305「夜がまた来る」

6.2.tue./2015

★夜がまた来る。

最近、夕刻になるとこの言葉が意識に浮かびます、「夜がまた来る」と。
先日記載の301「ダラダラ」のマイナス的生活いまだ続いてまして(極ヒマからようやく脱したというのに)、起床、そしてダラダラ。で、もう仕事が始まる夕刻に「夜がまた来る」と・・・正確にいえば「夜がまた来てしまった。もううんざり」ですけど。

そのダラダラ解決策模索し、NHKの番組「助けて!きわめびと」(やる気スイッチは、どこ?編)、観ました。
評判の「ビリギャル」指導の坪田信貴講師による、とある17歳女子受験生の勉強「やる気」引き出し番組。「やる気」というからには我が状況にも何か打開のヒントがと。

講師モットーは「ダメな子供はいない。ダメな指導者がいるだけ」(教師らしく視野が狭いぞ。ダメな奴はいるのだ)らしく、この番組の要点は「やる気があればできる、ではなく、できるからやる気になる」ってなことで、17歳の彼女に中学1年の問題集与え「簡単じゃん!」の意識芽生えさせ受験問題にエスカレートさせてゆくというお話・・・ゆえに「なんや、そんなことかよ。ワシはできても続けへんの!」とこの番組、一切助けにはならず。

次に発見。
産経新聞(5/1朝刊)の「だるくて、やる気がでない・・・」見出し記事で、、ムムッ!
新入社員など新生活が始まっての陥る「五月病」時期ゆえの記事ながら、これは為に?

「眠りが浅くて、朝、起きられない。だるくてやる気が出ないし、なんだか疲れやすい・・・」(この症状、我輩に当てはまる!)、新入社員のいわゆる五月病だけど、医学的には「病気や病名はない」とのこと。
新入社員が新たな環境に身を置いての内容なれど、なるほどは「緊張や集中が続くことが原因。集中作業が続くと、体内のビタミンB群を大量に消費。加えて歓迎会などでのアルコールの摂取はB群の大量消費につながる」云々。

長く集中することを求められるとストレス状態になる。そのストレスに対応するための神経伝達物質を作る過程でB群が大量に必要になり、アルコール分解にもB群が欠かせない、らしいのだ。
B群が大量に失われると「眠りの浅さや起きづらさ、集中力欠如につながり、だるさを訴えるようになる」と。ウムウム、シラフの時ふと自死考えるほどの我が私生活の問題、ローン支払いのストレス、接客の緊張感(常連さんは「ありえんやろ!」っておっしゃいますけど)、そして大量の飲酒・・・当てはまるではありませぬか?で、副題は「ビタミンB群の摂取を」(!)

さてそのB群食物は?
ビタミンB1は「豚肉、ウナギ蒲焼き、玄米」、B2「卵、納豆」、B6「マグロ刺身」、B12「鶏レバー」。主食を白米から玄米に変え、惣菜を工夫すればB群はかなり摂取できるといい、過剰に炭水化物を摂取すると糖質をエネルギーに変える際にB群が大量に失われるので注意しなければならぬそうな。う〜ん、「過剰」ってどのくらいやねん?

・・・玄米以外はすべて我輩の好物(玄米?どんな味やった?我輩も食べれるもんやろか?)
3日に一度はありがた屋の「ヒレハーフ豚カツ弁当」かココイチの「ポークカレー」食し(どちらも五百円以下ゆえ)、自炊めんどくさけりゃ「卵か納豆かけご飯」やし、回転鮨ではマグロは必ず。鶏生肝も食べるよなぁ・・・ウム、問題はアルコール?でも、酒なけりゃダラダラどころかホンマに自死やし・・・要するに、我輩の場合、B群摂取だけの問題ではないような?またまた悶々・・・。

★「今夜のキド・アイラク」

鳥生肝と先に記しましたけれど、牛生レバー食中毒事件以降この時期になると、身体が麻痺するというギラン・バレー症候群引き起こす鶏の生焼け、生肉に潜むカンピロバクター菌の恐ろしさの新聞記事多々目にし、さすが豚の脳みそ生食したゲテモノ食いの我もようやく怖くなってきて、最近口にしてません。
反面、近畿大が「泥臭い味。まったくマズイ」とされていたナマズの「ウナギ味」化に成功。今夏の「土用の丑」に間に合わせる見通しがついたと。ウナギ高騰のおり、これは朗報。

