89「マタンゴ」

3.8.sat./2008

★書店が・・・

店近辺に大型書店がない。
だから最近、新刊本を手にする機会が少ない。
1年ほど前までは堺・北花田の「はなだ書店」が贔屓だった。が、我孫子に店移転した年末行ってみると、大型薬局に変貌。文具も駐車場もあって便利だったのに・・・その近くのダイヤモンドシティには紀伊國屋書店があるけれど、なにも買わなければ駐車代がいる・・・。

で、の話・・・日曜の仕事終え、久しぶりに帰宅(年末以来たった4度目)
起きると愛猫インクが枕元でジッと我輩みつめてて・・・ちなみにインクはメス。猫にもててもなぁ。
犬は主人を待つのが習性というけれど、オスの愛犬チョークに顔みせようものなら狂気的に歓び飛びついてくる。で、庭にいる彼に気づかれぬよう、いつもこっそり家に入ってしまう。考えてみると酷だ。我が妻タヌコは人間だが、彼らとはまったく違う・・・。

★マタンゴ

で、月曜出勤する途中、中百舌鳥駅前のツタヤで捜し求めていた本「マタンゴ」と「ザ・テラー」ようやく購入。
「マタンゴ」(吉村達也。角川ホラー文庫)、ご存じない方多いのでは?
我輩子供の頃、恐怖におののいた東宝特撮映画の、その続編という小説だ。45年ぶりか、この題名目にしたのは。だから新聞広告でその書名みた時はある種、衝撃。
当時の東宝怪獣映画「ゴジラ」(1作目)より、「美女と液体人間」「電送人間」「ガス人間」など、おどろおどろしい怪奇風映画のほうが我輩好きだった。西村晃の「怪談せむし男」なんてのも当時上映されたけれど、今の御時世、再上映などこの題名かつ内容ではもってのほかだろう。

映画「マタンゴ」は冒頭、嵐で遭難したヨットが霧に包まれた無人島に漂着。そこで発見した大型難破船。それら描写が不気味でドキドキしたものだ。
・・・で、食料もなく島に自生するキノコを食べると・・・という前述各東宝映画と同様の「変身人間」モノ。それら作品の中ではベストではなかったか。そうそう、ラストのシーンがこれまたドッキリだった。

その小説化と思ったら、映画の続きの話だという。
映画をみていない人は読まぬほうがいいでしょう。
映画をみた人も読まぬほうがいいでしょう。
この作品、それなりに読ませてはくれるけれど、あの「名作」をある意味「壊してしまった」。あのドロドロした人間の愛憎関係もとにした未知の恐怖を、白日の下に、科学の名の下にさらけだしてしまったかのようで・・・。
でも映画化されたら(されたら前作も再上映されるかもで)、みます。評価は、懐かしがらせてくれての、3/5。

墨丸会員342号ケンちゃんによるHPリニューアルの際、いままでの3ブログをひとつにまとめてくれました(「月刊墨丸」「墨丸ほろ酔い日記」はボツに)。

「マタンゴ」完

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