59「いい話の夜」

5.11.fri./2007

★沖縄の人

いい話を聞いた。
32歳男性。2度目の来店。
この6年間、兄弟6人で一人毎月1万円積み立てての総額二百万。
その資金で、還暦間近の御両親招待でこの連休、伊豆に家族旅行したんだって。
う〜ん、お話聞きながら「ご出身はオキナワ方面?」と思っていたら、やっぱり沖縄中部の石川出身。
我輩「いいですねぇ、しょっちゅう沖縄帰れて」
彼「いってもなんにもないですやん」(大阪弁やった)
う〜ん、なるほどなぁ。われらの沖縄の魅力はあの海と空とゆったりした空気の流れみたいなもんやからなぁ。

本土からの移住者専門の、石垣島の不動産屋の話を聞いたことがある。
コンビニまで車で20分もかかる浜辺のアパートメント。
移住希望の若夫婦「海が見えて、ここがいいわぁ」
不動産屋「みなさんそうおっしゃいます。けど本土の方には想像できないほどの西日の強さですし、80%近い方々が本土に戻られてしまいます」(この人、正直)。海なんて数週間みてるとみんな飽きるというのだ(なるほど)。
おまけに仕事もない。密な近所づきあいも都会人は苦手。
以前読んだ雑誌記事でも、離島の交通が不便ゆえ橋を架ける話がでると、環境破壊だと文句つけ、スピーカーでの町内放送がうるさいからやめろと苦情。都会の論理もちこむ本土移住者が多すぎ、地元住民とのトラブル多々とか。

でもとにかく、南方系の方々は家族愛に満ちているような気がする。
本土でも我輩幼少の頃、「綴り方教室」とか「かちゃんしぐのはいやだ」(しぐ=死ぬ)なんて家族愛に満ち満ちた映画もあったのになぁ・・・。
ん?わが家のタヌコも南方出身だった・・・。

★「今夜の映画!」

「セックスと嘘とビデオテープ」(スティーブン・ソダーバーグ監督。89年)
主演女優のアンディ・マクダウェル(墨丸会員281号Kさんに似てるなぁ)のぞき、ジェームス・スペイダーもピーター・ギャラガーも生理的にキライで、名作らしいけど、2/5。

「クールマネー」(ギャリー・バーンズ監督。05年)
60年代の三流犯罪映画かと思ったほどの、なんのひねりもないホテル強盗の話。ジェームズ・マースターズ(主演)って男優がいるんだってことを知ったことぐらいが新鮮。2/5。

★「今夜の名言!」

「公式の発表は心臓麻痺ということです」案内係はひそめた声でいった。
「しかし、彼は傷心のあまり死んだのだという人もいます。そんなことって、あり得ると思いますか?」
「どんなことだってあり得るさ」
「本当にそうお思いですか?あなたのお国では、悲しみのあまり死ぬ人がいますか?」
「競馬場でだけどね」エディはいった。
「それから時どき、フットボールのシーズン中に」
 「殺人よさらば」(ジョン・ラックレス著)より。

「いい話の夜」完

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