220「ホルモンの夜、再び・・・」

3.19.sat./2011

★待望の肉

17日、スーパーで「牛肉ハラミ焼肉用(アメリカ産)」購入。
199g593円が賞味期限間近で30%引、415円也。

2月末にこのページに記した、題して207「ホルモンの夜」、覚えておられるでしょうか?
そこに記した、脂したたるホルモンへの渇望いまだ根強く、でもこのスーパーではその類の「小腸」、ハラミ値引き商品よりも割高。で、値引きにひかれこのハラミ買ったわけで・・・。

そしての昨夜閉店後、ランチ営業で最近寝不足かつ慢性的疲労で食欲不振なれど、賞味期限がその夜の18日。正確にいうと5時間ほど過ぎていたけれど。
ゆえに食することに。

★しかし・・・

フライパンでの調理はいわゆる焼肉定食的ゆえ(我輩、焼き物は好きだけれど、鉄板料理より余分な脂が落ちる網焼きが好み。ゆえに焼肉定食は好きではない)、「うふふ、本格的にしょ。小腸も買っておけば良かったかなぁ」と、携帯ガスコンロに網を置き、焼きながら食することに。

ただ、煙が問題。
お客さんが新居に転宅などすると、皆に「引っ越し祝いに新居で焼肉パーティしょう!」と揶揄されるほど、やはりこの「煙」は世間一般、問題視されるようで。
以前、店内カウンターで焼鳥したさいには煙感知器作動せぬかとハラハラ。かつ、翌日になっても店内その匂いとれず・・・。

★仕方なく・・・

ということで、雰囲気ゼロの狭っくるしい調理場の換気扇下で焼くことに。
実際セッティングしてみると、庄屋さんの台所片隅での下男の貧相な食卓みたい・・・。
でも久方ぶりに、あの「ホルモンの夜」での「無味な焼肉」でない本物を味わえるのだ。うふふ。

「・・・もったいないから半分だけ食べて残り冷凍しとこかな」な〜んて、みみっちく考えつつもニコニコしながら焼きはじめ・・・
調理場には換気扇が二箇所ある。
壁隅にある家庭用換気扇と二口ガスコンロ上にある業務用。
調理場は冷えるので、暖気を逃がしたくなく小型の家庭用を回しながら焼き始めた・・・

でも、はや煙が充満。
パソコンなどの精密機器が近くにあるのでやばいよなぁと、寒くなるけど強力な業務用換気扇に切り替えた。
それで煙の問題は解決したけれど、ガスコンロだと焼きあがるのが早すぎる。これじゃ、ビールやごはん口にする余裕も、せっかくの肉をも味わうこともできやしない。
魚焼き用コンロで焼こうともしたけれど、これは焼き上がりがあまりに遅すぎ、かつ更に雰囲気ゼロ。

★懐かしい味

う〜ん、もう寝たいけどちょっとずつ焼こかと、残り物の冷や飯に乗せながら食べはじめ・・・と「うん?なんじゃあ〜、こりゃ!」(「太陽にほえろ!」での松田優作刑事殉職の際のセリフ)なんて言葉も出ずの、「・・・(絶句)」

一口その肉食べて、「無味な焼肉店」に初めて訪れた際と同様「これはタレのせいだろうか?」なんてバカなことをふとまた考えてしまったが、期待のハラミ199g、あの「無味な焼肉店」の味そのものだった・・・。
そう、なんの味もせず。それはいうなれば懐かしい味とも・・・。

商品ラベルには「日本向け輸出認証プログラム。認証済。American Beef 」などとデザインされたマークが。
それは、まぁいいとして、その下に小さく記載された「High Quality」って、なんや?どこが?色?肉にみえること?
その上に大きく書かれた「We Care」って、「私達が管理監督してます」って意味なんだろうけど、「私たちはこの不味さが『気がかり』です」っていうブラックジョークかとも思え・・・。

アメリカ人が神戸牛好むのがよっく理解できた。
アメリカ産はもう買わぬ、たぶん(オーストラリア産はどうなんだろ?)。
もちろん半分冷凍保存なんてせず、全部無理やり食べてしまった。寒さに震えながら・・・。
でも、あの住吉七不思議のひとつと思われた「無味な焼肉店」の味の謎に少しは迫れたのかもしれぬ。

・・・いや、そうではなかった。
この謎、住吉どころかアメリカにまで及んでしまったのだ。
もう手に負えんわ。

3.20.sun.

★「今夜の迷言!」

♀「マスターの人生って、ひとことで言うとどんなん?」
墨丸「・・・ガラス鉢の、濁った水のなかの金魚」
♀「きゃはは、アップアップしてるんや!?」
墨丸「金魚同盟って結成しょうか?」
 (苦しんでる人、募集!)

「ホルモンの夜、再び・・・」完

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