199「ささやかなる、お買い物」 (芳香剤)

8.28.sat./2010

★芳香剤

最近の連載「ささやかなる、お買い物」の最終回(たぶん)にふさわしい、紹介するのはホント「ささやかな」商品・・・。

百円ショップってついついいらぬモノまで買ってしまいますよね。
先日「99ショップ」のトイレ用品売り場で見かけ、発作的に買い物籠に入れてしまったのが、水洗トイレ用の洗浄&芳香剤。タンクの蛇口下に置くタイプのです。

「発作的に人を殺めてしまった」というような言葉をよく耳にしますが、この発作的あるいは血迷って、ってのはコワイです・・・。
熟考タイプのA型血液の方には分からないでしょうが、О型の我輩などこの発作でいかに人生誤ったか。大きくは、会社辞めてこの商売始めたり、たびたび恋に恋してしまったり・・・あ、話がそれました。

百円ショップの芳香剤なんて以前も買って(今までは今回の洗浄&芳香剤タイプでなく単なる芳香剤)、あまりの効果のナサに「しょせん百円やもん・・・」と妙に納得したこと経験済みなのに、今度の商品はどう?などと考えもせず購入。それが百円ショップの魔力。

さて、店に持ち帰り商品よくよく見てみると、それは詰め替え用(やんか!)。そこでA型的熟考し、かつパッケージ説明文読めばいいものを「これだけやったら使えんよな?」と、さらにケース入りのを買いに行ってしまったのです。

ケースに入ったそれと詰め替え用2個入り商品をカウンターに並べ、ケースの方を手にトイレへ。
で、「・・・これ、どう使う?」
便器タンクの置くべき蛇口の下みて、「置くとこないやん・・・?」

その場所にはすでにビー玉等いれたアジアン風灰皿使った水受けがあったわけで・・・。
かつて来店の外人さん方が「ファンタジー!」と評したこのトイレに(既報)、見た目も百キンのコレ、置き換える・・・?

「・・・この灰皿のなかに入れてみよ」と、ケースのを入れてみるとあまりにも無粋だったんで詰め替え用の方をそのまま入れてみました。水を流してみました。
「!!」・・・溶け出して流れた水は、どす赤い液体!
「こ、これはファンタジー!どころかホラーやんかっ」
で、「もうどうでもええわ、はよ溶けてなくなるやろ」とその固形物をタンクに放り込みました(詰まらんやろか?)。

後刻、トイレ使った墨丸会員541号テラ吉くんいわく
「すごいですねぇ・・・あれ」
「そやろ〜、なんか重症の痔の人がトイレ使ったみたいやろ?」
「香るんですかねぇ?・・・色からしてバイオレット?」
「匂いなんかするかぁ?」と手元のケースの香り確かめれど「なんにも匂わんで・・・」などの会話のあと、「これ、家で使い」とそのケース分を彼に無理やりプレゼント。

さてさてこの文書くため、在庫分パッケージで商品名確認してみたところこの商品、ケースに入れずともそのままタンクに放り込んでも良しの説明文。
詰まらんやろか?の危惧も、ケースも不必要だったと判明・・・。
それよりガクッときたのは、商品名の「クリーンパワー柚子の香り 和のさえずり」

「クリーン」ですぞ、どす赤が。
「柚子」ですぞ、どす赤が。
・・・柚子色のまっ黄色の(柚子の果肉って黄色やった?)水が流れるのもなんか水流し忘れたみたいやけど・・・。
「和のさえずり」の意味はいまだ不明。
・・・まさかスプラッター映画のワンシーンのようなどす赤い血がジャバジャバ流れるのがさえずりでもあるまいし・・・。
104円×2個(詰め替え用2個セットとケース分)=208円のささやかなるこの買い物、「パワー」って効果は信じてません、今もぜんぜん。

★お気に入り

さてさて、今回の当連載で取り上げた商品で一番気に入ってるのが、意外にもあの、「腹話術の人形ダミン」
直接お客さんに言えないコト(毒舌)をこの子通じてしゃべらせると、怒るどころか面白がるってんで、だんだん愛着が・・・。
我輩のことを「とうちゃん」と呼び(呼ばせ)、生きてはいないけど、なんか家族(以上の)のような存在に。
女性客がさわらせてとおっしゃると、上着脱がせたりズボン下ろしたりして「おちんちんないやん!」で、ハラハラ。赤ん坊を他人に抱かせる不安感ってのを初めて知りました。
でも「しゃべらせろ!」と強制しないでください。とうちゃんは酔わないとできません・・・。

最低商品は、やはりお米を洗う「洗いっこ」
その後なんの使い道も思いつかず、以来そのまま放置。この時点までその存在さえ(うちの家族同様)忘れてました・・・。箱も残ってますから、欲しい方、あげます。

「ささやかなる、お買い物」完

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