306「キド・アイラク」

6.8.mon./2015

★キド・アイラク(喜怒哀楽)

295[ギョウザ」から始まった連載「今夜のキド・アイラク」の、今回はボリュームアップ版。我が人生「ドとアイ」の方が多すぎて、ボリュームアップなんかホントはしたくはないんだけど・・・。

6月に突入!
これを機に301「ダラダラ」状況打破とばかりに、初日から屋外の幟(のぼり)交換作業実施!

歩道鉄柵に取り付けた幟用ポールは二本あり、一本はコーヒー幟用、もう一本には店コンセントから屋外看板への電気コードと点滅ネオンコードを空中に張り渡してて、でもそのネオン、いつしか点灯しなくなってました。
ゆえにそのコード用ポール、柵から取り外し新たに「カレーライス」の幟装着思いついてはいたけれど、例の「やる気なし=ダラダラ」状態ゆえ長らく実行に移していずの今回の作業。

まず、贔屓にさせてもらってる長居の彩美堂に自転車で仕入れ行。
カレーライスの幟と、一本は柵に取り付けぬ算段で地面に置くポール用スタンド購入し、作業開始。
これが結構大変。

強風にも耐えられるよう柵に、またポールとコードをもビニールテープと結束バンドでしっかり(過ぎるほど)取り付けていてその分、柵からの取り外しにひと苦労。それも不安定な脚立に乗っかって。
こういう作業時、いつもここから(この場合、脚立から)足踏み外してどっかの骨折り休業、働けなくなって破産・・・ってなこと想像してしまうのが常。ま、こうした想像しつつの作業下では事故起こらずして、何気なくの作業でそういう事態が起こるもんですが・・・。

そういう意味では、空中に張り渡したコード撤去の際、電気とネオンのコード絡まったのを外すのにO型でせっかちな我輩イライラし始め、どうせネオンは使えんもんやからと、作業途中から万能ハサミでバシバシ切って外してたら電気コードも切ってしまってた・・・。ね?何気ない作業では失敗するもんでしょ?

次に、柵に残したポールのコーヒー幟をカレーに交換し、それに改めて新・電気コード取り付け、今まで同様結束バンドでしっかりと止め、幟とコード一体型がようやく完成!で次の作業へ。

先ほど柵から苦労して取り外したポールをスタンドに立て、コーヒー幟をとり付けようとし・・・ン?ン?
ポールの中に内蔵されてるはずの、今まで使ってなかった幟天辺を横に張り渡す横棒部品、あるはずなのに、入ってない?・・・まっさか、まさか、さっき柵に苦労して取り付けたカレー幟ポールの中やった?!

呆然唖然の我をあざ笑うかのようにはためく幟見上げつつ、「コレまた柵から外して横棒取り出すんかよ・・・」の作業思うともうウンザリ。で、再度彩美堂へ自転車走らせ(これもウンザリ)・・・新たに購入の横棒150円也。
ね?これまた何気ない作業で失敗するでしょ?

この注意散漫というのも昨夜、お客のM氏と営業終了後呑みに出て、店に泊まった彼が起床した午前9時に我輩もつい起きてしまっての寝不足下での作業ゆえでもあって・・・。

その翌日の2日、この日は午前8時頃に目覚めてしまい(3〜4時間の、それも朝方からの睡眠では夜半の労働はキツイん)、というのも昨夜は極端にヒマで、夜半一人残っていた墨丸会員A嬢いわく「焼き肉食べたくなってきたわ」「月末支払い終わったばかりでボクお付き合いできましぇん」「今夜の飲み代タダにしてくれたらおごるわ」
こういう酒の誘いに弱すぎる我輩「こんなにヒマなら」と損得考えもせず、もう何十度目かの悪魔のささやきにまた乗ってしまったのでした。

で、12時前に店を閉め(!この日はもう休みみたいなもんで今月、もう休みナシです)・・・でもそんな時間、焼肉屋なんてどっこも開いてませんでした(店閉める前に気づくべきだった)

仕方なく長居まで自転車走らせ、閉店まで残り1時間しかないというモツ鍋屋へ。
もちろん飲み足らず続いて焼き鳥屋にとハシゴし、帰店したのが3時過ぎでしたか(お客さん方から着信あり。返信するとお一人から飲みに誘われました。が、さすがもう気力なく丁重にお断り)、早々に寝てしまっての早々の起床となったわけ・・・。

で、この朝、天気が良くって堺までバイクではなく自転車で仕入れ行。
北花田で道路の反対側に「くら寿司」みかけ、「そうや、くら寿司がうな丼始めたんや!」と昼前なれどこの機会にとUターン。

うな丼並580円、安いではありませんか、吉野家やすき屋より。
これは中国産やろな、タレがちょっと濃いな、寿司も食べよかな、やめとこ・・・と、おあいそボタン押して財布取り出すと、中に一銭も入ってませんでした・・・。

寝不足ゆえ、財布中身点検もせず(陰の声:すべてが全ておっちょこちょいなだけやんか?)かつ、こんなの初めての経験で・・・レジの女性に「近くで金下ろしてきます」と一応バッグ預けて財布持って外にでてまた気づきました、そんなカードなど持ってきてなかったことを・・・では急いで店に戻り金取ってこなくては!・・・タクシー来ません・・・再度自転車で大和川渡り帰店(はたまたウンザリ)。で、帰りはもうバイクでくら寿司まで・・・最初からバイクやとどれだけ楽やったことか。

と、ここまでが喜怒哀楽の「ド・アイ」編。
これからが、ささやかな「キ・ラク」編です。

バイクで来たからにはと、仕入先に行く前に浅香山の古本屋「book・net・one」に寄りました。
う〜ん?店内イヤにガランとしてるではありませんか?
文庫コーナー見ると、な、なんと「一冊20円」!
で、文庫17冊とCD2枚持ってレジに行くと「CDは80%オフです(!)、で計472円」とレジのお姉さん。「ここ閉店ですか?」「いえ、営業しながらの改装中なんです」
※今現在は14日まで「一冊10円」になってますよ〜、本好きな方!

★「今夜の本!」

「恋」(小池真理子/ハヤカワ文庫)
大学紛争まっただ中の1970年。女子大生の布美子はある大学助教授の翻訳手伝いをすることになる。優雅で奔放な助教授夫婦に次第に魅了されてゆく布美子はいつしか彼らの禁断の秘密を知ることになり・・・。
2時間ドラマの同テレビ作品、録画したままゆえ原作まず読んでからと、帰らぬ自宅に本書あるにも関わらず再度購入して(にも関わらず、以前買ったのが店にもあって計三冊に・・・)
以前紹介の小池さんの「無花果の森」同様、濃密な展開。なれど、夫婦の奔放過ぎる描写についていけぬ感あり。が、その理由も後半判明して「なるほど」。直木賞受賞作。テレビドラマは簡略化されすぎてて駄作。上記「ついていけぬ感」が後を引いての、評価3/5どまり。

★「今夜の合言葉!」

「喜怒哀楽」
で、サービスドリンクorつきだしプレゼント。

「キド・アイラク」完

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