★「今夜の本!」

「素晴らしい一日」(平安寿子/文春文庫)
恋人に去られ勤め先も倒産。ドツボにはまった30歳の女が生活のため昔の男に貸した20万円取り立てに2年ぶりにその男に会う話など短篇6編・・・。
織田作之助「夫婦善哉」の主人公のようなダメ男がそれぞれ登場。解説の(我が敬愛する書評家)北上次郎氏いわく「鮮やかな印象を残すのは、調子の良い、口から先に生まれたような甲斐性なしが、ヒロインを徐々に癒していくという物語構造にある」「世間的な常識から逸脱している人間を、違った角度から描き出し、これこそがこの作家の独自性といっていい」「世間の常識ではダメ男であっても、本当にそうなのかという問いを巧みなストーリーを通して語りかけてくる」で、我輩もアカン男やけど我輩にはそんなヒロインが・・・と、女性蔑視主義者の我はその信条顧みず、読みながら優しき女性を求めていたのでした・・・我、長編ファンゆえの、評価3/5どまり。オール読物新人賞受賞作。

「路(ルウ)」(吉田修一/文春文庫)
2000年から2007年にかけ、台湾に日本の新幹線走らせるべく奮闘する人々を中心に台湾人、日本人の人生を描く・・・。
墨丸読書グループ(そんなのないけど)の、オススメ本にハズレのないとある墨丸会員推薦本なれど、(これまた我が敬愛する)北上次郎氏「ホント、絶妙である。これが小説だ」なれど、ナニこのページ繰るしんどさは?描かれる恋愛観も、台湾生まれの日本人老人の永きに渡る後悔もなぜか薄っぺらに思え(先の展開も読め)、印象に残ったのは中国に遠慮して日本マスコミがこの大挙をほとんど無視していたこと(引用される記事はほとんど我が愛読の産経新聞)そして、台湾に行ってみたい!と思わせられたことだけでした。2/5。

★「今夜の映画!」
!!(傑作!)◎(オススメ!)○(損なし?)△(普通)×(駄作)

「ラスト・ワールド」(2013/米・インドネシア)
学生二十人が哲学の授業で、核戦争下でシェルターに入れる人数の十人を選択する課題を与えられ・・・。
まずは様々な仮の職業を与えられた生徒が、新世界で必要な職業人は?と選ばされることから始まり、設定変えて選別の対象が変えられ、最後に生き残る価値ある人々は?という異色さ、かつ「なるほど!」で、○

「UFO 侵略」(2012/英)
突如現れたUFO群・・・。
ただそれだけしかここに記せないほど展開不明?(酔って観たせい?)。ジャン・クロード・バンダム(脇役でした)が愛娘と共演ってことが話題みたいだけど「どの娘が?」と確認する気持ちさえも芽生えず。×

「ダンス・ウィズ・ウルブス」(1990/米)
辺境の砦に赴任した騎兵将校とスー族との交流を描いたアカデミー賞作品賞受賞作・・・。
騎兵隊・善、原住民・悪の西部劇の構図を覆した1970年の「ソルジャー・ブルー」(ラルフ・ネルソン監督。キャンディス・バーゲン主演)、「小さな巨人」(アーサー・ペン監督。ダスティン・ホフマン主演)と共にの必見作。赴任先のなぜか無人の砦の謎も描かれた4時間バージョンも観た覚えあるものの、完全に記憶喪失。どなたか、無人の原因ご存知の方、教えて。三度目の鑑賞ゆえ、◎どまり。

「天と地」(1993/米)
オリバー・ストーン監督のベトナム戦争映画三部作「プラトーン」「7月4日に生まれて」の最終編・・・。
旧作なのに見逃していて、期待。が、ベトナムの田舎娘も父親も母親も英語で会話って違和感から冒頭でもう、う〜ん。ドンパチ期待してたのもいけなかった。村の小娘と米兵の恋物語かつ予想される別れのパターン。どこにでもあるお話でしょ?実話ながら、△

「アウトロー 哀しき復讐者」(2010/韓)
妻子を惨殺された刑事の、無罪放免された犯人たちへの復讐劇・・・。
「天と地」でもそうだけど、アジア大陸人の暴力は米国のスプラッター映画に比べ格段に心が痛くなるほど残虐。その分、復讐劇が盛り上がるんだけど・・・で、本来なら○だけど、△!

★「今夜の合言葉!」

「夜がまた来る」
で、サービスドリンクorつきだしプレゼント。

「夜がまた来る」完

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