジャン・ポール・ベルモントの相手役ジーン・セバーグの名と彼女の髪型がセシルカットと呼ばれていたことをすぐ思い出したほどの熱烈映画ファンだった我が青春時代に観たかった作品。ようやく観れたというのに、我輩のような凡人には「どこがいいんだ?」。ただこの頃のフランス映画、やたらとタバコをふかす場面が多いことに時代を感じた。

すごいなぁ、「ターミネーター:ニュー・フェイト」!「ターミネーター」から35年後の正当な続編3作目なんだから。年老いたリンダ・ハミルトン健在なりにも驚いた。

B級サスペンスながらつい見入ってしまったのが「パニック・フライト」!
航空機内でヒロインの隣り合わせになった親切な青年が、実はテロリスト。ヒロインは男が企てる要人暗殺を阻止しようと孤軍奮闘。監督は「エルム街の悪夢」のウェス・クレイヴン!

一躍ベストセラー作家としてマスコミに登場した少年が、実は作家が企てた偽物(それも少女)だったという実話(!)を描いた「ふたりのJ.T.リロイ ベストセラー作家の裏の裏」!

で、今月の「ガジュマル賞!」は、「悪い種子」!
ビビアン・リーとロバート・テイラーの傑作恋愛映画「哀愁」(1940)でファンになったマービン・ルロイ監督作ってんで観た「悪い種子」(1956)。
5歳の子供が人を殺すことはあり得るのか?無邪気で可愛い娘の周囲で起こる人の死に母親は娘を疑い苦悩。そして、ある真実を知ってしまう・・・といった暗い内容だけど、本編終了後のシーンで観客は救われ、このシーンで評価アップともなる、昔の映画は良かったと思わせる久々の傑作。確かウイリアム・マーチの原作本がわが書庫にあるはず。読もう!

「今夜の映画!」(9/2021)完

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