311「ヤモリをつかまえて」

7.23.thu./2015

★「ヤモリをつかまえて」

魔の19日(墨丸定説:極端ヒマ日)前夜ゆえか、なぜかヒマな土曜深夜、何気なく窓の外みると、ガラス窓に異型のモノが・・・ヤモリ、だった。

「こんな都会の住宅街でも?」と、店にいた墨丸会員919号サンダくんと表に。ガラスに張り付いたそれを手でつかもうとし「おお、結構すばしっこいやん!」。で、虫取り網持ちだし(.241「うちはウサギの仔、ダミんやねん」のウサギが外に逃げ出した際にお客のOさんが百円ショップに買いに走った代物)、捕えた。
※こんな時、なぜ「捕まえたくなる」んだろ?狩猟原始本能の残滓?

「こいつどないして飼お?」と、サンダくんに「スマホで調べてや」と言いながら網から空きビンに移し替えようとして・・・逃げられた、店の厨房で。
う〜む、あいつこの店ンなかで干からびてしまうんやろか(なんかの「黒焼き」ってのをなぜか連想しつつ)、しかし一匹いるということはゴキブリと同様他にもいるのだ?またの捕獲が楽しみ・・・でもエサが大変みたい。
漢字で書くと「家守」。で、害虫を食べてくれるんです。スキなのは井森美幸のほうですけど。ちなみにイモリは腹が赤い、田(井)に住む少々ゲテモノっぽい奴。

.308「ゴリラの子供たち」の産経記事探していて、目に止まって切り抜いていたのが以下・・・

★「ニワトリの卵、食べたことある?」
(日付不明/ジャック幼児教育研究所理事大岡史直氏談より)

就学前の年長児に「ブタ、食べたことある?」と聞くとたいていの子は「ある!」ところが、「ウシやニワトリは」と聞くと、「ないない、そんなの食べないよ!」

豚肉とは言うがウシ肉とかニワトリ肉とは言わないため、焼き肉や鶏の唐揚げがそれらと結びついていないのだ。
「ニワトリの卵を食べたことある人」の質問に手を上げた子はわずか。
「冷蔵庫に入ってる卵は何の卵?」では教室が静かになり、子どもたち首をかしげながら「あれ、ニワトリなの?」

理事は述べる。
「幼児教育花盛りの今、母親は、字を読めるように、書けるように、英語を話せるように、計算が出来るようにと、一生懸命になっているのに(中略)身の回りにあることに何の疑問も感じないで、何の興味も持たないで、ただそういうことだけが他人より先にできるようになることで、本当に良いのでしょうか?」

★「おにぎり、いや」(4月21日付)

『他人の作った「おにぎり」、小学生4人に1人「いや」』という調査結果の記事では、「他人の作ったおにぎりに抵抗がある子供の家庭では、衛生管理や添加物に対する意識が高い傾向がある」と分析。

う〜む、そういえば我輩、子供の頃はそんなこと思ったこともなかったけれど飲食店主としての昨今、なぜか寿司屋以外の店では気にすることはある。おにぎりに限らず調理人の清潔感を。ま、墨丸でのおにぎりは「型」で作ってますゆえ、ご安心を?

★「風邪に注射や点滴?」(3月31日付)

『「家庭医」が教える病気の話』という連載コラムで、歯を磨いた後の口中のすすぎは(たった!)50ml程度の水で、とあった。
このことはこの歳になるまで知らず、歯科医でも教えてくれず。ね?
すすぎ過ぎるとせっかくの歯磨き粉成分が口中に残らなくなるという解説には「なるほど!」
常々「マウスウォッシュ」使った後、「これは後ほど水ですすぐモノなのか否か」とのささやかな疑問を永年抱いていたこともこれで解消・・・。

尖端恐怖症の我輩、成人してからは血液検査以外での注射はほとんどしたことがない。
「風に効くクスリはない。それを発見すればノーベル賞もの」とは聞いてはいたが、高熱でうなされながら「注射一本打てば・・・」と、これは錯乱状態下で効果期待したことはあり。

さて今回のコラムの医師は、「私自身が子供の頃、熱が出て近くの医者にかかるたびに注射されていましたから、昔はよく行われていた治療でしょう。今では解熱剤も抗生物質も飲み薬がありますから(中略)そもそもそれらの風邪薬が風邪を治す効果がないことも分かっています」と。

そこで「では、点滴は?」と思った。
我が妻リ・フジンなどは何かあれば肉体にその針刺す痛みにも鈍感なのか(人心に対しては最たるもんで)「点滴、行ってくるわぁ」と。
しかし医師は「意外な」論文結果が、と。
胃腸炎の患者をグループに分け、片方は点滴、片方は口から塩分、水分、糖分を飲ませ比較したところ、下痢の持続時間に差はなし、と。
さらに驚くべきことに、けいれんや死亡という重症の合併症は、点滴をしない方が60%以上も少なく、副作用を考えれば口から飲ませる方がいいという結果に。・・・また勉強になりました。

