15「マオテツA」

★3.13.mon./2005

今夜は、最近のお客さん非会員ナオミ嬢と、おなじくノリコ嬢がカウンターで互いに知り合い和気あいあいに。途中来店の会員20号せいざぶろうクンらふくめ若者4人、墨丸閉店後も某所で朝6時まで飲んでいたとか。我輩は同年代の方いずで参加せず。

米映画『キャットウーマン』をみる。
コミックヒーロー映画は好みではない。「スーパマン」や「バットマン」をアメリカ成人はなぜ観たがるのだろう。その点いつも不思議に思う。幼稚なんだろうか。だから平気で原爆落とすのだろうか。
同じハル・ベリー主演の黒人女性の半生を描いた『彼らの目は神を見ていた』は反面シリアスすぎて、仕事後の半睡眠状況下ではしんどい。共に評価2/5。

新米女性編集者が発見した30年前の投稿恋愛小説が、感涙の傑作。が、ラストの原稿が欠落していた。結末を知りたい、そして出版したい、と作者を探す米映画は、『永遠のキス』
これは我輩好みの題材。残念なのは、その小説の傑作さが映画の中で描ききれていず、感情移入しきれない点。そしてラストのダサイ終わり方(みれば分かる)。が、主人公の編集者(美人か否か、場面によって印象変わるこの役者は?)の魅力的な髪型(あの短髪カットはなんと呼ぶのだろ?)と、懐かしのテレンス・スタンプ出演(60年代の西部劇「血と怒りの河」や傑作「コレクター」の男優)が救い。2/5。

★3.14.tue.

毎月この中間の週はヒマ。
韓国ホラー映画『コックリさん』をみる。
同じく「箪笥」もそうだったけれど、日本ホラーの亜流って感じぬぐえずで、2/5。

冒頭、妻を目の前で不気味な72年型キャデラック・エルドラドにひき殺されるショッキングなシーンで「こりゃ、ひろいもの!?」と期待の米映画『ハイウェイマン』は、スピルバーグの「激突」やルトガー・ハウアー主演の「ヒッチャー」的な異常サスペンスかと思いきや、エルドラド運転の連続ひき逃げ殺人鬼に特異性なく拍子抜け、2/5。

★3.15.wed.

極端にヒマ。
で、めずらしく1時すぎにクローズし会員91号エム氏と居酒屋「北越」へ。ここの日本酒は日本盛。それが好みではないので頼んでおいた菊正宗が入荷していた。少々感激。

米映画『ドラムライン』をみる。
大学のマーチングバンドにスカウトされた黒人少年の人間的成長を描いた作品。音楽音痴の我輩にとってはハイライトのマーチングシーンの優劣なんか分かるはずもなく、2/5止まりに。が、アメリカのマーチングバンドの派手さとその力の入れようには目からウロコ。

★3.16.thu.

ヒマながらも4時半まで営業。
この夜は初めて『ハリーポッター賢者の石』をみる。期待に反し、お子様向きすぎて、2/5。

★3.17.fri.

金曜日の面々、墨丸会員321号サノ氏、691号ポストマン、非会員オーバヤシさん、91号エム氏らがいつものように順次来店。めずらしくもテレビディレクターのO氏のみ来られず。
深夜来店の721号カバちゃん、調理師学校卒業で郷里広島にUターン就職決定。この時期は常連サンが次々と転勤引越ししていく時期だ・・・。エム氏らと焼肉「五臓六腑」で夜食。

★3.18.sat.

昼間、米映画『ソウ2』をみる。
密室の壁に鎖でつながれた男二人。その間には血まみれの男の死体。「なんなんだ、この映画は?!」と思わせてくれたショッキング極まりない前作より多少劣るが(感覚がマヒしたんだろうな)さらに続編ありそうな結末でまた期待。今週いちおしの作品。4/5。

深夜、会員20号せいざぶろうクンより電話。
「田中ホモ丸(18号)からさっき電話あったけど、なんかくら〜かったわ。なんかあったん?」
うむ、忘れてた。12時に彼、会社の同僚たちと飲みに来るって予約入ってたんだ・・・。う〜む、来る途中、酔っ払い運転で人でもはねたか?逃亡中か?と、12時とっくに過ぎても現れぬゆえやきもきしてるとあにはからんや、1時前、ケロッとした顔で来店。「電話?飲みに来てるかなって思って」。で、5時過ぎまで営業。ペナルティで彼に働かせながら・・。

「マオテツ」つづく

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