175「我輩はバカである」

4.22.thu./2010

★苦界、始まる

この10日間ほど不運続き、かつ体調不良。
で、迎えた19日の月曜日。
当店のジンクス「魔の19日」(毎月19日を中心として、19日前後が最もヒマ)に加え、ヒマな月曜とくれば・・・で、休みましてん。

最近、苅田の銭湯「錦温泉」隣に居酒屋「すえもと」さん発見。
かつて行きつけの長居の居酒屋「やりまわし」で、その「すえもと」さんと顔見知りになり一度お店に伺おうとしたけれど、当時不案内な我孫子で店探しきれずのままだった。

そんな時その錦温泉脱衣場で声かけられ・・・
「マスター!おしさしぶりです!」
「・・・え〜、どちらさんでしたっけ?」
「すえもとですがな!」
「あ、隣に店あってんね、最近気づきましてん」
というわけでこの19日月曜、「すえもと」さんにお伺いすることに。
これが今回の苦界のはじまり・・・。

★紛失

「すえもと」さんにて酒、ビール、麦焼酎各一杯だけで体調不良のせいか早々に酔っちまい、帰ろうと表に出ると小雨ふり出しあわてて墨丸に帰ってまた飲んで、前後不覚に・・・。

ふと目覚めた早朝のその瞬間、これはいまでも不思議だけれど「あ、カバン」と思いつき、「え〜、我輩のカバンは?」
店内見渡せどありませぬ。現金、携帯電話ふくめて身の回り品すべて押し込んだそれがありませぬ。

固定電話で携帯ならしてみると「電源切られてます」の、非情なメッセージ。
「な、なんで、なんで〜?」と「???」だらけの二日酔の脳細胞片隅では、「すえもとのカウンターの、あの隅にカバン置いて・・・持って出た覚え、ない?いや、自転車の前カゴ?」あわてて表に出て確認すれど雨の中、カゴの中にはなにもなく・・・。

この日、火曜日は「すえもと」休業日。電話すれど誰も出ず。
「ブツはすえもとだ」と半ば確信しつつも不安感に抗しきれず、携帯会社とカード会社に連絡。かつ交番への紛失届け。

そしての水曜日。「すえもと」に電話。
「え、マスターどうしましたん?」の一言で店に置き忘れてないこと即理解。
なら最悪の事態、自転車の前カゴだったんだ・・・バカや。

ドコモショップへ。
幸い保険加入で携帯電話は新たに手に入るけれど、電話番号等すべて不明に。
コレ読んだ方、空メールして。みんなの連絡先もう分かりません。

★反応

お客さんいわく。
「知り合いが不運続きのときワザと財布落とすんやて。それで不運と縁切りするんや。マスターもコレでケチも終わりや思たらええねん」
「・・・そう?それでネェさんは財布なんか落としたことありますん?」
「あるがな!4回も!全部戻ってきたけど・・・」(殺したろか)

一昨年の夏、これまた酔っ払って売り上げ入り財布落とし、落胆してるその日から別件で我が妻リ・フジンとの冷戦始まったこと思えば、モノをなくしていいことなど何も巡って来ぬような気がする・・・今後は用心!との反省も、酔えば屁のツッパリにもならずで。

暗い我輩みてお客のしゃべっテラくんいわく「何ありましたん?お教えてくださいよ〜!」「君には言わん・・・」
事件当夜、彼もいたのだった。そんな人物との会話は生々しすぎて心の傷がさらに深くなりそうで・・・。
携帯フォーマカード再発行代等で本日の出費8400円也・・・。

★試験場@

木曜日。
どしゃぶりの雨の中、カバンとともに失くした免許書再交付に泉北・光明池の試験場へ。この日、悶々と朝を迎えて12時現地着。
さて、試験場・・・え、業務休憩時間!いまでも公僕は昼休んどるんかい!

