543「続・運命の分かれ道」

01.29.土/2022

★今回の分岐点

その日のバイト出勤時、郵便局に用があってクルマで早めに家を出た。
なのに、局の駐車場が満杯。あきらめた。
仕事場に早く着きすぎるようなとき、停車して一服できるスペースのある鉄道ガード下に向かった。
なのに、そのガード手前が道路工事中。工事車両にスペースを占められていた。

仕方なく通り過ぎようとして、気づいた。
今日の仕事帰り、リサイクルショップに売却するブツの積み忘れがあることに。
家に取りに戻るか?
いや、明日はバイト休みだし、クルマも空いてることだし、リサイクルショップは明日にしょ、と思い直したのが運命の別れ道・・・。
郵便局、ガード下と「運悪く」が続いていることに気づかぬ「迂闊さ」も運命の分かれ道・・・。

★リサイクルショップ

リサイクルショップ活用談はかつても記したけれど、服類の売却は初めてだった昨秋の話。

親族らが持ち帰った残りの不要な服やら雑貨、70Lゴミ袋四つに詰め込んでの服飾雑貨取り扱い専門の地元「2nd STREET」行。
秋の買取り価格20%アップ最終日ってんで、査定、なんと2時間待ち。
ちょうど用があっての閉店間際に戻ると、夏物も混じっていたとかで、二袋返品。
ミヤケイッセイのショルダーバッグもその返却品のひとつ。
別のリサイクルショップで500円で買った品だ。
でもその返却バッグ、使いやすくって今また愛用中・・・なんで手放そうとしたんだろ。

その日の買取価格、18点で計834円。20%アップでだ。
最高額400円の一点除き(品は不明)、他は5円から10円の買取り価格。
後日、買い取られていたウエストポーチは1300円、多機能ベストは900円で売られていた。
そのベストみて、これまた「なんで売ってしもたんやろ?」
「買い戻そか」(バカだ)と迷いつつ後日店に行くと、もう買われてしまってなかった・・・。

サラリーマン辞めた友人がスーツ売り払い、一点10円だったと憤っていたけれど、そうじゃないとこんな商売成り立たんわな。
でも、持ち込む作業等思うと、なんかバカみたいなことしてる気分・・・ブランド物の時計はかつて万のつく金額で売り払ったことがあったけれど、質屋さんに言わせると「質種ですから質屋のほうが高査定ですよ」

★再び分岐点の話

今回売り払おうとしたのは、リサイクルショップ「ジャングル ジャングル」で、税込み2980円で買った新品フルフェイスのバイクヘルメット。サンシェード付きなど、いたれりつくせりの工夫なされた品。

現在愛用の三輪バイク、原付きなのにグリップウオーマーが装備。さらに、以前のバイクのハンドルカバーをも取り付けている。さらにさらに、同じ「ジャングル」で買った、これも2980円の新品NANKAIライダーズジャケット併せて身につけると、この冬の寒さ、全然ツラくないのに驚いた。そのジャケットなど胸や背中にパッドが縫い込まれ、どういう仕組みかわからぬが発熱してくれるのだ。去年までの冬場のバイクは寒すぎてバス通勤だったというのに・・・。

けれどもそのヘルメット、メガネの取り外しが困難なほど頭部に密着・・・。
メガネ装脱着にあまりにも時間がかかりすぎるのだった。バイト帰りにスーパーでのその夜の食料買い出し等せねばならぬ身にとっては、一日何度ものヘルメット装脱着はひと苦労。
さらにサラリーマン時代同様、仕事場にいったん入ると一生出てこれぬ気分に陥る被害妄想、強迫観念にとらわれる我輩、今も就業時刻ギリギリの職場着という状況下での駐輪場での時間のかかりすぎるのも問題・・・で、そのヘルメット、即日、忌まわしき負の代物と化してしまっていて・・・。

ならばと、コレをリサイクルショップの「トレファク」に売っ払い(そこではヘルメットも扱っている)、その金元手にジェットヘル購入を思いついた・・・ついでにその他ブツをもと思っていたのに、車に積んだのがヘルメットだけだったのだ。

★仕事帰りに

で、この日の仕事帰り、ジェットヘルっていくらなんだろと思いついたのも、運命の分かれ道・・・ホームセンター「ナフコ」に寄ってしまった・・・。

フルフェイスの前は、以前所有のバイク、ホンダ・ズーマーを知人から譲り受けた際に付いてきた、お椀タイプの、耳も顔もガードなしの格安ヘルメット。
でも、最近診断されたドライアイのせいか、向かい風で目が痛く、かつ寒風にさらされる耳も痛くって、フェイスガードはもう必須、ということでのジェットヘル。

★展示コーナーで

安いタイプでも税込み4000円以上だった・・・。
フルフェイス2980円は格安だったな、もったいないな、などと思いつつ商品選別してると、気づいた。とある「サンプル品」に。
もしかして、と店員に「このサンプルの商品あります?」(展示コーナーにそのタイプの在庫だけがないのに気づいての問い)。
店員、棚探しつつ「・・・在庫切れですねぇ」
我輩、いかにも残念そうに「そっかぁ、ないんかぁ・・・ならこのサンプルだとちょっとは安くなる?」
店員、担当者に問い合わせ、「30%オフなら」
で、税込み2833円でジェットヘル、ゲット。

★トレファク行

翌日、予定通り、フェイスガード保護のビニールシールも貼り直しての、まさに「新品」ヘルメット売却に「トレファク」へ。
店員、あっさり「中国製は扱ってないんです」(中国製なのだ)。
買い取られたのは子供の頃、小遣い貯めて買ったケンコーの双眼鏡が300円で(前述「2nd STREET」ではなぜか返品されたブツ)。

帰りに、家具も電化製品も扱ってる「2nd STREET」へ。
店員、あっさり「ヘルメットは扱ってません」

こんなこと、予想もしていなかった・・・手元にお椀タイプふくめヘルメット3個も残ることになるなんて!
これぞ「運命の分かれ道」が発端ではなかろうか・・・。

★結末・・・

残る解決策は、別方向にある遠方のリサイクルショップ2店に向かうしか・・・と思ったとき思いついた。
墨丸会員某女史が大型バイク買ったという話を、我が親族五人がライダーなのを。
「彼らに声かけてみよ!」

結局、娘さくらんぼうが買い取ってくれた、3000円も出して。
リサイクル店購入のカシオのリストウォッチ、ベイビーGのおまけ付きにしたけど・・・。

「続・運命の分かれ道」(完)

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