16「マオテツB」

★3.19.sun./2005

ひさかたぶりの休み。
といっても本日は、墨丸会員91エム氏と最近知り合った“彼女”を親しくさせるための食事会。が、食事会以前にとっくに彼は“彼女”と仲良くなってしまってて、考えれば無意味な食事会。

予定は午後7時から会員57号貧血姫の自宅にて。
が、我輩は昼間の喫茶部から依頼の「メニュー変更」等の作業遅れで7時30分過ぎから参加。
う〜む、世に言う「ラブラブ」の今夜の主人公たちをみてると、7時半以降の作業を残してまで参加のこの会はいったいなんなのだ?
さらに11時半からカラオケに行こう!という誘いに乗ってしまったカラオケ嫌いの我輩・・・「フリードリンクやから飲め、飲まな損!」といわれ飲まされ疲れ果て、午前3時に早退。

★3.20.mon.

祝日前夜ゆえ、本来休みになるはずの月曜本日はオープン。
昨夜はその代わりに休んだわけだが、なんなんだ、このヒマさは!
深夜、表通りをみわたすと軒並み早仕舞い。
ウチも1時半にクローズし、久しぶりに居酒屋「まんまる」へ。
この時間帯の常連サンたち(飲み屋のおかみさん、コンビニの店長)に会え、ホッとひと息。至福の時間はこんな時と布団にもぐりこんだ時か・・・。

★3.21.tue.

祝日で昼の喫茶部休みゆえ、朝から半日がかりで喫茶とバーの表看板再制作。

★3.22.wed.

雨かつヒマなはずの水曜日(月曜につづく厄日の曜日)なのに0時半来店のO氏いわく「雨でヒマやと思ったのに・・・」。それほど忙殺。いまだにわからぬ水商売。ゆえに水商売か。

10年以上も前に読んだスコット・スミスの傑作小説が映画化され、ようやくその米映画『シンプルプラン』をみる。
一般市民が、墜落し雪に埋もれた小型機を発見。その機内には440万ドルの大金が。それはマフィアの金。そうとは知らずネコババしてしまって起こる悲劇。わかるよなぁ、こういう状況に陥った彼らの心理と行動・・・。評価4/5。

★3.23.thu.

帰宅後、布団に首までもぐり込みながらビデオ映画をみつづけてることが多い昨今。映画み終わり、テレビ画面が通常番組にもどるといらつくのが、以下・・・

番組合間のこれらは必要なんだろうか?
「ちちんぷいぷい、ぷ〜、ぷ〜!」とか「らいおん、らいお〜んチャンネル!」・・・。「ぷ〜、ぷ〜!」なんて食事中に耳に入るとオナラ連想し食欲半減。

繰り返されすぎる保険会社のCM、すぐチャンネル変える反射神経ようやく身についての先日、あれは夢だったのか、「ただいまからアリコのコマーシャルがはじまります」なんて事前予告が画面に。で、即座にチャンネルを変えることが出来たんだけど。チャンネル変えてもこれまた他局で同じコマーシャルやってるのがイヤラシイ・・・。

またあの引越し会社の「♪まごころ込めて〜」も、いちいち真心なんて込めてるはずもないだろうがとしらけて目がさえて、またまたビデオテープをデッキにガシャリと挿入してしまうのであった・・・。

★3.25.sat.

午後9時からずっと忙殺されつづけ、疲労困憊!
たまたまおられた墨丸会員705号タムリン・トミタに手伝ってもらったけれど、アシスタントの彼女さえ「しんどい・・・」
空腹にもたえかね4時過ぎに閉店させてもらい、手伝ってくれたお礼にとタムリンと焼鳥「さのも」へ。が、満席。ではと「百えん串カツ」へ。ここも満席。この夜はどこも忙しかったようである。

★3.26.sun.

昨夜の反動か、いや日曜はこんなもんか、ヒマなこの日の深夜、会員344号トミーと店で飲み語り合う。人それぞれ日ごろ口には出さぬ“大きな問題”をかかえのた打ち回ってるのだとあらためて実感。ガンバロウではない、トミー、お互いどうにかして生き抜こう・・・。

デイビット・マレル『廃墟ホテル』(ランダムハウス講談社)を読む。
沖縄の中城城(なかぐすくじょう)跡裏にある巨大ホテル廃墟の隅々まで“探検”した帰途、奇しくも那覇空港で購入した本だ。
1972年デビュー作「一人だけの軍隊」(映画「ランボー」の原作)の作者翻訳版最新刊。
アメリカ東海岸の町にそびえたつピラミッド型の豪華ホテルの廃墟に深夜、数人の男女が侵入する。なぜか封印された客室、秘密の通路の発見、そして崩れ落ちる階段やフロア・・・。その謎と恐怖の暗闇に忍び寄る、悪意・・・。

著者によるとこうした侵入者は都市探検者(クリーパー)などと呼ばれ、最初の一人は1793年にパリの地下墓地を探検中行方不明になったフランス人。で、その死体が発見されたのが11年後だったという。2004年にはその250キロにおよぶ地下内に完全な設備の整った劇場が発見されたとか。
2002年にモスクワの劇場がチェチェン勢力に占拠されたときには、忘れられていたトンネルを通って都市探検家が兵士を内部に導いたとか・・。
こうした我輩好みの題材がちりばめられた本書ゆえ、少々甘く、評価4/5。

「マオテツ」つづく

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