で、昼食をとファミレスへ。
表のランチメニューはカレーコロッケ税抜き499円。
なれど、昨夕はなにか食べんと死ぬかもと、99ショップで買ったカレーライス食すがあまりの不味さに(以前「これ99のやのに!」とその意外な旨さに感激した覚えあったのに)三分の二も残し・・・。

免許試験場隣にカレー専門店もあった。
普通ならばカレー好きの我輩嬉々として入店するんだけれど、最近の体調では二日続けては、の気分。
それで体力と元気つけようと、奮発してファミレスキャンペーン中の「皿からはみ出すステーキ」注文するも、これも苦界の始まり・・・。
後刻なぜか何度もトイレ行。
食事中に食欲不振のせいかと思っていたけれど、どうもそのステーキ、変に不味すぎ・・・。

★試験場A

食事終え、試験場へUターン。
そこで、いかつい受付男性いわく「この写真、いつ撮りました?」
「最近」
「最近っていつですか?」
(アホちゃうか、月曜なくしての今日申請やんか!と、あらゆることにムカムカしてる我輩)「今日やんか!」
(ウソです。以前の更新時に残ったのを持っていってた)
さらに「違反してませんか?」
(駐禁の罰金、握りつぶしてるけど・・・)
「してません!」

で、即呼び出し。
はやいなぁ!と思ったのもバカだった。
受付嬢いわく「この写真は古いので地下の写真室で撮りなおしてきてください」
・・・あ〜、相手がさっきのおっさんとちごてよかったわ。
そやったら完全に自己嫌悪。久しぶりにウソついてウソのつき方忘れてた。でも駐禁はばれず。罰金払えいわれてもカバン失くして金なんかもうないけど・・・。

この時点で13時過ぎ。
受付嬢いわく「はい、写真撮りますから15時に3階に」
え、また写真?なんで?
・・・生体認証システム導入で本籍地が免許証に記載されないようになってるかららしい。
けど、こっちはそんな要望してないしヒマもないねん!(ヒマやけど)と叫びたくなったけれど、ウソの負い目もあり、「ハイ・・・」
が、受付から2時間も(!)かかるこんなシステム、民間やったらあり得んでしょ。

★試験場B

で、時間つぶしにどこかでコーヒーでも飲みながらタバコでもと・・・でも自動販売機のコーヒー100円なれど、傘さして屋外の喫煙場所で時間つぶせるかよ、と地下の食堂へ。
コーヒー200円。
ファミレスでコーヒー飲んだしタバコ吸いたいだけやと無意識に食券販売機の「紅茶」のボタン押すと350円だった・・・。

金残り少ないのにと従業員に「すんません、ボタン押し間違えました」というと返金してくれ、再度販売期に戻りボタン押そうとすると「つり銭250円」の残表示が。
「あ、誰か取り忘れてる、250円もうかった」・・・あ〜、情けなぁ。
・・・でもその食堂、全席禁煙だった。
250円着服はカバンなくした身としてはしてはいけないことでした。ごめんなさい。

★試験場C

15時。
3階に行くとすごい人だかり。
また時間かかるんかいな!とうんざりしつつ最後まで待ってると、我輩の氏名だけ呼ばれない。
受付男性に「私のは?」
受付男性「え、どの書式の?・・・これ2階の分ですよ」

なんやねんあの受付嬢、わしが写真ごまかしたお返しかよ!とあわてて2階へ。
こっちは空いてて二番目に名前呼ばれ(本日、これだけがラッキーなのがわびしい。悪い意味でのラッキーは「250円」もそうだけど)、写真撮影終了。
その時刻が15時15分。このうち無駄に過ごさせられたのが3時間!
この日の出費、交通費込みで6826円マイナス250円也。

★結論

・・・カバン持って行かれた方、現金も、誕生日祝いに娘のさくらんぼうがプレゼントしてくれた図書カードも、携帯電話も、クレジットカードも、タスポもスタンプカード全部も、もういりませんし使ってくれてもいいですから、手帳だけは店のポストにほうり込んでおいてくださいませんか。仕入れリスト書いてるもんで・・・クジ運いいというお客さん方が記入してくれたロト6と他の宝くじ、当たってたら1割ほどでも、これもポストに・・・・。

後刻、判明。
2月既報の「呪いの北東事件」、覚えておられるでしょうか?
今回の「すえもと」も、墨丸の店からちょうど北東方面・・・。
本日の副題「呪いの北東事件 異聞」ともなる報告でした・・・死にたい。

「我輩はバカである」完

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