★「今夜の映画!」

!!(傑作!)◎(オススメ!)○(損なし?)△(普通)×(駄作)

「フライト・ゲーム」(2014/英・仏・米)
飛行中の旅客機での、航空保安官と搭乗者の中にいる姿を見せぬテロリストとの闘い・・・。
保安官がアル中、かつ乗客の命と引き替えの身代金を保安官の口座に振り込めという犯人からの携帯電話の指示で、乗客からも地上管制官からも犯人と思われながらの孤軍奮闘が見せ場。ただ、最初の犠牲者をどういう方法で殺害したのか、我輩が見逃してしまったのか不明なままなのがイマイチなれど、秀作出演多いリーアム・ニーソン主演ゆえいつもの様に斬新な展開で、◎

「エリア O<ゼロ>」(2011/豪)
アメリカのブラウン山の怪光をテーマにしたドキュメンタリータッチの作品・・・。
「米軍が回収した極秘映像である」で始まり、今どきそんなこと誰も信じるはずないやろと、演じる俳優に哀れみ覚えるほど。確かこの怪光はすでに解明されているはずで、ただ漁船が夜間にライトで魚群を引き寄せる手法で宇宙人が人間を引き寄せ拉致しているという説には「なるほどちょっとは考えた?人間が魚なみってのがなんやけど」。また、宇宙空間に拉致された少年手持ちのカメラが宇宙から地球に落ちてきたのにレンズが割れただけのそれが発見されて、ってのにはさらに「アホか」 ×

「百瀬、こっちを向いて。」(2014/日)
先輩の恋人の誤解を解くため、先輩の依頼で先輩に恋焦がれる女生徒・百瀬のニセの彼氏にならされた主人公が次第に百瀬に恋心を抱き始め・・・。
お子様作家(失礼)乙一原作の恋愛映画。「へ〜、こんな作品もあるんや」と乙一さん少々見直した。ただ、百瀬の家族生活や彼女のその後、ラストなどが中途半端。そんな難点なければもっと胸キュンなのに。元ももいろクローバーの早見あかり(どっちも知らんけど)初主演作。微妙に、○
注:乙一原作じゃありませんでした・・・。

「メトロ42」(2013/露)
モスクワ川の底を通過する地下鉄。点検係員が天井からの漏水を発見、管制室に報告するも無視されたまま始発列車メトロ42が発車してしまう・・・。
凄い。ロシア映画とは思えぬほどの、まるでよく出来たハリウッド映画的迫力。官僚的で遅々として進まぬ救助活動を背景に、生存者数人が濁流の中、地下からの脱出を図る展開なのだが、かつての「ポセイドン・アドベンチャー」みた時の興奮思い出して、◎

「GODZILLA ゴジラ」(2014/米)
ハリウッド最新版・・・。
好評と聞いたけれど、夜の場面多しでその画面暗すぎ、何映ってる?の連続。映画館で観るとちゃうんやろか?△

「トト・ザ・ヒーロー」(1991/ベルギー・仏・独)
出産直後、病院の火事で取り違えられたと思い込んでいる(?)少年トマが、向かいの金持ちの家の、本来ならそこの息子になるはずだったとその家の少年に反感抱きながらの人生を送る・・・。
そもそも「取り違えられたのか否か」不明のままの展開にイライラ。その原点で解釈がすべて変わるわけで。墨丸会員モリタさん「マスター出てるで」(主人公がヒゲを生やしてるだけやん!)との推薦作。△

「スリーピング・ボイス 沈黙の叫び」(2011/スペイン)
スペイン内戦終結の2年後、かつての共和国派の活動家の恋人や親族ら女性が無実の者をも含みマドリードの刑務所に収監され次々に銃殺刑に・・・。
ゲリラ活動を続ける義兄の妻である妊娠している収監中の姉に会うためコルドバから来た妹がゲリラの男と恋仲になってしまうなどのハラハラ展開もあり、今や悪評高き共産主義者が独裁政権に対抗するには当時その主義しかなかったのか、キリスト教徒(カトリック?)が囚人に迫害を加えるなど考えさせることも多い秀作。NHK連続ドラマ「情熱のシーラ」が同時代を描いてるようなので楽しみ。◎

「嘆きのピエタ」(2012/韓)
高利貸しに雇われた過酷な取り立て屋の男の前に、30年前に自分を捨てた母親が突然現れる・・・。
観始めた当初、最近の韓国映画同様、人間性までをも踏みにじってしまうほどの暴力描写に「面白くってもコレも△!」と。が、冷酷な男が母の愛情に人間性取り戻していくも、思いがけぬ真実が明らかになると、これはもう、◎。ヴェネチア国際映画祭金獅子賞、他4部門受賞作。

★「今夜の合言葉!」

「ピエタ」
で、おつきだしサービス。

「ヤモリをつかまえて」完

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