172「パルナシオン 君といた夏」

3.2.tue./2010

★おもいで

初めてパソコンの便利さがわかった。
ホームページの更新しかパソコン使わぬような我輩が先日、ふと思いついたのが「先輩の消息を調べてみようか」

高校入学時、中学時代の親友に誘われ演劇部に入部したのは(ま、これで人生の、ある意味「転落」が始まった)、もう40年以上も前のこと。
その演劇部のキャプテンがその先輩、Dさん。

あの青春らしい青春時代に我輩が感化された個性的な先輩方々(惜しむらくは教師では一人もいず)、いまどこでどうされてるんだろうか、特に才能豊かだったDさんは単なるサラリーマンにおさまっているんだろうか、と時々思い出してはいたのだけれど、高校創立百周年時発行の卒業生名簿でも消息不明。
で先日、そのDさんの氏名をネットで検索。ま、ヒマゆえの所業ではあったのだけれども、思いがけずも・・・。

2002年に文芸社から1冊の本を出されていた。
和歌山県出身。和歌山大学教育学部中退。(ピンポン!)
著者、道家博。(ピンポン!ピンポン!)
題名「パルナシオン 君といた夏」

恋歌集。
内容をみることも。
う〜む、Dさんらしい恋歌。
いまはもう六十歳をとうに越えているDさん思うと、そのみずみずしい作品の数々はきっと若い頃の作品かと・・・Dさん編集制作の文集、我が家の押入れのどこかにまだあるだろうか。その高校当時の作品も印象的だった・・・。
掲載されていた恋歌を一部ここに転載してみると(後輩の私やからええやろ)

ワンピースの君がいるだろ スカートをかるくおさえて、夏がきている
かげりなき 白のコットンそよがして ほら君はくる すかさず「抱いて!」
思春期の 舌はやさしい味がして 恋の苦さをいまだ知らず
抱きしめた 君の胸が僕を押す とまどう僕だ どうすればいい?
キスまでの 距離にたじろぐ 君と吾のはじらいふたつ 風にとんでけ

この本、買います。店に置きます(アマゾンで買う方法身につけたら)
いつか道家さんにメールしてみます(メールの仕方覚えたら)
青春時代をまざまざと思い起こしたひと時でした(光陰矢のごとし)

「パルナシオン 君といた夏」完

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