215「黒とレコーダー」

2.6.sun./2011

★黒

「黒」という文字からのイメージはマイナス的なことを連想しがち。※
新聞の片隅に、「夫婦になるということは愛情の成就ではない、愛情の出発ですよ」(相馬黒光)との見出しあり、その( )内の名に一瞬「くろびかり?とは奇なり」と思いきや、これは「こっこう」と読むのだった。

※その墨丸的マイナスイメージとは?
黒の字が入るこの店「墨丸」始めとし(大黒様にはなぜか縁遠い店で)、墨丸会員44号ヒトリンが野良の黒猫「クロ」にエサやりつづけ、急激に繁殖したクロ一族、店の花壇をトイレ代わりに使って植物ことごとく枯らし尽くした。
また、居酒屋での黒色の食器、特に飯茶碗と酒盃がそれだとなぜか食欲減退もし・・・喪服の女性は、なぜかええねんけど。

それにしても新聞で紹介されるほどのこのような氏名のこの方、記憶にないなぁと記事読むと、新宿・中村屋の創業期を支えた女性のペンネームだとか。本名は、良(りょう)。
で、「黒」には「優秀」「粋」の意味があるが、「光のなかの光」くらいの意味をもたせたペンネームだろうか、と記者は綴っていた。

この欄「次代への名言」(産経新聞)では、この少々高慢とも思える名の女傑についての話を今後不定期で掲載するらしく、「ほう!」って話あれば、また。

ちなみに我輩ペンネームは「満天星」
夜型人間ゆえ。
で、これってなんて読むかご存知?
この三文字で(植物の)「ドウダン・ツツジ」(我輩が外人ならば、絶対日本語勉強したくない)。
自分では縮めて「どうだん」っていってますが。これって、どうなん?

★「今夜の迷言!」

「はい、彼は220円バックですね」

・・・グループで来店の「ニューハーフ」の方々、各自のお勘定シーンのひとこま。で、その中のお一人、初来店の女装の方につり銭お渡しする際、つい言ってしまった、「彼」って・・・キズついたかしらん?と、数時間後のいまでも胸が痛みます。ごめんなさい。

2.8.tue.

★レコーダー

1月23日に記した高峰秀子さんの死にはじまり(関係ないけど)、固定電話、ワープロの故障につづき本日、DVDレコーダーが完全に、パァ。死。

2台あった。※
ビデオ&DVD(再生専用)のDVーNC600は、購入時からDVD再生不良(ソフトが悪いんでなくハードが悪いと気づいた時には保証期間切れ)。ビデオ機能のみこれも不調ながら細々と稼動中・・・。

残るDVD録画機能付きのDVーHR300、とっくにDVD録画機能は壊れていて(3回修理した挙句)、本日まで本体のHDDに、これは永遠に残しておきたい名作のみ厳選録画し続けてき、ようやく満杯近くの56作品に。これはもう宝物。

で、今日明日にもこの不良機器と墨丸会員734号チャンさんにいただいた中古レコーダーとを入れ替えようと思っていた。
その矢先の本日、ケータイ小説の映画化ってんでバカにしてた「天使の恋」、援交グループリーダーの女子高生が誠実な大学講師に恋してしまいのその物語、なにげなくテレビでみ始めると「う〜ん、結構ええやん、この映画!」
そのラスト間近にお客さん来店。あわてて録画スイッチ、オン。
さて深夜、「あのヤンキー娘と講師の恋の結末、どうなった?」とワクワクしつつ再生ボタン押すと、・・・え、再生、でけへんやん?
どころか、すべてのスイッチが作動せず!電源オンオフも・・・。

あの56作の名作、どうなんねん!
いつかゆっくり愛する人とみようと思ってたあの宝の山は・・・。
あ、「天使の恋」の結末、どうなってん!?

ちなみに本体HDD内にどんな作品があるのか(いや、あったのか、だ)、一部取り上げると・・・
高峰秀子主演の聾唖者夫婦の愛を描いた「名もなく貧しく美しく」を始めとし、風間杜夫の一人芝居、韓国映画の傑作「猟奇的な彼女」とその米国リメイク版、水上勉の傑作小説の映画化作品「飢餓海峡」、アガサ・クリスティ原作の驚異的どんでん返し劇「情婦」、007名場面集、北欧のベストセラー小説のドラマ化作品「ミレニアム」、青春時代好きだったそばかす女優マルレーヌ・ジョベールの代表作「雨の訪問者」、メアリー・スチュワート・マスターソンが切ない片思いの娘を演じて感涙の「恋しくて」、仲間由紀恵少女時代の端役映画「友子の場合」、連続どんでん返し劇「探偵スルース」と「デス・トラップ」、ナチに家族を虐殺された中年医師がたった一人で復讐に挑む「追想」、テイタム・オニールのデビュー作「ペーパームーン」、ヒッチコックの名作「鳥」、異色西部劇の名作「ラスト・オブ・モヒカン」、スピルバーグ、トム・ハンクス制作の太平洋戦争ドラマ「ザ・パシフィック」、朝鮮戦争を描いた韓国ドラマ「ロードナンバーワン」等など・・・。
56作には未見の作品も多々ふくまれているのだった(いや、「いた」のだった・・・)。
※ちなみに2台とも「シャープ」製品!

先週、元シャープの社員さんがお客でいらしての弁。
「シャープはテレビだけですよ、買えるのは。シャープとサンヨーは買っては駄目です。買うなら東芝製品ですね」

別のお客さんの弁。
「シャープのえらいさんの娘がシャープ製品買うっていったら、お父さんがやめとけって」

大型電気店勤務の友人の弁。
「修理、返品ナンバー1はシャープやったわ」

ボクは、安いからついつい買ってしまってた・・・。
それにしても、技術者の誇りって、ないんか!

「黒とレコーダー」完

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