217「ホルモンの夜」

2.20.sun./2011

★「今夜の名言!」

昨夜開催した邦画「人間の条件」オールナイト一挙上映(206参照)についての今夜の会話・・・

我輩「あれはモノクロ映画やから違和感抱いた人が多かったわ」
お客さん「わたしも白黒映画には・・・夢もカラーで見ますもん」

なるほど、カラーでなぁ・・・。
以前、墨丸選出ベスト3に入る黒澤明監督「七人の侍」を若き墨丸会員18号田中ホモ丸に推薦すると、みた(というよりみ始めた)彼いわく「白黒やんか〜!」
で、結局みるにみれなかった、と。
あ〜、日本の古き良き文化遺産はどうなってしまうんでしょ・・・。

★ホルモン

閉店後、会員811号タクくんと焼肉屋に。
人間、特に好き嫌いがない場合「あ、野菜が食べたいな」「今日は魚が食べたいわ」との思いイコールこれは体が欲してる栄養素ということで、それに日々応えていれば健康保てるとか。

今年に入ってからの我輩、「ホルモン、ホルモンを」の欲求持続。
それも赤身でなく、なぜか油したたる白身のてっちゃんタイプを。
でも営業終了後、昨今そんな深夜営業店などありゃしない。

・・・あったのだった。
で、思いついたその店に一緒に行くというタクくんに、「昔はじめてその店に入って、これはタレが?と従業員にマヨネーズくださいって言ったら『ありません』って言われて。忘れた頃に行ってしまう店やけど」と、軽く予備知識与えて一年ぶり位に訪問。

我輩は生肝と日本酒。主にタクくん用にホルモンふくめて三品注文。
彼、食して即我輩に耳打ち。
「・・・分かりました。ここの肉、異様になんの味もしませんね。ゴムにタレつけてるみたい」

そうなんです。
なぜこの店の肉に味がないのか、それも全く(!)ないのか。住吉七不思議のひとつ。
いや、この店が持続していることもその不思議にプラス。
いや、ヤクザにイチャモンつけられて店員傷害沙汰になってない、ってのもプラス(なったことあるかも?いやそれなら味変わってるか?)
で、いまだホルモンへの欲求、おさまらず・・・。

★翌朝

ふと目覚めるとジーパンの足が目の前に!
泉北から電車できたタクくん、終電なくなると店のベンチで寝て帰る常連のお一人で、焼肉の朝、帰ろうとしていた彼の足だった。彼が泊まってたのを忘れてて、泥棒かと心臓止まりそう・・・。

以前、その焼肉屋に一緒に行った会員541号テラ吉くんいわく・・・
「え、また行ったんですかぁ、信じられんわ〜」
「ちょっとは進化してるかと・・・」

2.21.mon.

★砂ネズミ

以前記した、一匹だけ生き残ったペットの「砂ネズミ」、死んだかも?
・・・名前なんやったかとっさにもう思い出せなく、これは粗略に扱ってた?
まぁ、猫可愛がり(これって妙な言い回しやな)せぇへんかったけど、ちゃんとエサやって、「おい」って声だけはかけてたんやけど・・・いや、「けど」という表現はマズイ。まだ死んだとは決まってはないわけで。

・・・けれどこの間から、女優の高峰秀子さんが死に、店の固定電話、ワープロ、DVDレコーダーが相次いで故障し、車のタイヤもバースト。これって嫌な予感が?いよいよ魔手は生物にまで迫ってきたのかと。その次はわしやで。

夕刻になるとエサせがんでカゴの金網ガリガリ齧るはずなのに、今夕は巣箱からも出てこない。はて?
夜遅くもエサ箱空になっていず、巣箱の彼(彼女かも)の体をちょっと突いてみると、目をつむったままかすかに身動き。でもそれ止まり。冬眠?まさかなぁ、もうすぐ春やで・・・わ、死にかけちゃうん!?

とショック受けながらも、「うん、次はハムスター飼う?いや、あれはおもろないしなぁ・・・明日ペットショップ行ってみよか。猫飼いたいなぁ。猫は家になじみ、犬は飼い主になじむっていうけど。130日後に800キロ離れた飼い主の元に帰ったって猫らしくない猫の話もあるしなぁ。でも毛抜けるし。やっぱ犬がええかな。鳴かんやつ。でもそれやったら洋犬やろしなぁ。犬はやっぱし柴犬やろ。あ、こいつの墓、どこにしょ?即ゴミ箱行きはちょっと。植木の肥やしにしたろか?」なぁんて瞬間的に思いつつも・・・我輩酔っ払ったときカゴから出してもてあそんで(日本語ってホントいろんな言い回しが・・・)放し飼いにし、翌日ベッドから這い出てトイレに行くとついてくる姿思い起こして、死んでるのか確認、ようせんわ。

2.22.tue.

死んでませんでした。

2.23.wed.

前述の焼肉店に同行したタクくん再来店の開口一番・・・
「いまホルモン食べてきましたぁ。肉ってあの店のあんな味やったかと確かめに。やっぱりジューシーでしたぁ」

・・・わし、連れてけよ。

「ホルモンの夜」完

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